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もうさ、三管じゃなくて46人のほうがいいって。46段でかけるから面白いでしょ?

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(゜~゜:)<つ!の!だ!

彡/(^)(^)<マ!ゼ!ピ!ン!

"(/´ω´)/"<に!ゃ!あ!ん!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

くおてしょんさんは「ボッタス!角田に当たるな!正々堂々と勝負せよ!」って意味だそうです。どもーせみころーんさんですー。とととととててて。


今日の武満徹作曲賞の感想(ひひょう)は私でいいんですよね。


skypeで「にゃーんっ」ってチャーミングな声が聞こえたのでいいってことですね。じゃ私で行きます。


「BREAKING A MIRROR」


ファビオ・ヴァッキは弦をさほど分割しなくとも、オーケストラを有意義に動かせる強者で、ちゃんと合理的に聞こえる。しかし、お弟子さんのこの人は、今の流行に合わせて弦の分割がないもんだから、びっくりするほど大味で、ところによってはかなり雑。


25歳が書いたのなら許せるのだが、35歳でこの程度しかひねり出すことができないと、今後はかなり苦しいはず。反復語法が多すぎで、ところによってはピアノに直せてしまう。なんのためのオーケストラなのかわからない。


なので、弦を面倒だと思ってもしっかり分割しておけば、もうちょっと映えのあるものになったと思うが、弦の古めかしさのおかげで何やってもつながらない。打楽器も標準レヴェル。


こういう書式なら、金管だけとか、打楽器だけとか、木管だけとか、一回そうやってみて、そこに小さくヴァイオリンがとか、小さくハープがとか、なんかそういうほうが面白かったんじゃないかな。


この「使いこなせてない」オーケストラ曲は客席にいてもストレスがたまるが、メンバーはさらにむかついたのではないかと思うことも多数。


作中ではファウスト・ロミテッリのテクニックがたくさん使われていたような印象が残ったが、ロミテッリのあれはエレクトロニクスがあるから凶暴に聞こえて面白かったのに、これは電子楽器変調は使えないので何やっても面白くない。


もし使うのなら、シンセサイザーのプリセットをオンドマルトノにして、目立たないところに隠すとか、なんかあると驚いたんじゃないのと思うが、平凡な楽器法がただただ続くだけで対照もなんもない。


隣で聴いてたころーんさんは「平凡じゃなくてヘボだ」って言ってる。


「影の反響、幻覚…」


題名では期待できなかったのに一番興味を引いた。なぜなら、この作曲家が一番よく勉強していたからである。ちゃんと冒頭のピアノのパッセージもはまってるし、ダダモ先生はしっかり教えているということがわかる。


ドビュッシーの「遊戯」をひねって韓国色をつけたかのような展開は面白く、「わかってやってる」ので次々と技が決まる。本人も悔いは残らないと思われる。アジア系の作曲家はよく勉強するので、こういうところは逃さないのである。


デュサパンが審査に民族色を大事にするのなら、この作品は最も評価が低くなってしまうのだろう。しかし私は違う。この作曲家が一番前を向いた書き方で、最もオーケストラのメンバーの音色がのっていたからだ。メンバーに面白がられるということは、技術がある証拠だからもっと書くべきである。


音色が割れる瞬間も少なく、同音連打で盛り上がろうとしたのはよかったのだが、ジョナサン・ハーヴェイほどの切れ味にはならずそこだけが残念であった。彼に必要なのは速度の感覚で、どうしても等拍でたたたたと切り込むと音色が濁ってしまう。そのあたりだけが残念。


んー。私ならこの曲が第1位だと思うんだけどねえ。11分しか持たないと否定的に評価されてしまったのが惜しい。次回作に期待したい。フランスで勉強されているようなので、デュティユ国際あたりに乗り込んでくることは十分に考えられるだろう。


以上です。手短に終わりました。


全4作をざっと聞いてみたんですが、もう3管もいらないですって。


3管を使いこなすと、メンバーは合わせにくいとかぶーぶーぶーと文句を言われる。使いこなさずに適当に処理すると「つまんね」って言われる。


どっちの側に立っても批判されちゃうんですよね。だから、オーケストラの作曲コンクールって退潮してしまったんですってば。


なので、46人でいいですって。私がいっつもおすすめする3.2.2.2. 4.2.3.1. 4. 8.6.4.3.2.っての。


これで公募させてみれば面白いと思いますよ。普通に46段で書けますし、腕を振るってくるんじゃなかろうかと。


もう一つ気になった点があって、それは「過去の財産のサンプリングが効かなくなってきている」ことですね。


かつてはちょいと引用ってのが2000年ごろだとそれなりに効いたんですが、いまもうそれ誰でもできちゃうでしょう。


過去の技術を中途半端にはめ込んでるので、なんだか耐震診断で欠陥判定になっちゃいそうな、そういう音が目立ちました。


今のオーケストラって自由になんでも組めるので、だれも難しいことしませんからね。オーケストラの体質の問題なんですよね。現代曲にうるさい指揮者もどんどん亡くなってしまいましたし。

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