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蜜蜂。  作者: 戸瑚夕羽
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君を知りたい。

家に帰ると、

ラブラドールレトリバーのテオファンが

「わん」

と吠えた。

散歩へ行きたいって言われたような気がした。


[テオ、行こっか。]

制服のままだけど、


「夜乃?散歩?」

従兄で兄のような凜夜君。

[うん、行って来ます]

河川敷に向かった。


今日は、テオの足が遅い。気を使ってくれているようだった。


見たことのある背中、

制服を来て、

誰かを待ってる?


私は思わず、

[ソウマ君?]

と聞いていた。

途端に、

テオが走り出した。

「ん?うわぁぁ!」

見たことのある背中の人が振り返った。

[テオ!]

驚き叫んだ。

ただ、怖かったから。


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