表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/365

どんだけエリザベート国際コンクールがしょぼかろうが、ピアニストの歴史は終わらん!なぜならイタリアにも天才がいるからだ。

まあ株も上がりすぎやし、今日は下がるやろって感じのすらあっーしゅさんだよー。


だいたいな。株が上がるのはええことやけんど、35000になるやいなや「ヨッシャうったれ」って、もうそれどこの国かまるわかりやろ…。こういうのこわいわあ。


30000達成してるだけでアメリカの勝利よね。オリンピック暴落というのも考慮に入れなあかんし、俺は、おかしな売買はしとらんの。


ほんでー、んでーんでー。


今日は、伝説のピアニストについて、紹介してみよと思う。


すらあっーしゅは、どうせくっそマニアックな作曲家しかよーおぼえんのやろ、とか幾多の中傷を受けてきた。


なので。


今日は、ふつーにベートーヴェンのディスクにしよーとおもとる。


最近、伝説のピアニストと呼ばれる存在は減った。


それは誰でもピアノが弾けるから。となると、誰でも弾けるピアノの音がコピペされ、コピペのコピペのほうがコンクールで受けるんやな。


となると、無頼のピアニストというのは、誰も知らんし、聴きたくなくなるんやな。


ここも語り部が11人おって、技術にやっかましいころーんさん、個性にやかましいせみころーんさん、完璧超人しか認めんエリプシ様とか、全員の同意を得る人物はほとんどおらんねん。


かーんまのやつ「うっわーまっちがえたんだー」とか。秒で計測してミスタッチがあったあったとかクッソ生意気なガキになってもた。それも時代の流れやね。


本日、伝説のピアニストのディスクと呼んでもいいものはこれ。


Fabio Romanoの弾くベートーヴェンのディアベリ変奏曲や!!


Fabio Romanoは俺の親父が「中堅ピアニストやぞ」とかいうんでしぶしぶ覚えた。


どれどれと聴くと、ただならぬ妖気のようなものを感じたのはよく覚えとる。


このRomanoは今でもコンクールに出とる変わったやつなんやけど、腕前は超一級で俺はこいつはもうカルロ・グランテを超えたと思っている。


このFabio Romanoが、13年前にリヒテル国際ピアノコンクールにのりこんできよったんや。


そん時のプログラムはこれや。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

First Stage

R. Schumann

Nachtstücke, op. 23

J. Widmann

Fleurs du mal, sonata after Ch. Baudelaire

R. Schumann

Gesänge der Frühe, op. 133


Second Stage

E. Sollima

Sonata (1966)

L. van Beethoven

Variations on a theme by Diabelli, op. 120


Final

L. van Beethoven

Piano concerto No. 4 in G major, op. 58

B. Bartok

Piano concerto No. 3 in E major, Sz. 119

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


どうや?


なろうの読者にもクラシックのピアノのファンはおるやろ。


このプログラムはすごいやろ?


あのなあ、エリプシ様も「この人は、骨の髄までピアノ芸術を知り尽くしているのではないか」って。せみころーんさんは震えとったね。


こんなにな!コンクール受けしない曲ばかり並べて、乗り込んでくる根性があるかと。イタリアはおろかロシアでもないし、日中韓のあほでもよーせんやろこんなん!!


んで、第1次予選からものすごいタッチの切れ味で、第2次予選のSollimaのソナタに至っては、こんなの審査員がデモしとるんとちゃうと思わせて、本選で第4位。大人のピアニストが乗り込んできたというより、天才が遊びに来たようなもんやったわー。


その天才が、性懲りもなくまたコンクールに乗り込んで、ライブ音源で発表したのがベートーヴェンのディアベリ変奏曲やったんで聞いてみたんや。


解釈はほとんど奇をてらうことなく、真っ向勝負や。右と左のテンポが微妙に異なるvar.9とか、常人の技を超えていて、まだまだピアノ演奏芸術の歴史は続くと確信した。


このディアベリ変奏曲も普通にコンクールの課題曲になってしもて、20代で弾くのが普通になってしもたんやけど、これは20代で弾いたらあかん曲やろ。


20代はとにかく練習曲を弾かんとあかんのよ。


30-40代でソナタをようやくひかせてもろて。


50-60代で変奏曲。常識やろ。


それがわかるピアニストはもうおらんの?って。


そしたらRomanoがこういうことしよるわけよ。


まだ若いけど、Romanoは巨匠と言って過言ではなく、イタリアで最もうまいピアニストと断じる人もそろそろ出るころやろうと思っとる。


Var.22でも、ダブルオクターブの音がこんなに美しいのは聞いたことがないんよ。テンポ感もいいし、Var.23もこうやって弾かれるとまるで別の作曲家を聞いてるのかと思うほどクリア。ベートーヴェンってこんなに音の綺麗な作曲家だったっけ?って。


ピアノの世界はあほもおるけど天才もおるんよ。天才のディスクだけ聞いてりゃいいんだよ。GiltburgのPPPPPがきれいとかいうどっーとにも聴かすべきやと思う。RomanoのPPPPPのほうがきれいやぞ。んじゃ(ぶつっっっっ)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ