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第39話:契約解除と新しい道(グランドフィナーレ)

Chapter Soundtrack:

Jim Johnston / WWE - "Rest in Peace" (Undertaker Theme)

(BGM: アンダーテイカーの荘厳な葬送曲に乗せてお送りする、堂々の第39話——物語はついにグランドフィナーレを迎えます! 王都への帰還、子爵執務室への突入。語られる「隕石の予言」の滑稽な正体。そして創世主とキムたちが選んだ、システム消去ではない「真の選択」とは——!? 堂々の完結編をお楽しみください!)

王都への帰路に要した十打の日は、行きの旅とは何から何まで違っていた。

隊列の中央を歩くのは、ロサリンドの毛布を肩に羽織り、アイレフの借り物のブーツを履いたマラコール。一リーグ進むごとに、ウンバとキムはシステムが何世紀も隠蔽してきた回答を彼から引き出していった。

「ハローが予言を作ったわけではない」干し肉を噛み締めながら、三日目にマラコールが明かした。「ハローは二百年前に設立された部署を継承した、ただの平凡な役に過ぎん。黒い隕石の予言は使い回しの印刷物だ。王都の財政が底をつくたび、部署は『存在の危機』のアラートを発令し、地方から緊急税を徴収しては、存在もしないものを探させるために何も知らない者たちのパーティーを送り出していたのさ」

「で、報酬は?」アイレフが尋ねた。「俺たちには栄光と英雄の印章、それと王立酒場で火曜日に割引になる権利を提示してきたんだが」

「新兵に銀貨を渡す奴はいないからな」アイレフ自身が自嘲気味に鼻を鳴らし、一人で納得した。「最初から俺たちの必死な顔を見透かしていたわけだ」

「その通りだ」マラコールは頷いた。「ユニット12がキャロット村の養鶏場に行き着いたのは、システムがソースファイルを最もシンプルでメモリ要求量の少ないコンテナ……家禽へと還元したからだ。ハローが『儀式』のために十二羽のニワトリを要求した時——それは遠征費を正当化するための口実に過ぎなかったのだが——彼は十二番目がサーバーのバックアップコピーだとは夢にも思っていなかった」

ウンバはキムの肩に乗るニワトリを見つめた。

「……カエルは?」彼女は低い声で尋ねた。「まだそこにいるの?」

ニワトリは首をかしげた。喋ることはなかったが、正面に目を戻す前、一瞬だけクチバシをウンバの頬にそっと押し当てた。

「いるべき場所にいるのさ」キムが言った。「消去も分類もされず……ただ、僕たちと一緒に旅をしている」

王都への入城は、まさにそうあるべき姿だった——誰の目にも留まらない静かな入城。彼らは草を積んだ馬車や、街道の泥にかかる税が荷積み用のロバにも適用されるかどうかで揉める衛兵たちの間をすり抜けて入っていった。

省の建物のアプローチを三階まで登る。勝利の音楽はなかった。歓声で迎える群衆もいなかった。すり減ったカーペットの上を踏みしめるアイレフのブーツの音だけが響いていた。

執務室の扉が勢いよく開け放たれた。ハロー子爵は顔を上げ、ガチョウの羽ペンを書類の上でフリーズさせた。

「なっ……何の不法侵入だ!?」ハローが怒鳴った。「選ばれし者たち!? 事前予約もなしにここで何をしている! 討伐報告書はどうした!?」

タラが一歩前に踏み出し、シワだらけになった契約書をオーク材の机の上に叩きつけた。

「依頼をキャンセルしに来たのよ。それと、火曜日の割引のオファーもお返しするわ」

「キャンセル……!?」ハローは引きつった笑いを漏らした。「プロトコルが存在するのだぞ! 大魔王が討伐されていないのであれば、お前たちは不敬罪に——」

「ハロー」

マラコールが一歩前に出ると、肩から毛布がすべり落ちた。

子爵は瞬きをし、見知らぬ男のすり減った法衣と髭を見つめた。

「誰だこの乞食は!? 衛兵——」

マラコールは待たなかった。人差し指を伸ばし、デスクの端に触れた。

重厚な家具は粉々に砕け散ることはなかった。青いコードの線を透けさせ、そのまま空気中へと溶解していったのだ。書類が床に散らばった。ハローは椅子から前かがみに転がり落ち、空っぽになった空間を恐怖の目で見つめた。

「お前……お前は……!」

「私がプログラミングに嫌気がさした時にでっち上げた脅威のために、お前たちは二百年間も税金を徴収してきたわけだ」マラコールは言った。「そろそろバッファを掃除する時間だな」

創造主は大量のファイルをパージ(消去)するために手をかざした。本棚がグラグラと揺れ始め、灰色のピクセルへと溶解する準備を整えた。

「待って」

キムが一歩前に出た。

マラコールは手を半ば閉じたまま動きを止めた。

「今度は何だ?」創造主は苛立ちを隠さずに尋ねた。

「……142,809個のファイルと言っていたね」キムは色の落ち始めた床の書類を見つめながら言った。「一回の手振りと消去ですべてを消してしまうのなら、君がしていることは省がカエルに対してしたことと全く同じだ。修正するより楽だからという理由で、邪魔なものを再分類したり消去したりしている」

マラコールはキムを見つめ、ウンバを見つめ、最後にニワトリを見つめた。

「ただの通行税や関税の書類だぞ、キム。メモリのゴミだ」

「そうかもしれないわ」ウンバが近づき、床から一枚の紙を拾い上げた。「でもここにはキャロット村の出生記録がある。ここにはランロットの騎士団の生存証明があるわ。リソースを空けるためだけにすべてを消去したら、この場所は自由になるんじゃない……ただ『空っぽ』になるだけよ」

執務室に沈黙が降り立った。

マラコールは伸ばした自分の手を見つめた。三百四十年の中で初めて、彼は躊躇した。ゆっくりと、彼は腕を下ろした。灰色の火花の雨が止んだ。消去されずに済んだファイルたちが、乱雑ではあるものの無傷のまま木目の床へと再び落ちていった。

「……手作業で分類するのが面倒で、いつだって『すべて消去』のボタンを探してしまう」マラコールは溜め息をついた。それは敗北というよりは、安らぎに近い響きを持っていた。「横着なプログラマーの悪癖だな」

彼は床からお化けでも見るような目で自分たちを見上げているハローへと振り返った。

「この部署は閉鎖だ、ハロー」タラが子爵の肩に重々しく手を置きながら言った。「今日限り、北の街道で通行税を取りたい奴がいるなら、自分で街道に出て行って、そこを歩く人々に直接説明することね」

ランロットは兜を外し、腕の間に抱えた。

「そして選ばれし者たちについて尋ねられたなら……契約は失効したとお伝えください。当事者たちの意思によって、な」

マラコールは扉に向かって歩き出し、アイレフが再び差し出してきた毛布を整えた。

「行くぞ。ここは相変わらずインクの匂いが鼻について、また衝突判定(頭痛)が痛んできた。アイレフ、私のパンの熟成 ración を返してくれ」

一行は廊下へと出て行った。背後の執務室では、乱雑に散らばった書類の真ん中でハローがへたり込んだまま、デスクも、売るべき予言も、死地へ送るべき英雄もいなくなった部屋を呆然と見つめていた。

省の中庭では、太陽が澄み切った鮮やかな彩度で輝いていた。ユニット12はキムの肩から床へと軽やかに飛び降り、石畳の継ぎ目に生える本物の草を踏みしめた。青い画面はなかった。書類に定められた運命も存在しなかった。

そこにあるのはただ、疲れ果てた旅人たちと、借り物のブーツを履いた創世主、そして百パーセントの解像度でロードされた、彼ら自身だけが歩み始める方向を決めることのできる、まっすぐな道だけだった。

第39話をお読みいただき、そして『北の街道・追撃編』および本作を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!!


「すべてを消去する」のではなく、不完全な世界と人々の記録をそのまま受け入れて歩み出すキムたちの選択。

デスクを失ったハロー子爵、解体された省、そして自分の足で歩き始めた創世主と選ばれし者たち。

物語は最高のハッピーエンド(グラン・フィナーレ)を迎えました!


本編完結を飾るグランドフィナーレのBGMは、WWE Undertaker のテーマ曲 "Rest in Peace" でした!

重厚な鐘の音が、偽りの歴史と省の終焉を静かに、そして壮大に告げます。


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【物語の Soundtrack List 全集】

・第一話〜二十七話: (前章プレイリスト)

・第二十八話: Robert Johnson / The Blues Brothers - "Sweet Home Chicago"

・第二十九話: The Rolling Stones - "Jumpin' Jack Flash"

・第三十話: Moby - "God Moving Over the Face of the Waters"

・第三十一話: Fleetwood Mac - "The Chain"

・第三十二話: The Doors - "The End"

・第三十三話: Nino Rota - "The Godfather Theme"

・第三十四話: Metallica - "Sad But True"

・第三十五話: Jim Johnston - "Meat on the Table"

・第三十六話: Eminem ft. Nate Dogg - "Till I Collapse"

・第三十七話: Johnny Cash - "Hurt"

・第三十八話: Survivor - "Eye of the Tiger"

・第三十九話: Jim Johnston - "Rest in Peace" (完結)

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キム、タラ、アイレフ、ウンバ、ランロット、トリクシー、ロサリンド、そしてカエル(ユニット12)の旅を最後まで見守っていただき、本当にありがとうございました!


もしこの物語を気に入っていただけましたら、最後にぜひ【ブックマーク登録】と【評価(★★★★★)】で作品を応援していただけると感無量です!


また次の物語でお会いしましょう! 本当にありがとうございました!


Thank you so much for reading the final chapter and following this story to the very end!

Kim and the party refuse to simply "delete" the system, choosing instead to step into a fully-loaded world on their own terms.


Today's final soundtrack features "Rest in Peace" by Jim Johnston (Undertaker Theme)!


If you enjoyed this complete story, please consider **Bookmarking** and leaving a **5-Star Rating (★★★★★)**! Thank you so much for reading!


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