第19話
投稿忘れてて時間が遅れてしまいました。
すみません。
鬼の顔面へ刀は振られると、右表面の額から縦に切り裂くと、『ガアアア────ッ!!』と鬼が叫び声を上げ、自身の顔を押さえもがき苦しみだした。
傷口からは出血はせず、瘴気が漏れ出しているのが私の目には見え、実体化出来るほどの相当量の瘴気があいつの体にあるのだなと感じた。
鬼は苦しむだけで暴れる様子がなく、タケル君は少し距離を開けて鬼の動向を伺っていた。
杖を構えて、私も瘴気を浄化するために強く念じていた。並の力では実体化出来るほどの瘴気を浄化するには困難だろう。しかし私には強化し続けて常人では使いきれないほどの神力が存在している。
己の中に力を溜めるように、鬼を浄化出来るほどの神力を念じた。
自分の足元に術の陣が浮かび上がり、無数に立ち上る淡い光の粒と共に、私の衣服の体に接していない部分や腰近くまで伸びる黒髪が揺れて浮かび上がる。
体の中に力が凝縮していっているのを感じた私は、狙いを定めるかのように鬼を見つめていた。
そして・・・溜まっていた力を解放した。
私の足元にある術の陣と同じものが鬼の足元に大きめに広がると、そこから天へと向かい無数の光の粒が一斉に噴き出した。
粒状だった光は勢いを増し続け、最後は光の柱となり鬼を飲み込んだ。
『ぐぁあああぁぁああ─────!!』
光の中で鬼は断末魔を響かせながら体を崩壊させ、光の中に消滅していくのを私は見届けた。
正直無我夢中で力を込めていたため、ここまで強力になるとは思ってもいなかった。
そしてこの力が、後に私自身に影響を及ぼして来るとも思ってもいなかった。
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とある地の広大な土地を誇る大社にて、一人の女が御神体の鏡へ祈祷を行っていた。
女は巫女として大社で長き年月の間、人々を飢えや天災、妖魔から護って頂くよう神に祈りを捧げてきたのだ。そしてその日も女は祈祷を行っていたのだが、不意に違和感を感じて御神体へと視線を向けた。
女が視線を向けると同時に、御神体である鏡から眩い光が溢れだしたのだ。突然の光景に男は驚愕すると、恐怖などは感じなかった。寧ろ感動に打ち震えていた。
光が弱まり輝きを失っても、女は暫く動けなかったのだが、ハッと我に帰ると慌てて外に出て大声で、「誰か、誰かおらぬか!」と叫んだのだ。
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閉めきられた薄暗い一室にて、蝋燭の明かりだけが辺りを照らしていた。
そこに式服と紙烏帽子を着た若い男が一人、畳に置かれた野球ボール程の水晶に向けてボソボソと呪文を唱えていた。
突如水晶から光が溢れ出し、男は驚愕に目を見開くのだった。
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とある山城にて、大柄な男が酒をかっ食らっていた。
だが急に妙な気配を感じると、飲むのを止めてニヤリと笑ったのだ。
「なんでぇい、面白そうな事が起こってるじゃねぇか・・・」
男が笑う口元には、牙の如く鋭い歯が並んでいた。
次は4日後に投稿します。




