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バグ

タイムリープをした主人公が二度目の青春を過ごす物語です

 規則正しいレールの音が車内に響く。袖仕切りに体を預け、流れていく見慣れた景色をぼんやり眺める。時刻は九時。電車は遅延し、遅刻が確定していた。

 本当についてない。授業中に教室のドアを開けた瞬間、視線が集まるあの空気が嫌いなんだよ。

 そう考えると、今この車内は妙に心地いい。流れていく景色も、いつもだいたい同じ顔ぶれの乗客たちも、今日はどこか穏やかに見えた。普段なら考えもしないことをぼんやり考えていると、ふっと車体の揺れが収まる。

 ドアが開く音とともに、一人の黒髪の女の子が乗り込んできた。眼鏡をかけた、どこにでもいそうな大学生。おそらく同じ大学の学生だろう。名前も学科も学部も知らない。ただの他人だ。それなのに、自然と目が吸い寄せられる。

 ——こんな子と同じ青春を過ごせたら、どんなに楽しかっただろう。

 毎回、考えてしまう。そんなことを考えているうちに、電車は再び動き出していた。

 再び窓の外に目を向ける。

 ......ん?

 違和感があった。

 何がおかしいのか、自分でもすぐにはわからなかった。ただ、景色の流れる速さが妙に早い気がした。気のせいかと思った。思いたかった。遅刻が確定していつもよりボーっとしているせいだと。

 でも違う。

 車内モニターに表示された次の駅名を見た瞬間、背筋が凍った。

 ——早すぎる。

 遅延していたはずだ、それなのにもう次の駅に着く。頭の中で時間を計算する。合わない。おかしい。明らかに今までと違いすぎる。その時だった。

 ガタン——

 一度大きく車体が揺れる。

 周りの乗客も異変に気付いたのか、手を止め、一斉に顔を上げる。

 ガタン。ガタン。

 さっきまでの規則正しかったレールの音が崩れていく。

『お客様——』

 車内アナウンスが流れかけ、すぐに途切れた。

 次の瞬間。今まで感じたことのない衝撃が車内を走った。世界がひっくり返る。

 誰かの悲鳴。

 揺れる視界。

 感じたことのない浮遊感。

 なのに、妙に頭だけは冷静だった。

 気づけば俺の視線は自然とあの子に向いていた。

 目を強く閉じ、おびえている。

 手を伸ばす。届けと。

 その瞬間——

 体に強烈な衝撃が走った。

 そして——俺の意識は、そこで途切れた。


 次に目を覚ました時、そこは俺の部屋だった

あとがき、何を書けばいいかわからん......

区切りがいいつもりでここで投稿したんですけど、しっかりあとがきを書くのはもう少し先で。

私自身大学生でかなりギリギリの人間なので不定期で気ままに物語を進めていきます。慣れてきたら期間設けるかも。

気になったらまた見に来ていただけたら嬉しいです。

一応コメント機能もある?(書いてみようと思ってから数時間の見切り発車で詳しくない)らしいので、感想など心が折れない範囲のダメ出しなど思ったことを書いていただけたら嬉しいです。

気になったらまた是非。

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