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【完結保証】借金取りの俺と親に5万円で売られた少女〜DVされ心を完全に閉した少女は5年後うざいくらいに甘えてくる〜  作者: 田中 又雄


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秋野さんの告白

 家に帰った後、また途中で引き上げたことをアイラとゆあちゃんに謝罪する。

けど、2人はすでに満足したこともあってか、理解を示してくれた。


 あの刑事があそこに居たのは偶然かどうかは関係ない。

どうであれ、俺と接触してきたと言うのが問題だ。


 しかし、ああしてわざわざプレッシャーをかけてきたということは多分、なんの情報も掴んでいない...はずだ。


 それは朗報であり、悲報だった。


 急いで俺は社長に連絡する。


「もしもし。山坂です」

『どした?』

「あの刑事と映画館で鉢合わせしました。待ち伏せしてたかは分からないんですけど...」

『...どんな格好してた?』

「私服でしたね。普通に緩い感じでした」

『...そっか。わかった。そんで?なんの話をした?』

「特には。偶然あったとかそんなことを言ってきたくらいで...。あと、ゆあちゃんのお父さんが行方不明になったことを伝えてきました」

『...偶然な。まさかプライベートまで使ってくるとは...思わなかった。情報さんきゅ。なんかあればすぐに連絡入れろよ』

「りょーかいっす」


 そして、電話を切ったのちに、秋野さんに声をかける。


「...話をしようか」


 彼女は無言で頷いた。


「少し話してくるから」と、2人に伝えて俺の部屋に秋野さんを入れる。


「...ベッドに腰掛けていいよ」

「...うん」


 言われた通りそのままベッドに座る。


「...アイラとの生活はどう?」

「...うん。...楽しい」

「そっか。...体調は?よくなってる?」

「...うん。...迷惑かけてごめんなさい...」と、無表情のままそう呟いた。


「アイラと話しててさ、今度有名な精神科に行こうって話してて...どうかな」

「...うん...。ありがとう...。話...はそれじゃないよね」と、状況を察してかそう質問する。


「...うん。この前...角川ってやつに会った」というと、目の奥が揺れ動くのがわかる。


「...なんか...うちでお金借りてたみたいだけど...。どう見てもお金が必要そうな家には見えなかった」

「...うん...。出会った時は...ボロいアパートに一人暮らししてるって言ってて...お金が必要だって言うから...ううん...そうじゃない。全部...話さないとだよね」と、呟く。


 俺は黙ってその話を聴くことにした。


「...私...前にレンタル彼女やってて...お金が欲しくて...副業として。その時にあいつと会って...最初は本当にいい人だって思ったの...。お金はあんまりないらしくて、月に一回レンタルするくらいだったけど、その一回を...すごく楽しみにしてるみたいで...5回くらい会った時には私の方も少しだけ好きになっててさ...」

「...うん」


 すると、少しだけ彼女の手が震え始める。


「...それでさ...6回目に会った時に告白されて...付き合うことになったの。...そのタイミングで...レンタル彼女も辞めるって話だったんだけど...私もお金にそんなに余裕がないから...前のサイトとは違うサイトを使って...こっそりとレンタル彼女を続けていたの」

「...なるほど」

「...それがバレちゃって...私に...暴力振るうようになったりして...それが怖くて別れようとしたんだけど...その話をしたら...ある動画を見せられて...。その...私と彼がエッチをしてる...動画で...それをネットに流すって言い始めて...」


 そこからは...なかなかに聞きたくないような言葉ばかりだった。


 事あるごとにその動画を使って脅して...、お金を借りさせたりもして、逃げられなくして...そこで彼が本当はお金持ちであることも知って...最後には無理やり犯して...しかもそれをまた動画に納めて...挙句、子供を妊娠させた。


 子供ができてビビったのか、その事実を伝えると、いきなりいなくなったらしい。

そして...中絶が終わったタイミングで、またやってきて...あの動画を使って脅してきたらしい。


 更に、角川はNTRの性癖に目覚めたとかでレンタル彼女を始めさせて、他の男とイチャイチャしているのをみたその夜に...乱暴に抱かれて...いつの間にか心が完全に折れてしまったらしい。


 あいつの言葉を鵜呑みにするつもりはなかったが...まさか秋野さんのやったことって、付き合ってる時にこっそりレンタル彼女をしてたってことなのか?

...くだらない。それにお金持ちならそのお金をあげるからやめてくれと言えばよかったのに。


 そういう人間には何を言ってももう耳には届かないのだろう。


「...話はわかったよ。辛いのに話してくれてありがとうね」と、立ち上がり考え事をしていたこともあってか、まるでいつもゆあちゃんにしているように、頭を撫でてしまった。


「...//」と、目に少しだけ生気が戻り、少し照れたような表情を見せる。


「あっ...ごめん...。つい...」と、すっと手を離すと「...嬉しい」と、少し泣きながら小さく呟いた。


 ゆあちゃんと出会ってなければ...もしかしたら...そういう未来もあったかもしれない。


「...俺にできることは何でもやるからさ」

「...うん。お金も頑張って返すから...」

「それは気にしなくていいよ。所詮、闇金で稼いだ汚いお金だからさ」

「...ううん。ちゃんと...返す」

「...うん。何年かかってもいいからさ。無理はしないでね」

「...うん」


 そうして、話を終えてリビングに戻ると、楽しそうな声が聞こえてくる。


「いいか、ゆあ!僕のこの包丁さばきをみなさい!はっー!!」

「...千切りぐらい普通にやって」

「どやっ!すごいやろ!」

「...あの...床にキャベツが落ちてます。掃除するの私なんですからやめてください」

「なに!?料理を楽しまないでそんなこというなんて...なんて辛辣な子供だ...」


 そんな光景を見て思わず笑顔が溢れる。


 すると、後ろから秋野さんの「ふふっ」という笑い声が聞こえてくる。


「...笑ってる秋野さんの方が可愛いよ」

「...!!//」と、慌てたように顔を隠すのだった。

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