自分ルール VS 水中最強ⅠⅠ
~ルサルカの視点~
水中に引き込む事は出来た。
でも何故自分の攻撃が当たらなかったのか理解できなかった。
相手の武器を透過するのは実際にこの目で決闘を見て確認もしたし、ギルドの仲間もそう言ってた。
それがまさかレーグル自身にも?
動きながらそれしか考えられないと結論付ける。
いずれにせよ水のフィールドには誘い込めた。
弓も簡単には打てないし、槍の戦いでは負けない。
そう思ったのに。
12本の矢が、変わらずの威力で飛んで来る。
水中でも同じように打てるのかと驚くけれど、水中でなら簡単に避けられる。
「全ての生命の源よ。全ての始まりよ。汝は穢れる事なかれ」
一気に畳みかける。
魔法を万が一使われても対処可能なように。
矢を避けながらの詠唱。
「常に穢れなき力を授け、全てを作り給え」
「プリフィ・ジンファー」
これで超純水を保てる。
攻撃が当たらないなら。
アクアを大量に出す。
フィールドを全て水で埋め尽くし、自由を奪うだけだ。
そんな中。
レーグルが物凄い速度で槍の突きが肩を貫く。
「ガッ……!」
水中であり得ない速度。
尚且つ渦が起きてるこの状況で!?
な、何で……!?
大量の血が噴き出す。
沈んだ氷を足場にしての超速突き。
場の状況を即座に理解し、自分の武器で即座に対応して来たレーグル。
ルサルカの肩から出血してるように見える。
魔法のお陰で水が赤くならずに済んでるみたいだ。
尚も水量は増え続け、全体の半分以上が水で満たされる。
ただ、ルサルカは尋常じゃないレベルでダメージを受けてる。
相手を自分の得意な水のフィールドに誘い込んだにもかかわらず、だ。
ルサルカ不利。
そう思えるような状況。
でもここでおかしい事に気付く。
「フェルマーと戦った時、1発ダメージを貰った状況で魔法が解けませんでしたか?」
「ですよね。マイルの時はアンチマジックでしたけど、俺の時は全然違う状況でした」
「ルサルカ自身の魔法も進化してるのでは?」
それなら新しく魔法を習得する必要は無い。
ルサルカのダメージを受けた肩を見て驚き、納得する。
切られたはずのルサルカの肩。
切り傷がみるみる治って行ってる。
水系の魔法以外を使えない状況で?
ヒールな訳が無い。
なら何で!?




