●一日目終了
「明日は一般公開だから、スペシャルタイムを五回に増やすつもりです」
無事、初日が終わると反省会が行われた。
「三人の体力が平気ならいいと思うぞ」
「ボクは別に平気だよ。それくらいならクラスも部活の方にも支障はない」
「おお! ついに繭もスパッツの素晴らしさに目覚めたか!」
「べ、別にそんなことないよ!」
「隠さなくても大丈夫です。校内でスパッツになる解放感。それは反社会的な背徳感となり、奇妙な快感へと変わるのです!」
「翌梨まで、人を露出狂みたいに言わないでくれよ!」
やはりみんなで何かをやるのは、とても楽しく面白い。
「あと、もう少し奥の方を整理すれば、入れる人数も増えるよな」
「そうですね。今日中にやりましょう!」
初日は大成功であった。
スペシャルタイムは三回とも満席御礼。
スクワット講座もリサや繭のおかげで、大好評であった。
俺が用意した無料配布のスパッツ。
これを持って帰ってくれた女子生徒も多くいた。
「感無量だよ」
「まだまだこれからですよ。この程度で満足されちゃ困ります!」
「そう言えば、どうして日向寺だけスカートを履いているのさ。ボクも履きたいよ」
リサと繭がスポブラスパッツに対して、岬はスパッツの上にスカートを履いている。
「それはお前……スカートを履かないといろいろと大変なことになるんだよ」
「大変なこと?」
岬の顔が真っ赤になる。
それを見て、少し考えた後、繭の顔も真っ赤になった。
「戦艦大和は四十六センチ砲が自慢だったそうですが、先輩は駆逐艦レベルだそうです」
「よ、翌梨っ! 女の子がはしたないよ!」
繭がさらに真っ赤になりながら、リサに注意した。
球技大会以来、繭と司の仲があまり良くないらしい。
リサなりに気をつかっているのだろう。
ただ弄っているだけにも見えるが……
「た、大成もあんまり気にしない方がいいよ。その……ち、小さい方が好きな人だっていると思うし……」
ただ、こうして俺をネタに使われるのは心が痛む。
こんな時、繭の素直な慰めが俺を苦しめるのだ……
「あと、大成は『大きく成る』って書くし……」
「お前までそれを言うか!」
それを聞いて、リサはケラケラ笑うのであった。




