自己満足のローグ
誰かを救う?なんて僕にはできるとは思わないけど
話を聞くぐらいだったらできるけど、それは僕じゃなくてもいいのでは
アイリスがやればいいのにって思うけど
それでも、アイリスはわがままだから無理か
なんて考えて何となく面白くなる
アイリスが依頼した人を助けることが僕の仕事で、それが僕の存在理由らしい
そんなことを以前アイリスが言っていた
どうやら、アイリスは僕のことを僕よりもよく知っているらしい
僕の存在理由だったり、アイリスが幽閉されていたり、アイリスっていったい何だろう
夢のような世界で、似たような人にも会うし
僕は自分のことを忘れてしまっているのか、もともと存在していなかったのか
気が付いたらアイリスと一緒に暮らして、少なくとも僕はアイリスに救われている状況
そんなアイリスからの依頼なら、アイリスがわがままでなくても引き受けるよ
アイリスがどんな人なのか、どういう経緯で出会ったのかも分からないけれど、アイリスは僕にとって大切な人で、家族みたいなものだと思ってる
そんなわけで、今日も依頼をこなすために街にでる
なんでパチンコ屋なのかはわからないけど、指定された台にいる女性の悩みを聞くようにとのことだった
パチンコ屋に着くとなんだか見たことがあるような、ないようなって感じの人がいた
髪が長く、少し暗い印象のその人は、どこか寂しげで、何かをあきらめているようだった
それでも、僕を見ると少しだけ表情が明るくなったような印象だった
僕は彼女の隣に座って、彼女で合っているのかと様子を見つつ、気づけば2時間もパチンコを打っていた
いやいや、悩みを聞くためだったんだよ
それがこんなに続いて当たるなんて思わないって
当たり続けて楽しい気分になって、話すタイミングが分からなくなっていた
ただ、どのように話しかければいいか思いつかないだけだったのだけど
悩みがある、助けられたい人がいるなら、自己満足でもいいしアイリスの頼みでもいい
知ってしまったからには誰かを救うために行動する
「初対面なのにこんなこと聞いてすみません。何か困っていたりしますか?」




