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翌梨リサは欲深い  作者: 夏蹴礼
第四章 文化祭
37/54

●一日目終了

「明日は一般公開だから、スペシャルタイムを五回に増やすつもりです」

 無事、初日が終わると反省会が行われた。

「三人の体力が平気ならいいと思うぞ」

「ボクは別に平気だよ。それくらいならクラスも部活の方にも支障はない」

「おお! ついに繭もスパッツの素晴らしさに目覚めたか!」


「べ、別にそんなことないよ!」 

「隠さなくても大丈夫です。校内でスパッツになる解放感。それは反社会的な背徳感となり、奇妙な快感へと変わるのです!」

「翌梨まで、人を露出狂みたいに言わないでくれよ!」


 やはりみんなで何かをやるのは、とても楽しく面白い。

「あと、もう少し奥の方を整理すれば、入れる人数も増えるよな」

「そうですね。今日中にやりましょう!」


 初日は大成功であった。

 スペシャルタイムは三回とも満席御礼。

 スクワット講座もリサや繭のおかげで、大好評であった。

 俺が用意した無料配布のスパッツ。

 これを持って帰ってくれた女子生徒も多くいた。


「感無量だよ」

「まだまだこれからですよ。この程度で満足されちゃ困ります!」

「そう言えば、どうして日向寺だけスカートを履いているのさ。ボクも履きたいよ」

 リサと繭がスポブラスパッツに対して、岬はスパッツの上にスカートを履いている。


「それはお前……スカートを履かないといろいろと大変なことになるんだよ」

「大変なこと?」

 岬の顔が真っ赤になる。

 それを見て、少し考えた後、繭の顔も真っ赤になった。


「戦艦大和は四十六センチ砲が自慢だったそうですが、先輩は駆逐艦レベルだそうです」

「よ、翌梨っ! 女の子がはしたないよ!」

 繭がさらに真っ赤になりながら、リサに注意した。


 球技大会以来、繭と司の仲があまり良くないらしい。

 リサなりに気をつかっているのだろう。

 ただ弄っているだけにも見えるが……

「た、大成もあんまり気にしない方がいいよ。その……ち、小さい方が好きな人だっていると思うし……」


 ただ、こうして俺をネタに使われるのは心が痛む。

 こんな時、繭の素直な慰めが俺を苦しめるのだ……

「あと、大成は『大きく成る』って書くし……」

「お前までそれを言うか!」

 それを聞いて、リサはケラケラ笑うのであった。


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