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 すると老松かよはきっとリーゼントの男とモヒカンの男をにらみました。

「はぁ!?」

 リーゼントの男とモヒカンの男はさらにびびります。

「ひーっ!・・・」

 老松かよは怒鳴り散らします。

「お前たちもなんなんだよ、いったい!? 明石悠を知らないなんて、よくも抜かしやがったな!」

 老松かよはぐったりとしてしまった啓一をちらっと見て、

「こいつと口裏を合わせて、くだらないウソばかりつきやがってなぁ! そこまでして私をバカにしたいのかよ、ええーっ!?」

 モヒカンの男とリーゼントの男は頭を低くして応えます。

「そ、そんなことないっすよ!」

「オレたちゃ、姐さんをバカにしてませんって!」

「ともかく日向愛をぶっ殺してこい! ついでに明石悠も! それができたら許してやるよ! もしできなかったら全員破門だ! お前らを捜し出して、ギッタギッタにしてやるからな! 覚えてろよ!」


 ここはマンションらしき建物の外廊下。深夜なせいか、外は真っ暗。雑音もありません。

 今ドアが1つ開き、モヒカンの男とリーゼントの男。その2人に挟まれるように肩を借りた啓一が出てきました。

 啓一の顔面は無残な状態。どこが鼻でどこが口かわからないほどぐちゃぐちゃ。はぁはぁと微かな息が聞こえてきます。

 3人がエレベーターの扉の前に着きました。モヒカンの男がボタンを押します。しばらくして引き分けの扉が開きました。3人がエレベーターの中に入りました。


 下降中のエレベーターのケージの中、モヒカンの男が啓一に話しかけます。

「坊ちゃん、もう少しですよ。気を確かに」


 1階エントランス。エレベーターの扉が開き、3人が降りました。そのままエントランスの自動ドアへ。

 エントランスの前には1960年代の意味なくでかいアメリカ製のオープンカーが待ってました。その運転席のドアの前には、深夜なのに濃いサングラスをかけた男が立ってました。男はエントランスから出てきた3人に気づくと、

「待ってましたよ」

 と、サングラスの男は啓一のぐちゃぐちゃになった顔面を見て、

「うわ、こいつはひでぇ・・・」

 3人は後部座席のドアを開け、中に入りました。サングラスの男は運転席のドアを開け、車内に入りました。

 年代物のクルマが走り出しました。


 車内。サングラスの男はルームバックミラーで後ろを見て、

「その人、もしかして啓一さん?」

 モヒカンの男が応えます。

「ああ」

「誰にやられたんですか?」

 今度はリーゼントの男が応えます。

「姐さん・・・」

 それを聞いてサングラスの男はびっくり。

「ええーっ!? 姐さんて・・・ 実の母親にやられたんですか?」

 モヒカンの男。

「ああ・・・」

「なんで?」

 モヒカンの男。

「それがなあ・・・ まったくわけがわからないんだ・・・」

 サングラスの男はハンドルを握ったまま唖然。

「ええ~?・・・」

 リーゼントの男はサングラスの男に質問。

「あんた、日向愛て女、知ってんか?」

「ええ、もちろん!」

 モヒカンの男も質問。

「明石悠は?」

「もちろん知ってますよ!」

 リーゼントの男。

「だ、誰なんだよ、その2人?」

 その質問にサングラスの男はびっくり。

「ええ~!?・・・」

 モヒカンの男。

「姐さんはその2人を殺してこいと命令してるんだけど、誰なんだかぜんぜんわからないんだ・・・」

「ああ・・・ いいですか? その指令、2回目ですよ。

 姐さんから緊急招集がかかりましたよね、昨日・・・ いや、0時(てっぺん)過ぎたから、一昨日と言った方が正解かな? さすがにそれは憶えてますよね?」

 モヒカンの男。

「ああ、そんなこと、あったような?・・・」

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