第十四話 昇格
目が覚めると、近くでクラリスが椅子で寝てた。剣抱えながら寝るって、、奇襲が来るわけでもないのに。今度からベッドで寝るように言っておこう。
「ふわぁぁぁぁ....」
伸びをする。朝ごはんは用意されてるって話だったからな。クラリスを起こして食堂に向かうか。
「クラリス、起きろ〜。そろそろ朝ごはん食べに行くぞ」
「...ぉはようございます、レイジさん...」
「今度からベッドで寝ろよな。準備ができたら食べに行くぞ」
「はぃ...」
朝に弱いのか、、?やけにいつものクラリスと違って覇気がないな。
クラリスの準備が終わり俺達は食堂へ向かい、朝食を食べた。焼き鮭だった。いや、若干味が違っていたがほぼ鮭だった。美味かった。やっぱり米が欲しい。クラリスは昨日と同じくおかわりをしていた。朝弱いんじゃないの?クラリスは食べているうちにシャキッとしてきた。
食べ終わった俺等は早速ギルドに向かった。扉をくぐると昨日と同じ受付嬢が手を振って俺等のことを呼んだ。
「レイジさん!こちらに来てください!」
カウンターに向かう。
「Eランク昇格とキングゴブリンについてのことか?」
「はい。大型の魔物が討伐されたということで、それを討伐したのが新米。そういった理由から審査を通りました。ギルドマスターがお待ちですのでこちらへどうぞ。」
俺等は裏口をくぐり、ギルドマスターとやらが居る部屋に向かった。ヴァルドさんのギルドとはどういった括りの違いがあるんだ?
「よく来たな。まあそこに座ってくれよ。」
「はい。はじめまして、レイジと申します。」
「おう、レイジ。俺はドルグだ。よろしく頼む。」
「よろしくお願いします。俺達がここに呼ばれた理由はなんですか?」
「あぁ。キングゴブリンを討伐した件だが、クラリス自身が私達と、個人で討伐したのではないと言ったあたりで議論があってな。だが、クラリスのギルドに対する貢献度と、信頼によってパーティーによる合同討伐として処理される。よって、クラリス、レイジ、お前らは俺が推薦する。レイジ、お前さんはBランク、クラリス、あんたはSランク昇格だ。おめでとうな。」
「「えっ!?」」
早くないか?lv17なのにBランクっておかしくないか?絶対貢献度足りてなくないか!?
「レイジ、あんたはEランクすっ飛ばしてBまで上がる。これが何故か分かるか?」
「いえ、、わかりません。私はまだlvは17と貧弱です。Bランクという器は大きすぎます。」
「……待て。17レベルだと?」
ドルグの表情から笑みが消えた。
「クラリス、お前、本当にそのレベルの奴とキングゴブリンを倒したのか?」
「はい。」
「……信じられん。だが、昇格は昇格だ。クラリスにバフを与えた、それによって討伐が成功したという結論に至った結果、将来性と現在のバフの強力さからBランクを与えられた。だが、勘違いするな。これは実力を認めた昇格じゃねぇ。功績と将来性を加味した特例昇格だ。もしBランク相当の実力がないと判断されたら、依頼は制限されるし、降格もある。」
「えぇ...」
バフって言ってもクラリスのスキルを発動させるトリガーを持ってるってだけなのにな...それを言ってもややこしくなるだけだし、、とっとと強くなるしか無いのか...
「不服そうだな。言っておくがキングゴブリン討伐自体、ギルド総出で討伐する必要があったものをたったの二人で討伐した。それにキングゴブリンによって、あの森に入って金策や強くなろうとしている人たちが路頭に迷うことになってしまう。死者が1人も出ていない。だったらEランクなんていう器には収まりきらないんだよ。クラリスもそうだ。Sランク昇格自体は決まっていたが、病気のせいで保留になっていただけだ。今回改めてなった、本来は前から」
「そうだったんですか...今後Bランクとして期待に応えられるよう精進していきたいと思います。」
「あぁ。頑張ってくれ。」
「私がSランク...ギルドマスター!ありがとうございます!!」
「無茶はするなよ」
「はい!」
俺等は部屋を出てカウンターに戻ってきて、Bランクの証明書と、クラリスはブロンズプレートをもらった。プレートには『Clarice』と刻まれている。
Bランクの証明書を眺める。
「……異世界二日目でBランクか。」
我ながら、とんでもない速度で話が進んでいる。
だが、本番はここからだ。
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