鑑定について
鑑定と言うチートスキルがあると、場合によってはストーリーが陳腐化すると思う……いきなり爆弾投下です。
自分が知らない物品の詳細が分かったり、前情報も何も無く、初めて会った人物が実は盗賊だと分かったり……一体どう言う原理なのかと疑問に思います。
これを言うと、たかがラノベに何を求めてやがるのだ?とお怒りの声が出てくるかも知れませんね。
鑑定が嫌なら読まなきゃいいだろう! ごもっともです。
だが、少しだけ考えて欲しいのです。
昆虫、動物、魚類、植物や菌類、あとは名士や著名人など、図鑑や何かに情報が載っている物なら、過去に図鑑なり冊子なりで基礎情報を得ていたことにすれば良い。
もしくは記憶領域に侵入して情報を引き抜くような設定や描写があるとそれっぽい。ラノベなのだからそれぐらいは許されます……よね?
そう言う理論的な説明が無く、神様におねだりして鑑定貰うってのはお約束だけど、それはある意味思考放棄では?と思うのです。
せめてアカシックレコードに云々……等と一言あればまだ納得出来そうです。それが面白いかどうかはそれこそ書き方次第でしょう。
私が知る限り、最古の鑑定はゲームのウィザードリーシリーズでビショップのアイテム鑑定です。
ウィザードリーはひたすらダンジョンに潜り、グレーターデーモンを大量養殖しつつアイテムを見つける名作……です。
ゲーム中、未鑑定の装備品を装着して呪われるのがある意味お約束で、呪われたくなければ素直に地上に戻りボッタクリ商店……ではなくボルタック商店で鑑定してもらうと良いのです。
防具無しの裸のニンジャ、戦車並の装甲を誇るロード、ムサマサブレードを振り回すサムライ達を擁し、核爆発並の威力を誇るティルトウェイトをパーティー全員がぶっ放すのがウィザードリーの醍醐味です。
はい、ゲームなので細かいことを気にしてはいけないのですよ。
このように、鑑定はゲームで市民権を得ていたこと等からラノベにも取り入れられたのだろうと推測されるのですが、小説家を目指す人は安易にゲーム設定と小説を同一次元で考えないで欲しいと思います。
何か鑑定のあり方を上手く小説に落とし込む妙案があれば良いのですが。
さてさて、お前ザコ作家の癖にどこから目線だよ?と批判されるでしょうね……。