天才少女のプレッシャー
進展があったのは それから1年後のことであった 天音が高校1年生に入学し 再び全国盲学校卓球大会に出場することになった時だった
天音は全国盲学校卓球大会の連覇の重圧がかかる局面へと変化していった
「ただいまー )
「遅かったね」
「うん!夜遅くまで練習してたからねぇー 」
「あんまり無理しちゃダメよ テレビ取材も多いんでしょ?」
「大丈夫大丈夫!ホント困っちゃうよねー有名人になるとさ(笑)」
「じゃ私 受験勉強があるから 邪魔しないでよ?!
(うーん 全然わかんないーーー卓球ならわかるのに勉強ってなんでこんなに眠くなるの!)
「チリンチリン」
(ん?電話かな?)
(はーい、もしもし あ!遥ちゃん 丁度よかった あのね 勉強 を ん?」
「大丈夫か?天音」
「え?うん 大丈夫だよ」
「その様子は明らかに大丈夫ではない発言だな 全国盲学校弁論大会の論題もあるんだろう?それに受験勉強だってある」
「うん、今からその勉強をしょうと思って」
そして未だかつてないほど多忙の毎日 卓球大会の練習 もちろん普通の学校生活を送りながらだった
そんな寝る間も惜しんで練習する天音のことを僕は心配しないはずはなかった
「天音!この大会は諦めるべきだ!」
「は?なんで?遥ちゃん 私は全然大丈だって言ってるじゃん!」
「信用できるわけないだろ!!」
「え?」
「来年全国優勝すればいいじゃないか!なんでお前がそんなに無理をするんだよ!」
「私、、部長だから!」
「ッ! 」
僕はその言葉に引っかかる 「部長だから」という言葉に
「頼む約束してくれ!」
「ん?」
「どんなに忙しくても必ず夜は11時に寝ること」
「必ず朝昼夜 ご飯食べること」
「少しでも体調が悪くなったらすぐにやめること」
「え?」
「そんなに心配してくれなくて大丈夫だよー」
「ふざけるな!お前は無理なんだよ!出来ない 部長なんて! 」
「なんなの?いったい!」
「僕は天音が心配なんだよ」
「く!そんなに心配させる覚えないし 頼んでもない! 私は大丈夫だって言ってるじゃん!
「、、、」
「前の遥ちゃんはどんな時だって前向きで私のことを1番に考えてくれた でも今の遥ちゃんは完全に常軌を失してるよ なんなの?」
「そ、それは」
「私、そんなに弱い人間だと思う?」
「思うよ!人間はふとした時に心を崩れ落ちてなにもかも壊れてしまう生き物なんだよ」
「遥ちゃんがそんなことを言うなんて思わなかった 」
「私 全国盲学校卓球大会に参加する」
「僕は別に天音のことを軽んじているわけでは 」
「もう知らない! 遥ちゃんなんて! 」
「天音 、」
そして いよいよ 全国盲学校卓球大会の当日がやってきた
僕は心配だ なかなか天音に視線をやることができなかった
そして天音は順当に勝ち進み なんともなかったようにあっさりと全国盲学校卓球大会連覇を果たしたのだった




