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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
夕月遥

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ラケットを握ると人が変わる


愛花 「すみません おばさん ご迷惑をかけてしまって」


叔母「いいの!いいの! 病院は許可がないと外出ができないって早く言ってほしいくらいよ! おかげで試合はじまっちゃったじゃない!ね」


愛花「でも、許可もらえてホントによかったです ありがとございます」



病院から外出許可をもらい 新潟体育館へと向かっていた。 お母さんは仕事のため おばさんがわざわざ病院に許可をもらってきてもらったんだ。




叔母「でも大丈夫?遥ちゃんの試合もうとっくに始まってるんでしょ? 終わってないといいけど、だって愛花 相手は全国ベスト8の実力者なんでしょ?早く終わらないといいのだけれど」



愛花「おばさん 遥は簡単には負けたりはしません 遥はどこまでもおうじょうぎわが悪いですから」




.....





遙(これは負けた もう十分頑張ったと思うぞ? この僕)



コーチ「遥!何やってる!あと1勝で全国だぞ!負けたら俺の いや、頑張れ!」



コーチが慰めでもない言葉を投げかける もう洗脳のようにきこえてくる  知ってるよ、コーチ 全国大会出場はずっと目指していらしたんでしょうね?

コーチのキャリアのためですから それを導くのは生徒である僕の勤め。ただ 僕でも、無理なものは無理なんだよな



僕は呆れるようにため息をついた




...




叔母「愛花ちゃん 遥ちゃんがなんでカット主戦を選んだの? 」



愛花「え?どうしてですか?」



叔母「言っちゃいけないけど今の時代カット主戦型は流行らないわ ドライブ主戦型の方が圧倒的に勝てるから でも遥ちゃんはカット主戦型にこだわった それはなぜ?」



愛花「おばさん それ知りたいですか?(笑)」



叔母「へへ、知りたいわね とっても」



愛花「私と遥は小学生の時から卓球スクールに通っていました その時から私と遥は群を抜いていて他の追随を許さないでいました

ある日、私もおばさんみたいな質問を遥ちゃんに言ったことがあったんです それで遙 なんて言ったと思います?」



叔母「なんて言ったの?」



愛花「人が苦しいんでいる顔が好きだから」っですよ?(笑っちゃいますよねー(笑) 

ホント! まだ小学生ですよ?その時」



叔母「す、すごいわね 「ドS」って」



愛花「だから遥ちゃんはただで負けるはずがないんです 長く卓球をさせて 相手を苦しませて楽しんでいるのが遥ちゃんなんですよ」



叔母「あの、成績優秀で面倒見のよい遙ちゃんがねぇー」



愛花「よくいるじゃないですか、ハンドルを握ると人格が変わるって人がここにも」




叔母「なんですって!」





...





夢子「笑 2セット目取られちゃったよ?ほんとにストレートで終わったゃうじゃないかしら(笑)」



「、、、」



夢子「は? 無視かよ いいわ 楽に終わらせてあげるから!」



(3セット目かぁーまじでキツイぞこれ)



僕は再び高くロビングを打ち上げる 



夢子「潔くて素晴らしい でも、チャンスボールよ! それじゃスマッシュ!」


僕はスマッシュを取ることができない



それでも再び高くロビングを打ち上げる



夢子はスマッシュを打ち続ける 



またもスマッシュを返せずに終わる



(これでいい)




...





叔母「愛花ついたよ!」


愛花とおばさんは体育館に到着し 急いで遥の試合を観に行った

愛花は松葉杖のためにゆっくりと会場へ歩いていく


それは遥がマッチポイントを取られそうだというところだった



叔母「もう終わっちゃうかも? ごめん愛花」


愛花「フフ、おばさん まだ終わってませんよ?」





夢子「これであなたも終わりよ 最後のスマッシュで決めるわ」



遙「素直に打たせてあげよう」





夢子「これで終わりよ!」

「パーーーン!」



僕はそのスマッシュをカットで返し 夢子の台に入った



夢子「え?なんで?私のスマッシュは返せないはずじゃない!は?」



遙「君は何十球 と強烈なスマッシュを打ってきたな! それは次第に威力が弱まっていることになんで気づかなかったんだ?」



「なんです?」



遙「素直に打たせていたのはスマッシュが弱まっていると悟られないためだ! スマッシュは確かに速いかもしれないがスマッシュを打つたびに威力が弱くなっている。君はホントに体力がないんだな(笑)」



「もう君のスマッシュは僕の許容範囲内にはいった もう君のスマッシュで点を取られることはない 永遠にな」



「は?意味がわかんない!」



夢子のスマッシュは遥のゾーンに収まりカットしていく 今度は強烈なスマッシュを返すたびに遥が有利になっていった



「このやろーがー」


「カーン」


「くっそ!」



「カーン! ふざけるな!」



(あー カットマンってホント楽しい(笑))






そして体力が尽きた夢子はあっという間に逆転負けをして遥が勝利をものにした



「ふざけんな スマッシュ狙ってたのかよ!この!!この!」



「まぁあそこまでスマッシュを打てれば上々ではないのか さすが全国区ってところだな」


「この!悪人め!」


「フフ、僕はみんなから悪人扱いされていたことを知らなかったのか?」




「ほんと、遥ちゃんはもう(笑)」




僕は新潟大会を優勝し 全国大会への切符を勝ち取ったのであった




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