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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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都合の良い希望を持つ

~その夜~


 決闘が延期になったから今日はとりあえず休もうと決め、夜のオリフィスに繰り出してる。


酒場はどこも大盛況な様子だ。


今日の決闘について語ってる人の声がちらほら聞こえて来る。


そりゃそうだ。


あの決闘は本当に凄かった。


正直自分の決闘の事も忘れ、もっと見てたかったって思ったくらい。


けど……。



「フェルマー」



 声をかけられる。


振り向くとそこにはマイル。



「マイル……」



 決勝トーナメントに進出できるかどうかは分からない。


勝って欲しかった。


勿論ルサルカだって目茶目茶強い。


どっちとも決勝トーナメントでもう1回戦いたかった。



「もうご飯食べた?」


「いや、まだ食べてないよ」


「じゃあ、一緒に食べよ?」




 近くの店に入る。


酒場と違って人は少なかった。


俺達は酒を飲めないから、正直こう言うところの方が落ち着く。


殆んど無理矢理連れてかれるから仕方ないね(´・ω・`)



「元気無いねフェルマー」



 余計な事を考えてると、マイルが心配そうに俺を見てた。



「あ、ごめん。でも、勝って欲しかったからさ……」


「うん。勝てなかった……」


「観客はもの凄く盛り上がってたよ。でもお互いに悔しいだろうなって。ルサルカがああやって泣くのも分かる気がする」


「僕も悔しかったんだけど、ルサルカが先にああなっちゃってさ。だから僕が冷静になれたってだけだよ」


「はは」


「決闘見ててどうだったかな?」



 強い人ってやっぱり決闘が終わった直後から反省してるんだな……。



「アルテマを軸にした遠距離の魔法戦に固定したのって、銃弾がアクアで防がれるからだよね?」


「うん。フェルマーとの戦いは見てたから。それで師匠にアドバイスして貰ったり、自分で作戦は考えたんだ。だから今回は銃は持って来なかったよ」


「水中での戦いはどうだった?」


「今もあの攻撃が何だったのか分からないよ……。 見えない魔法があったなんて。あんな魔法を隠し持ってたんだって。だから奥の手を使わないとって……」



 なるほど……。


俺はルサルカから聞いたからすぐに気付けたけど、情報が無い中、しかもあの水中。


対策なんて思いつく余裕なんて無い。


でもそれを今ここでマイルに話すのはルサルカに対して失礼だ。



「決勝戦で戦えなくなりそうでごめんね」


「まだ諦めちゃダメだよ」


「でも……」


「俺は絶対に諦めないよ。どんな状況でもね。もし今回がダメでも次があるじゃん」



 マイルは俺を見て頷く。



「お待たせしましたー」



 店の人が料理を持ってくる。



「ありがとう。フェルマー」

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