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ARCADIA EGO  作者: Arcadia_Ego_
4/4

4

オドが咆哮、鬨の声を上げると、それだけで552人死傷者が出た。

それと同時に死者に倍する数の兵卒や兵馬が恐慌に陥り、戦線を離脱。

うなる巨体のスリサドが地面に降り立ちアンサドと視線を交わす。

アンサドは自らの持つ神鉄の斧のイェルスを大地に突き立て、超古代魔法の詠唱に取り掛かった。

その魔法によりスリサドの巨体が持つ超重量が指数的に減少を始め、限りなく0に近づいていく。

スリサドは身を屈めて巨大かつ無銘の槍を振り、その場で構えるとおもむろに跳躍、平原の上空を覆う赤銅色の雲の中に消えた。

跳躍によって直径5キロメートルほどのクレーターが穿たれ、ひび割れたアルカリ性の大地20キロメートルにわたって同心円状の亀裂が走った。

クェスタの体がバラバラに砕け散り、地面に300000の破片となって平原の一角に散らばった。

破片のそれぞれが鈍色に発色した人の形を成し、神鉄で出来た手足と体幹と融解した魔岩によって熱を持つ甲殻に覆われている。

次に、レイズとロトがそれぞれ100000の神鉄製の天馬および一角獣を生み出し。

レクドが毒々しい色の霧を身体から放出し、その中から体躯の特徴に統制を欠いた50000体の妖魔が出現した。


神帝ランスは神鉄の剣ウィルを眼前に掲げた。神に勝利を誓うようにしてその動作が行われると足元に七芒星の魔法陣が立ち顕れ、ランスの体は一瞬でダンスの手掌の上に移動した。

数拍の間を置いてアンサドの呪文詠唱が完了。

魔法の対象者の質量は1秒単位で倍化を始める。

空に消えたスリサドが敵陣の真上に現われ、自身の持つ380tの巨体を整然と立ち並ぶ敵軍の輜重段列ど真ん中に投下、炸裂させた。

滞空時間は先ほどの跳躍から測って80秒ほどにもなる。

神の杖が振り下ろされたかのような衝撃が戦場を駆け巡った。


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