閑話①
興味があれば見てみてください。
本編に関係あったり、なかったり。
~マルージュ・リクドウ~
鬼神マルージュによって、授かった刀を取り上げられたつかさ。
その後、拘束されているリクドウは鬼神マルージュの話し相手にさせられる。
「どうだ?つかさは」
「よく言えば伸び代がある。体が幼いのもそうだけど、単純に武器の扱いに慣れてないな。」
マルージュもその部分は承知の上で神器を渡しているから、別に驚いた様子はない。
むしろ違う答えを求めているようだった。
それを察したリクドウ。
「感情的なのか、冷静なのかよく分からん。今回みたいに何が引き金になって、爆発するのか。普段は年不相応な対応を見せるんだけどな」
マルージュが「ほうほう」と相槌を打ちながらリクドウの話を聞くようになった。
「パトラが死んだとき、つかさは悲しそうだったんだよ。そしてサージュが瀕死になったのを見て怒った。ここまではまぁ分かるんだけど、実際にパトラを撃ったやつに会った時、全ての糸が切れたって感じ。 何なんだったのか、今でも分からん。」
正しくは、あの自称英雄達が名乗った後から、様子がおかしくなった。
原因は今のとこ不明だけど、あの英雄が関わっていることは間違いない。
あんなに怒って、四神獣を振り払ってまで行ったつかさ。
それなのに、人族領では必要以上に暴れず、目的の英雄まで一直線だった上で、殺すことなく帰ってきた。
どちらかと言うと、つかさの方がダメージを受けてきたようにも見える。
「今回の件は、おれ達には理解できない事だし、元に戻るのを待てばいいだろう」
「そんなことよりじいさん。これ外してくれよ」
「まあ、あいつも帰ったしいいか」
マルージュはリクドウを拘束していたものを解放し、自由にした。
「なあじいさん、つかさがおれの形状変化はできてもスキルは使えねぇんだよ。教えた方がいいか?」
マルージュはリクドウの質問に対して、かなり早く「ダメ」と返した。
「だってそんなことしたら強すぎじゃん。おまえ1つでもかなり強いのに。せめて自力で使えるようにさせろ」
マルージュが言うのはごもっともである。
他の鬼達の刀は基本的に刀の形のみで、スキルも1つしかない。
それが6つの形状に対して各1つずつのスキルはかなり強いため、まだつかさにはスキルの存在すらはっきりと伝えられていない。
「なあ、リクドウ。あいつ角が生えてたの気づいてなかったのか?」
戻ってからのつかさの反応を見て、マルージュが問う。
つかさの反応は無理もない。
そもそも鏡はほとんどなく、自分を見れる機会が少ないのだ。
「感情的になっていたからってのもあるけど、元々魔力を雑に使ってるわりに量が多いから、魔力の変化に気づけなかったんだろうよ」
元々魔力適正のないつかさは魔法を使えないから、魔力を扱うことをあまり理解していない。
魔力を流す行程はできても、操作することが上手くできないでいる。
だが、モーモーのミルクを飲むことで魔力量が上昇しており、魔力消費を考えなくても困ることがないのだ。
「つかさが最近、指輪に魔力を込めて本の魔法を直接発動させててな。本人が気づいてるかは知らないが、魔法を使うときの魔力量を消費してるから、いつか魔力切れになると思うんだよね」
「それは言ってあげてもいいんじゃないか?」
指輪は神王からの神器になったし、次会った時に言ってあげようと思ったリクドウであった。
サージュの進化が終わった頃…
「こいつ神器揃っててこのレベルの召喚獣従えて、なにがしたいんだ?普通に人族の国を潰せる戦力あるじゃないか」
「実際刀が無くても、この召喚獣達と、本の魔法で戦力は十分だよな」
まだ進化してなかったサージュも進化し、つかさよりも周りの方が強いとも言えるほどになっている。
「この女の子も少し特殊だな。パトラ達とは違って、精霊神の加護というやつ受けてるじゃん」
「やばいっすよね、精霊の数。本来1人1匹の精霊を、7匹も従えるなんてねぇ」
ただその後の流れに2人は少しガッカリしていた。
「戦わなかったな」
「そうっすね。ここがチャンスだと思ったんですけどね」
つかさとアモーラが、和解したことに対して、この2人だけは消化不良に感じていたようだった。
今後も定期でこの時間を作る予定です。




