仲間とは、尊敬の上に築かれる関係のこと。――17
岩で構成された洞穴。ところどころに見受けられる鉱物。
以前、勝地真と天原白姫が挑戦したCランクダンジョンに、五組のパーティーが潜っていた。全員が一級の装備品を身につけているため、Aランク以上の上級パーティーかと思われる。
数少ない上級パーティーが五組も集められたのは、このダンジョンを攻略するためだろう。
このダンジョンのロードモンスターは、十中八九、ヴァルキュリアを襲撃したドラゴンエンペラーだ。
そのドラゴンエンペラーはいまだに倒されていない。そして、ダンジョンはロードモンスターを倒さない限り攻略されない。
このまま放っておくと、ゲートから出てきたモンスターが人々を襲う危険がある。一刻も早くダンジョンを攻略するため、上級パーティーが集められたわけだ。
手分けしてダンジョンを探索していた五組のパーティーは、円形の広間に集まった。
「いたか?」
「いや。そっちは?」
「こっちもだ」
集まったパーティーのリーダーたちが、首を横に振り合う。彼らの顔に浮かぶのは、いずれも困惑だ。
「どういうことだ? 強さ的に考えて、ドラゴンエンペラーは確実にロードモンスターだろ……」
パーティーリーダーのひとりがガリガリと頭を掻く。
「それなのに、どうしてドラゴンエンペラーが見つからないんだ?」
探索開始から六時間。
彼らはダンジョンを隅々まで巡り、遭遇したモンスターをすべて倒してきた。
そのなかにドラゴンエンペラーはいなかった。ロードモンスターが生息していないダンジョンなどないにもかかわらず。
パーティーリーダーのひとりがポツリと呟く。
「どうなってんだよ、このダンジョンは?」




