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 隊長の説明に日向隊員が質問しました。

「全員逮捕されたんですか?」

「それがなあ・・・ 不良は100人以上も集まってたらしいんだ」

「ええ、そんなに!?」

「ああ。しかも金属バットや金属製の単管パイプで武装してたらしい、全員がな。少年課も機動隊員を連れて行ったそうだが、40人しか連れて行かなかったそうだ」

「ええ、じゃ?・・・」

「ああ、1人も逮捕できなかったらしい。ただ、首謀者が誰だかわかったぞ」

 隊長は1枚の写真を取り出し、それをテーブルにポンと置きました。

「機動隊員のボディカメラには、この女が映ってたそうだ」

 その写真には1人の中年の女が写ってました。たくさんの不良を束ね、機動隊員を一蹴してしまったあの中年の女です。日向隊員はその写真を見て、

「誰ですか、この人?」

「老松かよ。半グレの親分だ」

「不良のリーダー?」

「まあ、そんなとこだな。

 この女、最初に逮捕されたときの年齢は12歳だったそうだ」

「ええ、今の私と同じ年齢とし?」

「ああ、そうだな。15歳のときに地元の暴走族の総長となり、周りの暴走族を次々と傘下に収め、17歳で関東一の暴走族の総長となったそうだ。さらに半グレグループを結成し、違法薬物の販売や児童買春の斡旋とやりたい放題だったそうだ。

 何回も何回もお縄になってて、人生の半分は少年院か刑務所で暮らしてたらしい、筋金入りのワルなんだよ」

「へ~・・・ けど、なんでそんな人が私を?」

「お前が撃退した4人組の中に、お前と闘わずに逃げ出したやつがいたろ?」

「ええ、いました」

 隊長は写真を持ち、それを日向隊員に見せ、

「こいつの息子だったらしいな、そいつ」

「へ~・・・」

「こっからは四之宮警部の推測だが、この女、とってもプライドが高いやつなんだそうだ。なのに息子はお前と闘わずに逃げ出した、3人の仲間を見捨ててな。そのせいであいつのプライドはズタズタに引き裂かれてしまった。

 そこでお前を半殺しにする計画を立てた。いや、殺すつもりだったのかもしれないな。

 お前、金属バットや鉄パイプを持った100人の不良に襲われたら、どうする?」

「あは、メガヒューマノイドに変身してたら飛んで逃げるけど、この格好じゃ、どうしようもならないです」

「ふふ、まぁ、そうだろうな。便利だな、お前の正夢は。事前に最悪な事態を察知することができるんだからな。

 あ、そういや明日からお前にボディガードが付くらしいぞ」

「ええ?」

「公安7課が付けるそうだ。だがなぁ・・・ なんでも秘密裏に行動するからなあ、やつら。どこからどういう形で守ってくれるのか、さっぱりわからないんだ。それは気に留めておいてくれ」

 日向隊員は苦笑。

「あは、わかりました」

「まあ、うちらもいろいろとお前を守るつもりだ。公安7課(あいつら)だけじゃ心許こころもとないからな」

「あは、頼もしいです!」


 夕方、かなり陽が傾いてます。ここはちょっとくたびれたビル。窓に西陽が反射してます。

 その外廊下を1人の配達員が歩いてます。配達員は巨大なピザの容器を両手で持ってます。

 配達員はあるドアの前で停止。ピンポーン! 呼び鈴を押し、

「コンフィデンスピザです! ピザをお届けに来ました!」

 すると中から、

「はーい!」

 の声。ドアが開き、モヒカンの男が出てきました。元町工場に集合していた不良の1人です。

 モヒカンの男は1枚の長細い茶封筒を配達員を配達員に見せます。

「じゃ、これで!」

 配達員はピザの容器をモヒカンの男に渡し、と同時に茶封筒を受け取りました。そして茶封筒の中身を確認し、すぐに笑顔に。

「はい、確かに!」

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