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第二十四話 決闘まで1週間の過ごし方

あの男との闘いに備え体調を万全とする為、先の闘いより1週間程静養に費やした。


やりたい事は…正直山ほどあるのだが、やりたい事とやるべき事が一致しないのが、この世の中の常であると、今まさに実感している。


「兄…」


あの日からたまに現れる様になった妹の緋莉に声をかけられるが、聞こえないとばかりに見向きもしない。


「兄…ねえ兄ってば…聞こえてるでしょ?身体も治ったよね?今ね?姉が寝てるから一緒に出かけ…デ、デ、デートしようよ」


「いや、流石に兄妹でデートってのも…な」


薄っすら涙を浮かべ口をきつく結んでる緋莉。

おいおい、なんで泣きそうになってるんだよ。


「緋莉…正直に言うと、デート自体は嫌ではないのだが、全てに片を付けてからの方が楽しめるとは思わないか?死ぬつもりはないが、やり残した事があると思える方が良い方向にいくと思うんだ。本当は直ぐにでも楽しみたいが、どうせなら心底楽しみたい。分かってくれるか?」


優しく諭してみる。

緋莉を見ると…顔が少しニヤけてる。う〜ん、チョロいな。


「そっか…兄はデートは楽しみだけど、我慢するのね。そうね、全てが終わってからにします」


緋莉がその場から離れていく。とりあえず同意を取り付けその場を凌いだ様だ。

決闘までは、余計な事を考えずに…集中するんだ。

己にそう言い聞かせて…少し身体を動かす為に庭先に出ようとし…


「颯、此方と出かけるぞ。でーとなるものをしてやるからはよう準備せい」


先程、緋莉が去って行った方から美緋が声をかけてきた。

おいおい、なんで次から次に面倒な事態が起きるんだ?


溜め息を吐きながら、美緋の方に顔を向ける颯であった。

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