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双星のバスタード  作者: 山上真
序章
19/49

第16話

 鈍い音が響く。木剣と木剣が打ち合わされる音だ。

 戦闘訓練の一環ではあるのだが、端から見るととても訓練とは思えないだろう。何せ勢いが違う。寸止めする素振りもない。双方申し訳程度に防具を着けているものの、当たり所や当たり具合によっては死ぬ可能性も否めず、死なないにしても怪我は免れない。基本方針として『命大事に』を掲げるアルス軍とは思えない光景だが、実行するに足るだけの理由があるのも事実であった。

 一つは、当事者同士の能力。現在剣を打ち合わせているのはリウイとマリーだが、この二人にとってはこのくらいしないと訓練にならないのだ。

 基本、武器を振るうということは、そこに命の危険がつきまとう。相手の攻撃が当たらないに越したことはないが、怪我を恐れてへっぴり腰でいるようでは、戦士としてやっていられない。

 皇族であろうと貴族であろうと平民であろうと、戦いと無縁ではいられないのがこの世界なのだから。魔物に賊を代表とする思いがけない危機は、いつ不意を突いて襲ってくるかも分からないのだ。

 世界観事態にそんな下地がある故に、立場関係なく戦闘に臨む者は備えるし、忌避する者は忌避する。心掛けとしてはどちらにも否定する要素はなく、それを実行するための方法も千差万別。それが通用するかしないかは、その時になってみないと分からない。

 訓練はその一つでしかなく、通用する幅を広げようと思えば、熱だって入るし進んで危険に近付かざるを得ないのが実情だ。

 訓練の前提が崩れそうではあるが、結局は当事者によりけりなのも確かな事実。さすがに全くの素人にこんな訓練はさせられないし、させていない。

 だからこそ、一つは周囲に対するパフォーマンス。

 それこそ当人の才能や努力なんかも関わってくるが、見知った人物に目の前でこんな光景を繰り広げられれば、中には引きずられるように熱を入れる人物だって現れる。早々に『自分には無理だ』と見切りを付ける人物だっているだろうが、どちらにせよ『憧れ』や『嫉妬』と無縁ではいられず、例え抱いたのが『諦観』であっても、プラス方面の原動力へと転化される可能性は存在する。

 訓練を見ることで『上』へ昇ることへの意気込みや、実力を発揮するための意欲を持ってくれたなら、それに越したことはない。……諸刃の剣な部分があるのも決して否定はできないが。

 一つは、魔法技能者の育成と安全面の向上。

 アルスの前世でも薬の類は当然あったが、この世界では『回復薬』や『回復魔法』の即応性と幅が広い。ちょっとした切り傷程度ならば低級の回復薬でも即座に傷が塞がるし、何ならそこらの薬草でも事足りる。使用する回復薬のグレードを上げれば、当然対応可能な範囲も増える。

 回復魔法は術者によって左右されるが、適性と魔力以外に医療知識や人体知識なんかも関わってくる。何も知らずとも力任せに癒せなくはないが、当然の如く消費魔力も跳ね上がる。

 その点、アルス軍にはホープスに搭載されたデータがある。一朝一夕で覚えきれるものではないが、触りを知っておくだけでも着実に反映されるのがこれまでの経験で分かっている。

 つまり、適性や魔力に関する部分を、知識の収集と実践である程度まで補えるのだ。正直に言ってこれは大きい。如何に高位回復魔法を使えたところで、使用回数が少なければ意味は薄いのだ。それよりは、低位回復魔法を何十何百回と使えた方が軍隊としては役に立つ。

 言ってしまえば『適材適所』だが、『適材』を増やすための訓練としても打ってつけなのだ。

 さて。

 そんな実利はさておき、最初は周囲にも分かりやすいように型稽古じみていた二人の打ち合いは、時間の経過と共にその枠組みを逸脱しようとしていた。

 リウイは両の手に木剣を持つ。実戦で使う双刃剣と同様に、柄同士を連結させることもできれば、分割しての二刀流も可能だ。

 一方、マリーが持つのは一般的な片手剣を模した木剣だ。しかし、その背には大剣を背負い、胸元には小剣を、そして腰には細剣を吊るしている。無論、どれも木剣だが。

 実戦を想定しての訓練である以上、可能な限り実戦と同じスタイルで臨むべき。それが両者の共通意見だった。

 これを見て分かる通り、両者の共通項など得物が『剣である』ということくらいだ。無論、個人の戦闘スタイルを突き詰めていけばそんなのは珍しいことではないが、たとえ訓練でもそれが許されている事実そのものが、両者の立場と実力を証明する一助となっていた。

 基本、一般兵に回されるのは数打ちの量産品だ。それを言えば現在マリーが握っているのも同じだが、片手剣の他、大剣に小剣に細剣まで装備しているのが彼女の異常性を端的に表している。リウイに関しては、わざわざギミックが仕込まれた物を用意されている時点で説明するまでもない。


「まったく、話に聞いてはいたがとんでもない剣才だな。予備の武器を持つのは当然と言えば当然だが、分類が異なる剣をそうも見事に使いこなせるとは、実際に打ち合わせていても俄かに信じられん」


 バックステップで距離を取ったリウイが、呆れとも感嘆ともつかぬ表情で言い放った。

 リウイの感想は無理もない。『剣』という分類では同じでも、その中ではより細分化されているのだ。当然、そのそれぞれで長所も異なり、必然的に上手な使い方も異なってくる。それを一個人が、それも自分とそう年齢の変わらぬ少女が使いこなしているのだから、異常というより他にない。


「それを言ったら、こっちも驚きなんだけど? 二刀流だけでも珍しいと言えば珍しいのに、その柄を連結させるって何? 手に持つ武器自体は変わってないのに、いきなり使い方がガラリと変わるから対応するのも大変なんだけど?」


 マリーもまた、呆れとも感嘆ともつかぬ表情で返す。

 一振りで右と左に対応するだけでも、普通に考えて難儀なのだ。だというのに、連結することで使い方がガラリと変わる。『剣』よりは『長柄武器』と言った方が妥当な使い方になるのだ。

 そして、リウイは連結と分割を非常にスムーズにおこなう。見逃しも問題だが、見逃さなければ見逃さないで、今度は脳内反応が誤作動を起こしかねない。今相手にしているのが剣なのか長柄武器なのか分からなくなってくるのだ。こんな武器とも使い手とも戦ったことがないから、精神疲労も著しい。


「それでいて、未だにクリーンヒットを許していないんだから大したものだ。ぶっちゃけ、みんなして俺の訓練相手をするのは嫌がるし」

「その気持ちは分からなくもないけどね。……ただまあ、大したものと言うなら、私の武器替えに即座に対応してくるそっちも大したものよ」


 脳内反応が誤作動を起こすというのなら、マリーを相手取るリウイも同じであった。いきなり小剣が投擲されてきたり、かと思えば大剣による振り下ろしや細剣による刺突が襲いかかってくるのだ。片手剣がメインではあるのだが、トリッキーさが半端じゃない。

 リウイとしても、剣を扱うに当たっては基本となる剣の型が定まっていることと、それぞれの武器種を相手取った経験があるから何とか対応できたに過ぎなかった。

 一:唐竹、もしくは切落。

 二:袈裟斬り。

 三:右薙、もしくは胴。

 四:右斬上。

 五:逆風。

 六:左斬上。

 七:左薙、もしくは逆胴。

 八:逆袈裟。

 九:刺突。

 剣撃は、基本がこの九つに限られる。人によって角度の違いは出るだろうが、大枠では揺るぎない。必然、どんな防御術や回避術も、この九つへの対応を想定に置かれている。

 つまり、選択肢の読み合いと、実際に対応できるかが勝負を分けることとなるのだ。


「端的に言えば、方向性が違うだけでどっちも『異常』ということだな」

「おいおい、お前には言われたくないぞ、アルス。お前の武器がとびきりの異常だろうが」


 したり顔でアルスが言えば、即座にリウイがツッコんだ。

 まあ、剣だの槍だの斧だの弓だのが主流の状況に二丁拳銃を持ち込んだのだから、リウイの言は決して間違っていないだろう。

 とはいえ、それを言い始めたらアルスの同期生は誰も彼もが『異常』なのだが。帝国領内においてはマイナーだったり、そもそも存在していなかったり、そんな武器の使い手がアルス軍にはちらほらといる。中には地球ですら『空想上』という扱いの武器の使い手もいる。

 大なり小なりホープスに蓄積されたデータの影響を受けているのに加え、興味を惹かれた研究者たちが作成に協力したため、それも已む無しだろう。究極、地球環境では『空想』と扱われた物も、この世界では実現に足りたという話でしかない。


「『始祖の再来』――『新帝』アルスか……。今までそのことを深く考えてこなかったけど、側近であるあなたと剣を合わせることで、ようやく色々と実感できた気がするわ」


 アルスとリウイのやり取りを聞いたマリーは、そう言って溜息を吐いた。

 そう、始祖が『始祖』足り得たのは、そりゃあ仲間の協力もあったにせよ、一代で大部分の領土を手中に収め、それを滞りなく次代へ継承できたことが大きい。

 継承を重ねる途上で領土も徐々に徐々にと増えていき、それが連綿と積み重なることで、ついには『始祖』へと祀り上げられたのだ。

 建国譚において、『始祖は天より降り立った』と謳われている。それを信じるならば、始祖たちは伝手もコネもない状態から国を興すほどにまで成り上がったのだ。

 普通に考えても信じ難い眉唾物だが、実際に国が興ったのも、始祖降誕の地に古代遺跡があったのも事実である。

 そして、件の遺跡を目覚めさせ継承したのが、見学席に混じる『新帝』アルス・ブルーアースその人だ。

 アルス軍に吸収合併されたことで、マリー自身も今までの常識からはかけ離れたものを次々と目にした。詳しく話を聞けば、アルス軍において移動手段として用いられている二輪車や四輪車は、馬や馬車を根幹に着想を飛躍・拡大させて作成された物だと理解はできた。

 過程部分は不明だが、マリーが聞いたところで理解できるとは思えないし、その不明を『不明』なままで許容させる存在がアルスにはあった。それこそが『古代遺跡』にして『始祖の遺産』である。

 全くの無から想像するのではなく、図面なり何なりで既に『完成形』が用意されていたのだとしたら、試行錯誤もその分だけ少なくなるだろう。

 また、始祖の時代には、その実物が使用可能だった可能性だってある。経年劣化で今では使い物にならなくなっていたのだとしても、現存して今に伝わっている可能性は捨てきれない。

 それを裏付けする要素として、件の古代遺跡には皇帝主導の下、『多数の研究員なり調査員なりが派遣されていた』という話がある。始祖の遺産が機能を復活させたとあれば、調査人員を派遣するのは分からなくはない。

 だが、いくらなんでも大々的に過ぎるのではないだろうか。

 しかし、皇帝や皇族のみに伝えられる情報で遺産について示唆されていたのだとすれば、強行する理由にも説明はつく。始祖が用いていたとされる様々な道具が、現代に復活してもおかしくはないのだから。

 そして、実際に復活した物もある。

 しかしその結果、想定以上に貴族間でのアルスの株が上がってしまったのだとしたら……。想定以上にアルスと調査員の結び付きが強まってしまったのだとしたら……。


(それらが第一皇子派の蜂起に繋がっている可能性は否定できないか……)


 事態に流されるままで深く考えてはこなかったが、決して否定はできない。浮かんだ嫌な考えに、マリーは思わず渋面を浮かべて溜息を吐く。

 この仮定が正しかった場合、その結果としてアルスが新帝として決起するに繋がったのだから、皮肉以外の何でもないだろう。


(そして、研究員や調査員はそのまま遺跡に残り、継続して新帝に協力を続けている……と)


 そうしてアルス軍で実際に作られたのは、何も二輪車や四輪車に限った話ではない。マリーの分かりやすいところだと武器がそうだ。アルス軍の初期メンバー――通称『同期生』――が使っている武器は、一品物が少なくはない。リウイの使っている双刃剣だってそうである。

 話を聞くだけだと首を傾げざるを得なかったが、実際に剣を合わせてみればやり難いことこの上ない。極論すれば使い手と得物の組み合わせ次第だが、リウイが双刃剣を使いこなしているのは、それだけの修練を積んだからであろうことは間違いない事実である。

 武器であれ道具であれ、アルス軍の使っている物は、良い意味で思考の硬直・停滞を打破した先にあるのだ。それをこうも使いこなされては、旧いモノにしがみつく者が対応するのは困難だろう。

 とはいえ、言葉にするのは簡単でも、それを実行・実現するのは簡単なことではない。……どちらの意味でも。


(そう考えると、なるほど、研究員たちが離れていかないわけだ)


 才能、設備、環境……進化発展を考えるうえで必要とされるだろう要素の大半が、アルス軍には揃っているのだ。


(そしてそれは、私にとっても同じ……か)


 反乱軍がアルス軍に合流して最初におこなったのは、何らかの調査であった。端的に言えば、用意された紙の必要事項を埋めていくだけではあったが、思いの外に大きな意味があったらしい。

 反乱軍は平民主体故に、文字の読み書きができない者が存外多かったのだ。或いは、帝国共通語だけとか、地方語だけとかのパターンもある。自分たちについてきた者たちだけでもそうなのだから、総数を考えればもっと多かった筈だ。

 アルス軍は最初の調査で、それを篩分けしたのである。

 地元ゆえの盲点と言うべきか。読めるからと然程気にしていなかったが、本来なら幹部メンバーは把握していて然りの事柄でもあった。

 そうして篩分けされたあとは、アルス軍の方針説明に座学と訓練である。正直、マリーにとって座学は面倒であったが、合流早々に自分の不足を痛感させられたばかり。将来的に家を継ぐ者としては、目を背けてばかりもいられなかった。

 その一方、『剣士』であるのもマリーの根幹である。いや、マリーの生家であるイザーク家自体が剣士の家系だ。その気質を否応なく受け継いだ彼女としては、自らが強くなるのを是とする意気が強い。強者との戦い、思わぬ攻撃はむしろ望むところである。

 未だ父には及ばぬマリーだが、それでも一廉の強者であるのは否定できない事実。訓練とはいえ、そんな自分と五分で打ち合えるリウイもまた然り。


(だったら、きちんと返礼をするべきよね)


 それがマリーの結論だった。


「今からイザーク家の秘奥で攻めかかりますが、私自身、未だ未熟なもので使いこなせるわけではありません。ですので、最後まできちんと護りを固めておいてください」


 最低限の礼儀として警告をおこない、マリーは剣を構えた。あまりにも一方的ではあったが、気が昂ってしまったマリーにはそれを顧みる余裕などなかった。あーだこーだと考えすぎてしまったが故の現実逃避的な一面もあった。


「……そうか」


 幸いにして、リウイは警告を真摯に受け止めた。『剣聖イザーク』の名はリウイも聞き知っている。三男とはいえ『槍聖』と名高いレンスター家のホリンがああなのだから、イザーク家の娘であるマリーがバトルジャンキー的な側面を持っていたとしても不思議はない。

 むしろ、一方的とはいえ警告をしてくれる辺り、『随分と人ができている』と感じてしまった。これはホリンと比較してのことである。

 出会った当初に比べればホリンも随分とマシになったが、それでも昂った際には周りのことなどお構いなしな部分があるのだ。……一応ホリンのフォローをすると、著しい成長を果たした結果、たとえ訓練であっても相手になり得る人材が少ないのである。そのため、渡り合えるアルスやリウイは矛先を向けられやすい状態にあったのだ。

 そんなわけで、リウイは護りを固めたのだが――


「はああああっ!!」

「……ぐぉっ!?」


 ――呆気なく、アッサリと崩されてしまった。

 目に見えないわけではなかった。リウイも対応しようとした。しかし、完全には身体がついてこなかった。

 今しがたのマリーの動きは、まさに『神速』と言っても過言では無いだろう。そう振り返りつつ、リウイは未だにビリビリと震える己が手を眺めた。そこに木剣は握られていない。先の攻撃で弾き飛ばされたのだ。


「いや……参った参った。よもや、これほど高いレベルで『剛剣』と『技剣』を融合させる者がいるとは思わなかった。タネは肉体の『リミッター外し』と『徹し』の組み合わせか? 『剣聖』の一族という土台があったにせよ、その齢でそこまで修めているとはな。大したものだ。誇れ。……だが、俺とて負けっぱなしではいられんのでな。さすがに今すぐは無理だが、次は俺が挑戦させてもらおう」


 己が持つ知識と組み合わせたうえで、リウイはマリーに対し賞賛とカマかけをおこなった。

 先のマリーの攻撃は瞬間的な五連撃だった。リウイをして追随するのが漸くな速度。間に剣を挿み込むのが精一杯だった。そんなだから、十全の体勢で受けられたとは言い難い。むしろ、『マリーの方が剣に狙いを向けてくれた』と言う方が正しいかもしれない。

 そして、その連撃の中の全てにとは言わないが、途轍もない衝撃を齎す攻撃が含まれていた。これを受けた結果、リウイの剣は弾き飛ばされたのである。

 剛剣だけなら珍しくはない。技剣だけでも同様だ。しかし、それを高いレベルで融合させたとあれば、なるほど、『剣聖家の秘奥』と位置付けられているのも納得の技だった。


「ほんと、すんなりと見破ってくるんだから。まあ、驚きは少ないですけど……。ともあれ、その時を楽しみにさせてもらいます。共に高め合っていきましょう」


 果たして、マリーは誤魔化すことなく絡繰りを認めた。そのまま、微笑を浮かべて再戦を約す。

 こうして、リウイとマリーの訓練は、リウイの敗北という衝撃の結末を引き起こして終わるのであった。

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