もう一人の1年生
天音「知らないの?高橋太一くん 亮君と同じ高校1年生でしょ?」
「太一?そうな人いたっけ?」
天音「おまわりさん!ヤバいヤツがいます!」
「う、うわ!なんで警察なんだよ!今の独り言聞いてたの!?」
天音「今の独り言だったの?」
天音「でも そんなのひどすぎるよー同じ1年生なのにさ!」
俺はほんとに知らなかった 当然 認知はしていたが かけこれ 今の今まで太一くんと一度も話したこともなかったからである
「天音先輩 どうして 太一くんを?」
俺さえも分からないクラスメイト 2年生の目が見えない 天音先輩が分かるのは少し不自然に思えた
天音「太一くんは人とあんまり関わらない人なんだけど よく勉強のことで会話するようになったの!それで少しね?」
「へー」
天音先輩の意外な繋がりにびっくりする、それよりも天音先輩が他の男子高校生と話していることになんだか嫉妬心が芽生えた
「先輩に勉強を教えてもらえるなんてラブコメの王道かよ!」
天音「でも、2、3回ぐらいで遥先輩のところに行っちゃった」
「あー勉強が、、、」
天音「それ言わないでぇーーーーーー!」
天音「それで その時にね!部活も 委員会活動もしてないって言ってたの! 基本的にこの学校は部活に入らないといけないんだけど なんでなんだろ?って」
「それで、その高橋太一くんもサウンドテーブルテニスに勧誘しょうと?」
天音「うん!だって~青春無駄じゃない? 今 ハイスクールスチューデントの真っ只中だよ? そんな時に部活も委員会もしてないなんて青春 損してるに違いない!よだって太一くんは中学校のとき東京でサウンドテーブルテニスしてたんだから」
「え?それまじですか!」
天音「そうそう!東京大会ベスト16なんだって!」
自己紹介の時に東京にいたことはあるって言っていた 東京の盲学校はここよりもかなり多く 6つの盲学校がある その中でベスト16というのは相当な実力者であることがうかがえる
「で?どうやって勧誘するんですか?」
天音「サウンドテーブルテニスの経験者が今、辞めちゃって暇そうにしてる 理由は分からないけど!私がサウンドテーブルテニスが好きってことをめっちゃ伝えて 面白いんだよ?って伝えるの!それではいってもらうってわれ!」
「先輩、ちょっと強引すぎる」
噂をしているうちに1年生の教室に太一くんが来たのが分かった
メガネをかけててなんだか勉強できそうな雰囲気のある1年生だ
「あ!天音先輩!来ましたよ!」
天音「よし!じゃ多まずは私の必殺の色仕掛けで心を動かすしかないね」
「いや、それ、!やめておいたほうが、、、」
天音「太一くん❤ お願い❤ 卓球部に入って❤ なんで卓球やめちゃったの?今、暇なんでしょ?太一が入ってくれたら私なんでもしちゃう!❤私、太一くんがいないとダメなの❤ もっと私に 卓球以外でもいっぱいいっぱい教えてほしいな❤」
太一くんは天音先輩に不満があるのか嫌そうな顔を浮かべてながらこう言う
太一「卓球はしない! こっちは暇じゃないんだ!たぶらかすのもいい加減にしろよ!」
天音「え?」




