エピソード18 「絶望」
「「「暑い!」」」
マルダが居なくなったあと俺達は砂漠へと辿り着いた
「エルド〜水を出してぇ〜干からびる〜」
「第一解式水魔術水玉」
「ありがとうエルド」
砂漠は前世の頃じゃ映像で見てるだけだったな
実際に行ってみると辛い普通に暑い死んでしまうくらいだ
「マスターこの先に村があるようです今夜はそこで休みませんか?」
「わかりましたそうしましょう」
村にたどり着き宿で寝ようとしていたら誰かがドアをノックして入ってきた
「ねぇ?エルド」
「どうしました?アリス」
「寝れないからここで寝ていい?」
「え?」
アリスが一緒に寝たいだって?夢かな?
まあいいか今夜は一緒に寝てみるか
「ねぇエルドひとついいかな」
「なんですか?」
「故郷に戻ったその後何をするの?」
その後の事か、まぁ順当に行けば一応母であるエリナを探し出すか、一旦父さんであるルドラに会いにいくかどちらかだろう
「一応父さんと合流して母さんを探します」
「それって私はついて行っていいのかな?」
「それはついてきてもいいでしょう」
「でも私はあなたの家族には会ったこともないのよ?」
それはそうだけどここまで旅をしてきて故郷に着いたら置いていくのはダメでしょう
「それにもしかしたら私の家族はいないかもしれないのに」
「アリスの家族、」
「パパやママももう生きていないかもしれないのよ」
「アリス、」
「故郷に帰るのが怖い...」
それは初めて見るアリスの顔だ
「アリス、」
「何?」
「自分が付いていますから安心してください」
「本当に?信じていの?」
「どれだけ旅をしてきたと思ってるんですか、いざって時には自分が犠牲になりますよ」
「それはやめて、」
「あ、はい」
カッコつけたつもりがカウンター食らった
「まあ安心したわありがとうエルド」
「それは良かったです」
俺はここで眠りについた
(またここかよ次は誰だ?デルトか?)
「残念ね今回は私が来たわよ」
(久しぶりに会うな女神)
「どう?この世界は」
(まぁ俺はいい感じだけどお前この世界だと嫌われてるのか?)
「どういう意味よ」
(いやだってお前を知る人が全員お前を信用するなって言ってるんだぞ?嫌われていると思うだろ)
「まあいいわあなたにはやって欲しいことを伝えに来たもの」
(なんだ?助言てやつか?)
「えぇそうよでも今回のは違うわこれは私からのお願い」
なんか真剣な雰囲気を感じる
「次ベリアルに会えたならあいつを殺して」
(へ?)
女神はこっちを向いて頷く
(いや無理無理無理あいつ強いんだぞ?)
「それでもお願い」
(いや絶...)
俺はここで目が覚めた
「勝てる訳ないだろうがあんな化け物...」
そして横には可愛い寝顔が見えたアリスだ
うーん今ならほっぺくらい触ってもいいだろうな〜
「ん?エルド起きたのね、おはよう」
「お、おはようございますアリス今日もいい天気ですね」
「エルド私になにかしようとしたでしょ」
「いえそんなこと...」
俺はベットからダイブしたもちろん床にだ
「マスターこの先です!着きますよ!」
「やっとねエルド」
「えぇやっとですねアリス」
「マ、スター...」
俺は故郷を見た瞬間絶望をした
なぜなら故郷は荒れ果てていたからだ
「おい!お前俺の食料取っていたろ!!」
「あぁ?取ってねぇよ!お前の少ねえ食料なんてよ!」
「なんだと!?」
「ここが私たちの故郷なの?」
「いやそんな訳が無いでしょう」
そう話しているうちに奥のテントから誰かが出てきた
「エルド?エルドか!」
それは顔をよく知るガルファンドの顔だ
「ガルファンド!」
「アリスお嬢様も!よくぞ無事でおられた!」
「マスターあのお方は?」
そうかコルティナは初めましてか
「あの人はアリスの専属です」
「アリス様の奴隷という事ですか?」
「違いますボディーガードです」
コルティナはキョトンとしていた
「ここじゃあれだこっちで話をしよう」
俺とアリスとコルティナはガルファンドが出てきたテントに入った
そして今までの経緯を話した
「そうだったのかそりゃあ会えねぇわけだ」
「ガルファンドさんも転移していたんですか」
「お前たちと入れ違いでパーティを組んでいた」
「それは誰とですか?」
「アルスだ」
「師匠とですか」
あの師匠も転移していたのか
そしてガルファンドの経緯を教えてくれた
幻魔大陸でアルス師匠に出会いパーティを組みとある理由でここに戻ってきたそうだ
「その理由ってなんですか」
「アリスに関してだ」
「私の事?」
「俺の雇い主及びアリスの父アリクレッド・NW・ゼフィールとアリスの母スレイナ・NW・ゼフィールは
死亡した」
は?死んだ?アリスが気づかないうちに死んでいたのか…
「コルティナその銃を下げて」
「ですがアリス様私はこの男を信用しません!」
コルティナは怒りの表情でガルファンドに銃を構えていた
「俺は事実を言ったまでだ」
「そうよガルは正しいことを言っているだけよいいから下げなさい」
「かしこまりました」
そういうコルティナの顔は怒りが隠せないくらい怒りに満ちていた
「ところでお前達次にやることは決めたのか?」
「いいえまだ決まってはいないです」
「そうかならここで過ごせ目的が決まるまで」
「はいわかりました…」
その夜
「ねぇエルドここで寝ていい?」
またここで寝たいのかまぁ俺はいいんだけどさ
「えぇまた一緒に寝ましょうか」
「「………」」
き、気まずい
さっき親が死んだ報告されていたあとだからこそ余計に気まずい
「ねぇエルド」
「なんでしょうか」
「エルドって幼少期はどんな感じだったの?」
「自分は天才って言われていましたね」
「そうなの?」
「えぇなんせ幼少期の時点で無詠唱第9までの解式魔術を扱えていましたからね」
まぁアルス師匠の特訓のおかげだけど
「私は嫌われていたわ…」
「そうなんですか?」
まぁ初対面で殴りかかってくるからかな?
「私は誰とも仲良くなれなかったもの話は出来ない挨拶も返せないオマケにすぐに手が出てくるそんな印象だと思うわ」
「僕にも最初は殴りかかってきましたからね」
「…うるさい」
なんでだろうお腹が少し痛むのは食あたりかな?
「エルドって友達とかはいたの?」
「えぇ一応アーニーという友達がいました」
「その人はどうなったの?」
「分かりません死んでいるかもしれないですし生きてるかもしれないそんなとこです」
「ならその人とエルドのお母さんを探すの?」
「まぁこのまま行けばね」
「そうありがとうおやすみ」
「ええおやすみなさい」
俺はまた目を瞑る
次に目覚めた時
横にアリスの姿はなくたった1枚の紙があった
(エルドへ 突然いなくなってごめんなさい私はあなたの事が好きです、あなた以外の人は考えられないくらい好きです、でもあなたには釣り合わない気がしました、なので私は修行をしてきますあなたの横に立てるようにいつかあなたを守るためにそれまでお元気で
アリス・NW・ゼフィールより)
「どいてください」
「出来ません」
俺の前にはコルティナが行く手を阻んできた
「なんでですか!!」
「アリス様からエルドさんにはついて来させないようにと申し付けられています!」
なんでだよどうしてだよなぜ俺の前からいなくなってしまうんだアリス……
「本当に良かったのか?アリス」
「いいのよガル、」
私はガルより前に出た
「エルドは私より1歳下で天才なのよ!」
「それはアルスから聞いているから知ってる」
「でも彼は負けたわ黒いマントを被ったあの男に!」
「アリス様はあの時あなたが負けてしまったあの時もう決断はしていたのですよ!」
「私は強くなってエルドと一緒にあの男を倒したい!!」
「マスターも変わるべきです!」
もう誰の声も聞きたくはない
俺は人生で初めて引きこもった
次回エピソード19「再出発」




