新しい仲間の名前
~翌日~
コルスにお別れし、ラズリへの帰路。
1人だったら両足にサンダーで即行帰れるけど、今は2匹の新たな仲間が出来たから歩いてる。
塔以外の場所に来るのは初めてだろう。
ブレイジャーとサラマンダーはしきりにキョロキョロしてる。
因みに、朝ご飯は2匹は食べなかった。
1食で良いのかどうかは分からないけど、俺の分が無くならずに済んだ。
山道でも2匹は疲れる事無く俺の前を歩いてる。
丁度下り坂にさしかかったところで、木の影からコボルトが襲い掛かって来る。
やっぱいるもんなんだなぁ。
とか思いながらパンチを出そうとしたら。
コボルトは赤の炎で焼かれ、その後黒い炎が包み込むようにコボルトを襲い、あっという間に焼かれた。
消滅するコボルト。
……。
今の、2匹の攻撃?
「何、君達そんなに強かったの(;^ω^)」
ブレイジャーは嬉しそうに上に向かって黒い炎を吐き出す。
黒い炎はブレイジャーが放ったのか。
スピードはそこまででも無いけど、多分火力がやばいんだろうな。
それに加えてサラマンダーが放った赤い炎。
単純に速い。
スピードと火力が融合して合成魔法みたいになってた。
そして、俺の前をキョロキョロとしながら再び歩いて行く。
……もしかして。
興味津々にしてたわけじゃなくて、俺から身を守ってくれてるのか?
コルスも確かにガラの悪そうな冒険者も多かった。
……。
溜息をつく。
自分が情けなかった。
「守ってくれてありがとう」
2匹は振り返って笑顔を見せ、再び周りをキョロキョロし始めた。
「で、どうしやがったのその子らは」
「依頼中に懐かれちゃって(;^ω^)」
「ふーん……」
ラズリに戻り、エイリスに依頼完了の報告。
『何しやがってるの(# ゜Д゜)』とか言われると思ったら意外な反応をされて拍子抜けしてる。
エイリスはブレイジャーとサラマンダーの元にしゃがむ。
「フェルマーが気に入りやがったの?」
目をウルウルさせながら怯えてる様子の2匹にも、エイリスは普段通りに話しかける。
2匹はこくこくと頷く。
「ここで好きに過ごしやがると良いわ!」
それを聞き、喜んでエイリスにすり寄る。
……何か意外だ。
「てっきり怒られるかと思いましたけど」
「君は私を何だと思いやがってるの(# ゜Д゜)」
「いや、わざわざモンスターをって」
「君が良ければそれで良いでやがるし、私に常識は通じやがらないわ(# ゜Д゜)」
「自分で言って悲しくなりませんか(;^ω^)」
「この子ら、名前は何て言いやがるの?」
「あ、いえ、まだ……。 オスかメスかも分からないんで、アユムにモンスターの本をまた借りに行こうかと……」
「ブレイジャーはメス、サラマンダーはオスでやがるわ。分かったらさっさと名前を付けやがりなさい(# ゜Д゜)」
早く名前を付けて来やがれとの事で自分の部屋に戻り、2匹を見る。
名前、どうしようかな。
ブレイジャーは黒い炎、サラマンダーは赤い炎。
それで俺を守ってくれたから、火にちなんだ名前が良いな。
「ブレイジャーの君は……ホムラとかはどう?」
ブレイジャーは嬉しそうな表情。
気に入ってくれたのかな?
「サラマンダーの君は……フレアとか?」
サラマンダーはこくこくと頷く。
あーくそーかわいいな(´・ω・`)
「なら、改めて宜しくね。ホムラとフレア」
ホムラとフレアを撫でると、目を細めて気持ち良さそうな表情をした。




