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 明石悠は今度は日向隊員を見て、

「きっと真土さんは、日向さんと出会って心変わりしたんだと思う。ふふ、日向さんはほんとうにすごいよ! 孤立してた真土さんの、それに私の居場所を作ってくれたんだもん!」


 さて、熱心に聴いてるオーディエンスたちですが、何人かは3人にスマホを向けてました。3人のライヴはネットでも実況中継されてたのです。

 ネットの中では現場とは真逆で辛辣な言葉が飛び交ってました。

「やめろーっ、ヘタクソーっ!」

「迷惑なんだよ、このどブスどもーっ!」

「キモーっ! 超キモーっ!」

 3人ともそんなひどい容姿ではありません。日向隊員なんかはミスコンに出てもそん色がないほどの美少女なのです。彼らの美的感覚は根本的に狂ってます。

 だいたいネット民と呼ばれる人種の大半は、自分さえ良ければいいというクズなやつらばかり。

 ハゲ・小太り・メガネ・ひどい体臭・あってないようなファッションセンス・・・ 自分を磨くことは絶対しないクセに、美的センスに優れた人がテレビに出ると脊髄反射で攻撃します。まさしく社会のゴミ。

 彼らはただネットで愚痴ってるだけではありません。一斉に電話をかけたのです。ターゲットは今3人がストリートライヴを行っている所轄の警察署。

「警察に無断でストリートライヴやってる者がいるぞ。社会の迷惑じゃないか!? 今すぐやめさせろ!」

 いや、3人はちゃんと警察に許可を取ってライヴを行ってました。それが証拠に、3人は複数の警官に守られ、演奏してます。

 警察はそのことを丁寧に説明しますが、ネット民はまったく信用しません。いや、わざと信用しないと言った方が正解か? このような電話が洪水のように警察署を襲ったのです。

 このストリートライヴ、これが3日目。初日、2日目はこんな電話はなかったのですが、ネット民の誰かがこの嫌がらせに気づいてしまったようです。そしてその嫌がらせをネットで拡散させた模様。

 もう警察はヘトヘト。今からでもライヴを中断させたい気分になってきました。けど、申請書はテレストリアルガード作戦部門の隊長の名で書かれてました。これを断ることは絶対できません。

 ま、申請書ではこのストリートライヴは今日までとなってます。今演奏してる曲は最後の曲。警察はあともうちょっとの我慢です。


 さて、ここにもそんな社会の爪はじき者がいました。日向隊員や明石悠が生徒会長と呼んでる女子です。生徒会長は今自分の部屋で1人寂しくインターネットで見てました。

 明日から中学校再開なのですが、彼女はしばらくは中学校にいけそうにありません。別の中学校に転校するか、このまま学校に行かずに引き籠るか、それさえ決めてません。

 ともかく彼女の胸中は、日向隊員に対する恨みでいっぱいなのです。

 彼女は動画投稿サイトで日向隊員たち3人のストリートライヴを見てます。

「ふ、いい気なものね・・・」

 とつぶやくと、別のページに移動しました。

「なんでもいい、なんとかあいつを懲らしめる方法はないの?・・・」

 と、生徒会長はあるブログを見つけました。金目ひなたと日向愛の顔を比べてるブログ。眼・鼻・口・耳など顔のパーツがこと細かく比較されてます。

 どうやら真土灯里と八幡このみが同一人物と指摘したホームページを模したブログのようです。

 金目ひなたはクラスメイトをイジメて自殺に追い込んだ極悪人。ネットの世界では最上級の犯罪者です。

 そんな金目ひなたですが、航空機事故ですでにこの世にいません。ただし、それは表向き。実際は瀕死の重傷を負いましたが、テレストリアルガードの最新技術で蘇ってます。それが日向愛、日向隊員なのです。

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