第1話 日常生活の中で
新作です! 今日から連載を開始させていただきます。
今回も恋愛ものですが、よかったら読んでください。
『私、大きくなったら学くんと…』
あの日、彼女は僕に1つの約束をした。僕も彼女も小さかったから、その時は何も感じていなかった。僕は約束をはっきりとは覚えていない。けど…彼女は僕の大事な友達で約束もすごく大事なことだったと思う…
あれから6年。僕・高橋学は18歳になり、この春、大学に進学した。大学と言ってもそこら辺にあるごく普通の大学だ。
「学、お疲れ」
講義が終わり、僕の親友・中山優斗がやって来た。優斗とは小学校からの付き合いで僕の中で一番の親友である。
「お疲れ。講義、めんどいな」
「おいおい。学、まだ入学して3ヶ月だぜ?」
毎日の講義で勉強嫌いな僕は早くも心が折れそうだった。何で僕の名前は『学』なんだろうか…。そんな僕を優斗は支えてくれている。優斗は勉強嫌いの僕とは正反対で、一生懸命の頑張り屋さん。何で僕と同じ大学にいるのか不思議に思えてくるほどだ。
「優斗は講義とか飽きないの?」
「う~ん、まあめんどくさいって思うことはあるけど…飽きはしないかな」
僕にとって考えられない発言だ。講義が飽きないとか絶対に無理。
「じゃあ、そろそろ帰りますか」
「そうだね」
僕は平凡な毎日を過ごしていた。何も無い普通の生活。大学もこのまま終わっていくんだと思った。そんな時、ふと彼女のことを思い出す。一体、今は何をしてるんだろうか。どこにいるのかもわからない。そもそも僕のことを覚えてるかもわからない。それなのに…僕は彼女を追いかけ続けてる。
「どうした?」
気がつくと優斗がこっちを向いて、不思議そうに僕を見ていた。
「いや、何でも…」
「わかった! また友美ちゃんのこと考えてたんだろ!」
「…………」
本当のことなだけに何も言えない。
「もういい加減、諦めろよ。友美ちゃんは、お前のことを覚えてるかもわからないんだぞ…それに誰も連絡さえ取れてないんだ。無理だろ…」
「…僕は諦めないよ。宮本友美という人は僕の中にいる。だから絶対に…」
それ以上は言葉にならなかった。
「まあ、俺もお前がそこまで言うなら協力するけどな」
「ありがとう」
友美と初めて出会ったのは小学3年の時だった。一緒のクラスになって偶然、席が隣同士だった。新しいクラスで緊張している僕に『よろしくね』と最初に言ってくれたのが友美だった。それから緊張がとれた僕は友美とたくさん話をした。家が近いということでたくさん遊んだ。楽しかった。友美といると何もかもが楽しかった。でも…別れは突然やってきた。小学校を卒業して、すぐのことだ。両親の都合で友美は引っ越すことになったのだ。
読んでくださってありがとうございます!
両親の都合で引っ越すことになった友美。その時、学は?
第2話以降も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!




