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【緊急特番】神々の総本山が殴り込み! チャンネル登録500万人記念の最終決戦

「レン……見てみよ。天界の『徳』で買った高級神酒(熟成1000年物)と、地上から届いた超特選A5ランク黒毛和牛のすき焼きじゃ……! 宴じゃあー!」

 新生オリオン社が誇る最先端特注スタジオ。

 エンマは目の前に広がるご馳走の山を前に、今にも涎を垂らしそうな顔で箸を握りしめていた。

 ミカエルを返り討ちにしてからわずか数日。

 天界の投げ銭システム(徳)を取り込んだ俺たちの勢いは、もはや誰にも止められない領域へと突入していた。

チャンネル登録者数:450万人 ➔ 520万人(祝・500万人突破!)

天界&地上の総資産:某小国の国家予算並み

「『500万人記念配信』の準備は万全だ。今夜は過去最大のスパチャ祭りになるぞ、エンマ」

「うむ! 我の小遣い稼ぎがここまで大きくなるとはのう! レン、褒めて遣わすぞ!」

 二人が和気あいあいとすき焼きをつつこうとした――その時。

『ゴオォォォォォォォン……!!』

 スタジオ全体が、地響きのような激しい揺れに見舞われた。

 空間がメキメキと音を立てて引き裂かれ、ミカエルの時とは比べものにならないほどの重厚で神聖な「圧力」が部屋を満たす。

「な、なんじゃこの威圧感は……!? 空気が重くてすき焼きの肉が焦げてしまうぞ!?」

 裂け目から姿を現したのは、眩い後光を背負った三人の存在。

 ギリシャ神話の最高神ゼウス、北欧神話の主神オーディン、そして涙目でその後ろに控えるミカエルだった。

『――地獄の小僧ども。調子に乗りすぎたようだな』

 ゼウスの声だけで、スタジオのガラスが一斉にヒビ割れる。

『我ら世界の神々の「恥部」を晒し上げ、あろうことか天界の資金(徳)をむしり取るとは……神々の威信に関わる』

『貴様らのアカウント、そしてその命……今この場で最高神のいかづちをもって消滅させてくれる』

 最高神たちの威圧に、エンマの身体がピクリと強張る。

 だが、俺は慌てるどころか、手元の端末で**【ライブ配信開始】**のボタンを力強くタップした。

『【神回】最高神ゼウス&オーディン様がスタジオに殴り込んできたので、500万人記念に地獄の【全神々黒歴史ガチャ】回してみたwww』

『配信開始!! 同接:10万人……50万人……100万人突破ァッ!!』

『うわああああガチの最高神降臨してるwwww』

『ゼウス様本物だ!!』

『画面の威圧感ヤバすぎるwww』

『【50,000円】レン、負けるなあああ!!』

「神々様、ようこそ俺たちの500万人記念配信へ」

 俺はカメラに向かって不敵に笑い、固まっていたエンマの背中をポンと叩いた。

「エンマ、ビビるな。相手が最高神だろうが関係ない。リスナーが見たいのは『権力者の気取った顔』じゃない……『化けの皮が剥がれる瞬間』だ!」

「……っ! そうであった! 余は地獄の王、そして世界一のバズ配信者! お菓子とガチャ代を邪魔する奴は、神だろうが許さんぞ!」

 エンマの瞳に紅蓮の炎が宿り、最大出力の『閻魔帳』が空中で爆発するように開いた!

「者共! チャンネル登録500万人のお祭りじゃ! 最高神たちの『人類には絶対に見せられない超特大黒歴史』、投げ銭(スパチャ&徳)の総額に応じて片っ端から暴露していくぞー!」

『【徳(500万ポイント)】ゼウス様が白鳥に変身してフラれた件詳しく!!』

『【徳(1000万ポイント)】オーディン様が昔書いたポエム詠唱して!!』

『【100,000円】赤スパ打ち込めええええええ!!』

「な、なにぃ!? 待て、白鳥の件は――」

「ポ、ポエムだと!? なぜそれを知って――」

「理不尽な圧力に屈しないのが、俺たちの配信だ!」

 俺の声とともに、過去最高のスパチャと徳のノイズが実体化し、黄金の雷光となってスタジオ全体を包み込んでいく。

神々と悪魔、そして人間リスナーが狂乱する、世界最高峰のバズり祭りが幕を開けたのだった――!

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