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英雄とは  作者: ニシキ
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旅立ち

アレンは全速力で走っていた。なぜなら成人の儀で村の入り口に11時に集合って自分で言ったのに家を出た時間が40分に家を出て、自分の家から集合場所の村の入り口まで歩いて10分程度なので余裕だと思っていたが、母さんに引き止められたりなどのハプニングが起こったため、遅刻ギリギリだったからだ。



「やばいやばいヤバいヤバいこのままじゃ絶対に遅れる」、百歩譲って遅刻をするのは良いんだけどなんでよりによって旅立ちの日にと心の中で嘆きながら、馬鹿にされる未来が見えていたのでどちらか遅刻してくれと僅かな希望を持ちつつ集合場所に全速力で走りながら近づいていくと、二つの人影が見えてきた。



「アレン遅いな。」


「遅刻かしら、あ、見て。噂をすればなんとやらね。」


「本当だ。」


苦笑いしながらそれに同意した。


「ごめん、遅れた!!!!」


開口一番にそれを言うと


「大丈夫。ギリギリセーフだよ。」


と優しく声をかけてくれたのが村長の娘で村一番の美少女ティナ・マリベルだ。


ティアにありがとうと返そうと思った矢先にもう一人の幼なじみが声をかけてきた。


「遅刻ギリギリは珍しいなアレン、なんか、、、、、」


目をごしごししている僕を見ると途中で話が止まり、おとぎ話に出てくる悪魔公デーモンロードのような笑みを浮かべ話しかけてきた。


「アレンお前目赤くない?え、もしかして泣いたんでのか、いやわかるよ、おまえの母さん彫刻みたいに綺麗だもんな、あんな人に止められたら泣くよなな、うん。仕方ない仕方ない。」


僕を笑いながらいじってくるのが顔が整っており、体格も同世代に比べると飛び出ていてお調子者だが兄貴肌の強いシアン・バレット。


シアンにいじられて少しだけムッとした僕は


「少しだけしか泣いてないし!!え、シアンくん、、、もしかして親に見送りされなかったの?それもそれで寂しいね!」


シアンににやっけ面で元気に言い返したら


「もちろん見送りはされたけど、俺はお前と違って大人だからな!!泣かねんーんだよ!」


「でも同い年だから関係ないよ!!」


「俺の方が二ヶ月ちょっと早く生まれているから大人なんだよ!」


「はいはい、終わりねこの話は。」


これは拉致が空かないと思いティナが止めさせた。


「でもティナこいつが!!!」「でもティア、シアンが!!!」


同時に同じ言葉が出て目を合わせながらパチパチさせているアレンとシアンを見て


「ほら!被るくらい仲が良いんだしもう辞めましょ、折旅立ちの日だから緊張をするのはわかるけどもったいないよ。」


ティナが言い切るとシアンの表情が少し曇りアレンに向かって


「ごめん、ティナのいう通り緊張が少しあった。」


シアンから謝られるとアレンもまた


「こっちこそごめん、」


二人とも一応は仲直りしたように見えたので一安心はしたが変な空気になる前に、「そろそろ村を出ない?」と声をかけた。


「そうだな、行こうぜ!!!」「うん、行こう!!!」


三人で顔を合わせ頷くと同時に生まれ育ったテノス村の入り口を潜り抜け、外に飛び出した。

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