マイルVSルサルカⅠV
「アクアによる衝撃……ですかねあれ」
「フェルマーがゴースト相手に放ちやがった気弾の要領で、衝撃だけで攻撃してやがりそうね」
「マーカ・ヒーナを唱えればアクア以外は使えない……。 それが本当だとすれば恐らくアクア。フェルマーと戦った時は槍による攻撃のみでしたから、魔法の正体がアクアなのも頷けますね」
「対策……して来たんでしょうね」
「自分の弱さを知ってやがる奴は強い。当然でやがるけど」
全身に雷を纏うのは作戦として考えた方が良いかも知れない。
それに水中での見えない攻撃。
あれは見てないと対策しようがないでたらめな攻撃だ。
1度見れて良かった。
「マイル頑張ってくれー(# ゜Д゜)」
それでも。
マイルに勝ってほしい。
だから叫んだんだと思う。
エイリス達が驚いた様子でこっちを見てるけど。
応援してくれた友達を応援しないでどうする。
突き動かした気持ちはこんな感じだったと、後になって思った。
~マイルの視点~
「マイル頑張ってくれー(# ゜Д゜)」
……。
確かに聞こえた尊敬する人の声。
攻撃を避けながら、胸に来るものを確かに感じる。
僕はもの凄いスピードで変わっていくその友達を見て輝いてると思った。
親に見捨てられた僕だけど。
誰からも必要とされてないかもしれないけど。
それでも隣に立ちたい。
そんな人からの魂の声援。
正直2回目に戦う時の切り札として取っておきたかった。
攻撃をくらいながら再びヒールを使う。
この魔法を使って完全な状態で合成魔法を直撃させる。
それを作戦と考えてたけど。
なりふり構ってられる相手じゃない。
「全てのものよ。栄光、存続は我の元。故にわが命令と共に無に来さん」
フェルマーに負けてから必死に覚え、実現できた魔法。
友に向かって心でだけ叫ぶ。
これが今の僕の全力だよフェルマー!
「アンチマジック」
マイルの詠唱後。
水のフィールド。
マイルが全身に纏ってたサンダー。
ルサルカの変身。
全てが離散、解除された。
詠唱って事は上位魔法。
「アンチマジック……」
「更にそこから合成魔法まで出現させてますね」
「マイル……。 ここまで成長してくれたんですね」
「マイルは強いです。絶対に」
「嬉しそうでやがるわねフェルマー」
「分かりますか? やっぱり」
「顔がにやけて気持ち悪くなってやがるわ」
「気持ち悪いは余計でしょ(# ゜Д゜)」
無意識の内にガッツポーズをしてた。
凄い戦いに興奮を抑えられる訳が無い。
これ以上の決闘を見せてやる。
そんな対抗心も湧くほどの戦い。
形成は一気に逆転してた。
~マイルの視点~
人魚の変身まで解かれたのは予定外だった。
上位魔法で上位魔法を無効化出来ないと思ってたから。
でも既に疲弊し、膝をつきかけてるルサルカ。
とどめの合成魔法を出現。
この状態で攻撃は避けられない。
僕が勝つ!
そう思った瞬間。
合成魔法が消滅する。
……何で?
アンチマジックの後に魔法を使える事は事前に確認済みだ。
それなのに?
膝をついてる自分に気付く。
まさか、魔力切れ?
攻撃を貰い過ぎたから?
それでも。
ここまで来て?
それを見たルサルカも膝をつく。
ここまで来たのに負けたくない。
「負け……たくないです」
ルサルカが辛うじてと言った感じで立ち上がる。
僕だって負けたくない。
「立ってマイル(# ゜Д゜)」
憧れの人からの声が再び聞こえる。




