: command9 接吻
Command9 磯波 零
零「あ、貴方でしたか。よろしくお願いします」
磯波「零…。昨日はお前のお陰で助かったありがとな」
零「いいえ、運が良かっただけですよ。さぁて、今回も上手くいきますかね」
【command9 接吻】
接吻をしろ
遂行できなかった場合、罰を与える
磯波「せっ接吻…!?」
零「………………………………」
磯波「そ、そのような不健全な………!………零?」
零は一瞬顔を曇らせた。
零「………………あ、すみません。びっくりしてしまって。大丈夫です。貴方さえよければですが…俺は大丈夫ですよ」
磯波「そ、そうか………」
零は目を瞑った。
磯波は零の顔を見ると酷く赤面した。
磯波「(睫毛長いし、本当に綺麗な顔してるな…女性みたいだ…でも、手が震えてる。さっきの表情も…)」
磯波が深刻な顔で悩んでいると零は磯波の頬にそっと唇を当てた。
磯波「………………っ!?お、お前…!?」
監視者は二人に鍵を渡した。
【磯波 零…生存。こちらの扉からホールに戻れます】
零「接吻の位置までは命令されてませんでしたので。不愉快な思いをさせてすみません。どうぞ、俺の手拭い使ってください。先行ってますね」
磯波は去っていく零の腕を咄嗟に掴んだ。
零は驚き反射で手を弾いた。
磯波「零………?」
零「…っなんでもないです…。それじゃあお先に」
零は扉の先で蹲っていた。
微かに肩を震わし、必死に抑えるかのように。
零「(治まれ、治まれ、治まれっ!!…大丈夫……。もう【あの人】は居ないのだから…)」




