第十八話 決闘までの時間はどう過ごす? その2
バトルシーンが思い浮かばないので…今回まで引っ張りました。次こそ決闘です。
美稀とダラダラ過ごして、夜を迎える。
今は、夕食も済ませリビングでくつろいでいる最中。
夕食を作ったのは、もちろん美稀で、本当に料理上手なんだよな…普段の態度から、そういうの全く感じられないんだけど。
今日はずっと明るく振舞っているけど、美稀も不安なのだろう。
時折顔を曇らせているのが、窺える。
本人としては、隠せてるつもりなんだろう…な…。
「美稀、もう少ししたら行くぞ。そろそろ、準備しとけ」
「もうそんな時間なんだね。直ぐに準備するから待ってて‼︎」
そう言って、自室に戻ろうとして…こちらに引き返してくる。
忘れ物でも、したのだろうか…?
「颯、やっぱ一緒にきて‼︎」
例え少しでも離れたくない。そんな乙女心なのだろうか。
つい苦笑を浮かべてしまうが、そういう美稀を可愛いと思ってしまう。
がっかりする事もあるが、なんだかんだで俺はこの子が好きなんだろう。
絶対に口にはしないけどさ…。
「はいはい、分かったよ」
そう答えて、美稀に手を引かれ部屋に向かう。
「颯は、黒とピンクと白と赤と青と緑と紫と水色だとどれが好き?」
何だ突然…?とりあえず返事しておこう。
「そうだな…。やっぱり黒が好きかな」
「そうなんだね‼︎じゃ〜、黒にするかな」
そう言いながら、いきなり服を脱ぎ始める。そうして下着姿になる。
当然と言えば当然なのだが、服を脱ぐ意味が分からない。でも…今日は水色なんだな。
美稀の可愛らしい感じにとても合っている。視線が釘付けになるのは健全な青少年に仕方ない事だ、と自分に言い訳する事も忘れない。
そうして葛藤していると、美稀がこちらを見ながらニヤニヤしているのに気づいた。
見ていたのが気づかれたんだろうな。
少し気まずい…。
「颯は水色も好きなのかな?もっといいもの見せてあげるから、ちゃんと見てなさいよ」
そう言い放つと、美稀は下着に手をかける。まずはブラから…。
後ろのホックを外すと、白い微かな膨らみ、そして頂点の桜色の突起物が露わになる。
続けて下にも手をかける。ショーツから足を抜く際に…何か見えた気がする。気がするではなく、一瞬だったが見えた。
一瞬とはいえ、初めて見たんだ…。興奮に拍車がかかるがこれは仕方ない事だ‼︎
そんなこちらの興奮を知ってか知らずか、今は無毛の丘を惜しげもなく晒している美稀。
そんなに堂々としていると、見てるこっちが恥ずかしくなる。
とは言いつつも、視線は美稀から逸らせずにいる。
「颯、どうだった?いいものだった?」
「・・・・・・・・・」
何も返せずにいる俺に、美稀が意地の悪い笑みを浮かべて口を開く。
「何にも言わないなんて、失礼な子ね。颯、こっちに来なさい。命令よ」
『命令』と言われ、無意識に身体が反応してしまい、フラフラ覚束ない足取りで美稀の元に向かう。
「本当に手がかかるんだから…。聞かれた事ぐらいさっさと答えなさいよね。自分で確認するからいいわ」
そう言って、美稀の手が股間目がけて伸びてくる。
今は…マズイ。そう思ったがもう遅い。
その手は…サワサワと撫でてくる。
「あらあら颯。しっかり反応してるじゃない。撫でる度に小さく震えてるわ。喜んでるのかしら?昨日お風呂場で見た時は少し怖かったのに、案外可愛いのね」
少し上からの発言にゾクゾクする。
しかも、冷静に分析されて、昨日見られた時よりも恥ずかしい気がしてきた。まだ何も言えずにいると、美稀は言葉を続ける。
「まあ、いいわ。ちゃんと確認出来たし。時間ないでしょ?この続きはまた今度にしましょう」
そう言うと、美稀は手を離し箪笥の中に並んだ下着を選び始める。
悔しい…なんだか負けた気分だ…。
そう思った俺は美稀に反旗を翻す為、行動に出る。
美稀の手の中にある、下着を奪う。
「美稀、さっきのお礼に俺が下着を着けてやる」
「ちょ、ちょっと。いいわよ、自分で出来るから返しなさいよ‼︎」
「遠慮すんなって。さて、まずはブラからにしておこう。そっちの方が何かエッチな感じだしな」
そういって、美稀の後ろに回りブラをつける。その際に身を乗り出して桜色の突起物を見ることも忘れない。
「桜色していて綺麗だ…」
さりげなく、そう呟く。そして、美稀の正面に回り屈む。
「美稀、次は下を履こうな。足を上げてくれ」
困惑している美稀は、足を出来るから限り開かない様にして、しかも少ししか上げない。
「履かせづらいから、しっかり足を開いて、ちゃんと上げろ」
「だって…そうしたら…」
「さっきは散々人の事を馬鹿にしたんだ。自分だけ逃げるのは許さん」
美稀は渋々足を開き、先ほどより高く足を上げる。
美稀の大切なところが視界に入ってくる。
先ほどとは違い、今度はハッキリと確認出来た。
ショーツを引き上げる速度は緩慢だ。少しでも見ていたくて、つい態度に出てしまう。
綺麗だった…感動で声が出ないと言うと大袈裟に聞こえるかもしれないが、少なくとも俺はそんな風に思った。
美稀の下着を着け終わった。
美稀は洋服を急いで選び始める。
先ほどのやり取りで、下着姿でいるのが、恥ずかしくなってきたのだろうか…。
顔を真っ赤にして、あたふたしている。
「なあ…美稀。なんで…下着を着替えたりしたんだ?」
疑問に思った事を聞いてみる。
「だって今から勝負しに行くでしょ?願掛けの意味を込めて、勝負下着にしようと思って。一緒に闘ってる実感が少しでも欲しかったの。だから颯に選んで貰おうと思ったんだ。馬鹿馬鹿しいと思ったでしょ?自分でもわかっているんだけどさ…」
そう話す美稀を力いっぱい抱きしめ、そしてキスをする。
少しでも美稀の不安が和らぐ様にと気持ちを込めて。
「大丈夫だ、俺も緋莉もついてるから」
そうやって、もう一度美稀にキスをする。
美稀の身体の震えは…もうなかった。