拝啓、和泉 正孝様
まー坊へ。
二回目の手紙です。
まー坊が元気なのは正宗おじさんから聞いて知ってるので、あかりと佐之助は元気かだけ聞いておきます。
結城さんと殿様から手紙が届いたので、こちらについてもお構いなく。
前回、まー坊って呼び方は嫌だって書いてきたけど、よく考えて俺はこれで通すことに決めました。
苦情は一切受け付けません。
でもって、しわしわのおじいちゃん(しわしわだけど、よぼよぼにはならないつもり)になっても、まー坊って呼んでやるつもり。
絶対に。
だから、正孝もずっと壱君って呼んでいいからな。
さて、もうすぐ夏休み。
まー坊は何か予定がありますか?
こっちは今年いっぱい大変なので、のんきに遊んでる暇はなさそうです。
こういうのを驚き・桃木・山椒の木とか、晴天の霹靂とか言うのでしょう(辞書調べ)。
聞いたら、自分の誕生日に帰ってこなかったじいちゃんがすっ飛んでくるくらいのミラクルが起きました。
でも、その前に、まずは俺の報告から。
前に、中学入って学ラン効果でモテモテとか書いたけど、実のところ、俺的はあんまり興味を持てなくて悩んでたりして。
避けてるつもりはないんだけど、付き合ってとか言われると、どうしてもあかりと佐之助が浮かんで違うなって思わさる。
あれくらい想い合える相手じゃないと、踏み出す気持ちになれないのかも。
これって、理想が高いっていうのだろうか。
でも、高すぎるといつまでもぼっちになりそうな気がして、うっかり母さんにこぼしちゃったんだ。
もしかしたら、一生結婚できないかもしれないって。
そしたら、母さん、「あら、お父さんでも結婚できたんだから大丈夫よ」だって。
しかも、それを横で聞いてた父さんがコーヒーを噴き出しかけて部屋に逃げてくもんだから、うちも案外ラブラブなんだなって思った数日後。
なんとびっくり、俺に妹ができたことが発覚しました。
最近調子悪そうだから、母さんも年なのかなぁ、とか心配してたら妊娠でしたってオチ。
どう思う?
ちなみに、妹だって断定してるのは父さんの勘です。
母さんは元気に生まれてくるならどっちでもいいって言ってるけど、個人的には妹がいいから父さんの意見に乗ってます。
弟は、まー坊一人で充分だから。
とまあ、そんな感じで、こちらはバタバタしてるため、夏休みは家のことだけで色々ありそうです。
でも、ちょっとは遊びに行くつもりで、クラスの友達とプールとか夏祭りの予定を立てたりしてます。
写真を送るのでお楽しみに。
あ、そうそう。
ちょっとだけ一人の遠出も計画中。
実は、こないだの期末テストで頑張った成果が出てたから、おもいきって、父さんにまー坊の一時帰宅を願い出てみました。
そしたら、ソッコーで却下されたんだけど、もしこのまま一年間好成績を維持できたら、次の春休みに俺が会いに行くならいいと許可が出ました!
但し、交通手段も何もかも自分で手配することっていう条件つきなので、今年の夏は予行練習しようかと考えてます。
ブラインドタッチはまだ微妙だけど、色々頑張っているから来年は見違えていること間違いなし。
心の準備をしておくように。
では、そろそろ書くところがなくなってきたので、今回はこの辺で。
まー坊も夏休みをめいっぱい楽しんでください。
追伸・もし、まー坊に彼女ができたら、真っ先に俺に報告するように。
沖縄よりも暑い北海道にて、超多忙なお兄ちゃんの相馬 壱真より。




