テレビ神奈川がレトロアニメを放映
ころーんさんは、結構驚いてますけど、私は何とも思いませんねー。どもーせみころーんさんですー。
テレビ神奈川。横浜優勝!ってのやってくれるとこですね。
地方局なので、どのように編成してもいいんだと。
そしたら、ガラスの仮面(エイケン版)、北斗の拳、スラムダンク、らんま1/2、機動戦士Zガンダムなどが次々と並び、異様な番組構成になったと。
すらあっーしゅさんはにこにこですが、どっーと君がですね…
「おとなになって、アニメを見る人種が、たんじょうしましたね」って。
そうです。
もうテレビアニメは、立派な文化になったんです。
タイトルも世相を反映して短く、新聞屋さんにもやさしい。視聴率もとれる。
これが日本国民にとっての、文学であり、聖書なんですよ。
こういうと、ころーんさん怒るんですよね。日本人を馬鹿にするなって。
でも、統計データというのがありましてね。
1980年代ですね、学業をおろそかにしてるからアニメなんか見てるんだろう、っての、結構そういう誤解がいっぱいあったんです。
事実は違ったんです。
「国公立を現役で突破できる程度の子供が、いっぱいアニメを見ていた」んですよ。
浪人だと違いますが。
もっっっっっのすごいボリュームゾーンなんですねこれ。
だって!何十万ですよ。もうそれが百万を超えたら立派な「層」です。
そうじゃなきゃコミケに人は集まりませんよ。コミケって、そもそも大学生の暇つぶしとか言われてたんですから。大学生は馬鹿で勉強しない、コミケのせいだって、いわれちゃって。コミケが風評被害にあったようなものです。
ちゃんと証明もできますよ。
だってさあ。
アニメってシナリオがいりますよね?
シナリオって日本語で書くんですよ。
日本語の読解能力がなければ、アニメなんて流行らないじゃないですか。
これから1970年代生まれがいないと、なにも商品が成立しない時代を2025年から迎えますからね。1970年代に逆らえないんです。数の多さで。
それなら、らんま1/2になっちゃうんですよ。
あの第1話とか、ころーんさんやゴウモエラーは、いっつも不機嫌になるでしょ。
あのシーン。
ね?
女性はあのシーンいやでしょ。
そうです。「女に変わっちゃったシーン」ですよ。私も長いこと見てなくて第1話かどうか忘れちゃいました。アニメに詳しい人は、ここにコメントでもつけておいてください。
イ・セカイでも、アニメ差別はありました。
これは私の父親がまだ母親に出会う前の話です。
私の父親はどうやってイ・セカイに持ち込んだのか知りませんが、獣人から横流しのアニメ録画を送ってもらっていました。
そのなかに「ときめきトゥナイト」がありました。
たった3行で、私の父親は女子と口をきいてくれなくなったというのです。
「今何見てる?」「ときめきトゥナイト」「きゃーっ!、いやーっ!」
彼のあだ名に「ときめきトゥナイトの好きな」と、接頭辞が付いてしまいました。インヴェルティドおばさんはいっつもこれを授業でネタにしており、「男子は隠れて見ましょう」と啓蒙しているのだとか。
こういうことがあったので、父は厳しかったような気がします。とにかく、こういうのが好きというと一生が詰むと。
「詰むは言い過ぎや」ってすらあっーしゅさんは言いますが、父は本気で言ってました。
で、私の世代ではもうイ・セカイの文化事情も変わり、男子だろうが男性だろうが少女漫画を読むことに何の抵抗もありませんでした。
常識が変わるまでに、だいたい一世代かかるんですよ。
なので。
「アニメなんか見てないで勉強しろ!」って説教を飛ばす日本人の親は、いったい何を見ていたのかという検証作業が始まってるんですよね。
正解は、「何も見ていない」「何も読んでいない」のだそうです。
漫画や小説、映画、画集などを読むことが好きな人は、さほどアニメに軽蔑の目を向けませんでした。
では、誰が軽蔑してたのかというと、田舎や地方の本屋や図書館もない街に住む子持ちの親が最も多く説教をしてたんですよ。
18で卒業して、いきなり就職。その間に小説や漫画なんてなんも読んだことない。けれども、子供はアニメを見たがりゲームをすると。
これが気に入らないんですよ。田舎や地方に個人のプライバシーはなにもなくて、本を読むことすらままならない土地がほとんどですからね。
団塊世代のその7割は、頭の中に小説はおろか映画も入ってないし、音楽や美術だってなんもないといわれています。これはほぼ真実でしょう。
これが代が下りますと、「氷河期世代のその3.5割は、頭の中に小説はおろか映画も入ってないし、音楽や美術だってなんもない」んですよ。
となると。
7.0-3.5=3.5なので。
この3.5割がテレビ局に就職すると、テレビ神奈川の番組表が誕生するということなのです。
頭の中に何もなければ、人は暴力的になる。これを中国とミャンマーとカンボジアが証明したようなものです。日本だって大して変わってないってことですね。
さらに計算します。
「氷河期世代の子供を、仮に鬼滅の刃世代とする。その1.75割は、頭の中に小説はおろか映画も入ってないし、音楽や美術だってなんもない」んです。
もう、アニメに敵意を向ける人間が70%から、17.5%にまで減少するわけです。
この構造上の変化に企業が目をつけないわけがないでしょう。