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錦弁護士。
「今日はこのへんで終わりにしますか?」
チョコレートパフェを食べ終え、紙ナプキンで口を拭いてた日向隊員が慌てて、
「あ、ちょっと待ってください!」
日向隊員は明石隊員を見て、
「あの女の子、ほんとうにあなたの娘さんなんですか?」
隊長もその質問に反応しました。
「あ~ 私も気になりますねぇ、それ。あの娘、どう見ても東南アジア系かインド系だと思うのですが? 日本人であるあなたとどういう関係が?」
「そ、それは・・・」
明石隊員は応えようとしますが、ちょっと考え、
「それは言えません!」
日向隊員はけげんな顔を見せました。
「ええ、なんで?」
明石隊員。
「君もテレストリアルガードの隊員だろ? 理由は言わなくてもわかるんじゃないか?」
日向隊員は身を乗り出し、
「ええ~!? そんなの理由になりませんよ!」
その日向隊員の顔の前に掌が。日向隊員はびっくり。
「ええ!?・・・」
その掌の持ち主は隊長でした。隊長は日向隊員の顔を見て、顔を横に振りました。日向隊員は空気を読んで黙りました。隊長は明石隊員を見て、
「わかりました」
日向隊員はまだ悔しそう。それを少しでも解消するつもりか、再び質問しました。
「せめて名前くらいは教えてくださいよ?」
明石隊員が応えます。
「悠・・・ 明石悠だ!」
隊長は日向隊員を横目で見て、
「ふ、おまえが愛で、向こうが悠か? あなたと私だな」
会議はこれで終了。解散となりました。
夜、隊長が駆るセダンが走ってます。その背後には今まで隊長と日向隊員がいたホテルが見えます。
セダン車内、運転してるのは隊長。助手席には日向隊員が座ってます。日向隊員はぽつり。
「あ~ なんか納得いかないなあ・・・」
隊長はハンドルを操作しながら、
「明石悠の正体か?」
「ええ・・・」
「まあ、だれにでも人には言えない事情がある。お前なんか、事情だらけだろ」
日向隊員は苦笑い。
「あは・・・」
「このことに関しては、もう触れないでおこう」
「わかりました!」
2人が乗るセダンがテレストリアルガード基地に帰ってきました。屋内駐車場に入るセダン。しばらくして開いたシャッターから隊長と日向隊員が出てきました。自動的に閉まるシャッター。3階建てのビルへ向かう2人。
と、日向隊員はビルの屋上に仄かな明かりを発見しました。
「ん? 女神さん、今日も天体観測してるのかな?」
ビルの屋上のテントハウス。開き放たれたドアから中学校の制服姿のままの日向隊員が出てきました。屋上ではやはり女神隊員が望遠鏡を組み立て、天体観測してました。
日向隊員が声をかけます。
「女神さん、今日も天体観測ですか?」
接眼レンズを見てた女神隊員がはっとして振り向きました。
「え?」
女神隊員は巨大な単眼を晒してました。
「日向さん? あは、今日は大変だったみたいね。
なんか私、今回の事件、がっかりした。ほら、私、ここじゃ宇宙人でしょ。なんどか差別されてるなあて感じたことはあったけど、犯罪レベルの差別は感じたことなかった。
けど、今日あなたの学校で発覚した差別て、もう完全に犯罪でしょ? なんでみんな黙ってたのかなあ? 日本人の中に黒い肌の女の子がいたら、みんな差別されて当然と思ってるのかなあ?」
日向隊員は、
「たぶんあの中学校って、不良が幅を利かせてたんだと思います。それでみんな恐がって、密告することできなかったんじゃないかなあ・・・」
と言い返しましたが、あまり強くは言えません。女神隊員の今の発言が正解と薄々感じてたからです。




