仮説を証明するためには、行動するのみ
「そう言えば……」
「何かあったんですか?」
「あのでかいオーガロードが、どうして洞窟から出て来れたのか……。 それに、孤児院で戦った時はそこにいる事も気付かなかったです。 ……本当に今になってなんですけど、どうやってオーガロード達は洞窟から出て来たんだろうと……」
「決まりですね。間違いなくモンスターは誰かの手によって転移させられています」
「転移?」
……ワープって事?
RPGの魔法としては良くあるけど。
普通にヤバ過ぎでしょ(´・ω・`)
「エイリスからある程度の話は聞いてますか?」
「誰かがモンスターを呼んでるって話くらいですけど……」
「フェルマー君の話を聞いてほぼ固まりました。そしてマイル君が残りの情報を集めて来てくれれば。10割になります」
ノックの音の後に入って来る人物。
マイルだった。
「Mr.ヴォルセブ。戻り……フェルマー!」
握手し、マイルとハグをする。
「どうしたの?」
「私が呼んだんですよ。マイル君。君にお願いした件と関係があります」
「そうだったんですね! 分かりました」
俺の隣に座るマイル。
「世界中のクエスト区域で落盤事故みたいなものが起きていないか調べました。Mr.ヴォルセブの仰ってた通りでした。ここ数年、そう言った事は起きていないです」
「つまり、モンスターの反乱により、洞窟が広げられた事により偶然オーガロードが封印を破ったせいではない。確定しましたね」
……なるほど。
「でも、何で俺が呼ばれたんですか?」
そこが全く分からない(´・ω・`)
「今回のデュエロス・パートルの決勝トーナメント進出者だからですよ」
「ゲーニィ・テンス……候補だから、ですか?」
「この情報は一部の方しかまだ知りません。ですが出来る限り多くの味方は欲しい」
「でも、一体誰がこんな事をしてるんですか?」
「誰かは分かりませんが、目的は……」
Mr.ヴォルセブは紅茶をゆっくりと飲む。
見た目は完全に紳士だなぁ……。
「まだ何とも言えないです」
にっこり笑顔のMr.ヴォルセブ。
ずっこける。
おい!
真面目な話をしてるんじゃなかったのか!
「あはは……こう見えてお茶目だからMr.ヴォルセブは」
「要は、誰かが頭のおかしい事をしてると……」
「そうです。そこだけは知っておいて頂きたい。そして小さな村や集落が消されている事も珍しくなくなっています。なのでゲーニィ・テンスへ加入して頂くのは、案外早いかもしれません。町に傭兵ギルドや魔法ギルドを置き、管理する者がいれば少なくともこの状態は防げる。他のテンス達も見解は同じです」
世界の秩序のため……か。
「そして、ここからがフェルマー君を呼んだ本題ですが」
Mr.ヴォルセブがカップをテーブルに置くと同時にカップが光る。
そして食器棚に浮いて戻っていく。
「ちょっとした依頼をフェルマー君にはやって頂きたい」
「依頼?」
「ここシェラの近くにも、モンスターが外に出たと情報がある洞窟があります」
「モンスター討伐ですか?」
「いえ。モンスターは既に殲滅済みです。ですが何かの痕跡が無いか。それを調べて来て頂きたい」
痕跡……かぁ。
「マイル君も向かってください。今日はシェラに泊まって頂いて構いません。宿も手配致しましょう」
「分かりました」




