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第36話 これからも貴方のお側で家事します

レイン様と離れて1日しか経っていませんでしたが。


 もう我慢の限界でした。テレシアン美術館での出来事やレーフ王女事なども色々ありましたが。先ずは私が朝早く起きて作った朝食の手料理をレイン様の元へと届けて食べて貰いたかったのです。


 朝食を作っている時は何回も失敗してしまいましたが。なんとか最後の材料で卵焼きを上手に作る事が出来ました。


 因みに失敗した朝食はお爺様が摘み食いしていたみたいですね。食べた瞬間お爺様はトイレに込もってしまいましたがお腹でも痛かったのでしょうか?


 謎ですね。レイン様も私の調理した朝食を食べて意識を失ってしまいましたが……もしかして私は家事の才能が全くないのでしょうか?



「……レイン様。大丈夫ですか?」


「あ、ああ。大丈夫だ。シエル。ありがとう」


 俺は今、リビングのソファーでシエルに膝枕をされながら横になっている。


「あのダークマターを食べて平気って凄いわね。レイン」


 リーフが何か言っているが聞き流す。というか何で王女であるリーフがシエルと共に居るのが不思議で仕方がない。


「……ダークマター?……レイン様。やっぱり私のお料理は美味しく無かったのですか? それに私って家事の才能がないのでしょうか?」


 リーフのダークマター宣言を聞いてシエルが不安そうな表情をし始めた。


「シエル……あんな不良王女の言うことなんか真に受けるな」


「な、何ですって? レイン。貴方っ!」


「王様にはさっき不良王女を捕まえましたと連絡したからな。リーフ……もうじき騎士団が家に来るからそれまで大人しくしていろ。『束縛ロック』」


「なっ?! そんな……いつの間に手足にロープが?」


「シエルを悲しませた罰だ」


 家事力なんてこれから練習すれば良いだけの事だ。


「……レイン様。ダークマターを……美味しくない私の朝食を食べさせてしまって申し訳ありません」


 悲しそうな顔のシエル。俺は彼女のそんな顔は見たくないんだ……だから俺は静かにこう告げる。


「いや。シエルの作ってくれた朝食は美味しかったよ……だからこれからも毎日俺に作ってくれ。明日も。明後日も。ずっとずっとな。シエル」


 これは俺の心からの願いだ。シエルが家事が全く出来ない聖女でも良い。


 俺はシエルに側にいて俺を支えてほしい。昨日、1日離れ離れになってようやく気づいた本心だ。だから……


「……レイン様」


「これからも俺の側で新妻として一生一緒に居てくれ。シエル……大好きだ」


 思った事を素直に伝えた。


「……大好き……はい……私も……聖女シエル・バレンタインも……未だに家事はあまり出来ませんが……レイン様が大好きです。だからこれからもお側にいさせて下さい。レイン様」


「ああ、これかも……ずっとずっとだ。シエル」


「……はい!」


 そうして俺達はお互いの両手を握り合い。これから共に生きる人生の誓いを交わし合った。永久の誓いをシエルと共に……



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