21/36
第三章・第1話
【頂点への道】
夜明け。
山脈の向こうに、黒い塔が見えていた。
「……あそこが……」
ジンが、呟く。
クロウは、頷いた。
「……原初の仮面が、眠る場所だ」
Rは、塔を見つめる。
胸が、ざわつく。
――あそこに行けば、すべてが終わる。
ユナが、Rの隣に立つ。
「……怖い?」
Rは、少しだけ笑う。
「……正直に言えば……」
「……めちゃくちゃ怖い」
ユナは、くすっと笑った。
「……でも、Rは行くんでしょ」
「……ああ」
Rは、塔を見据えた。
「……壊すために」
クロウが、歩き出す。
「……行くぞ」
四人は、後を追う。
風が、背中を押した。
――ここから先は、
もう引き返せない。




