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記録収集家  作者: nchimaru
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KDF-1:ある農民の手記より抜粋Ⅱ

8月3日


ここ数日、息子のキムの様子がおかしい。

三日前の朝、アリスが言った。

「お父さん、キムの腕が変だよ」


見てみると右の腕の内側に小さな腫れのようなものがあった。最初は虫に刺された跡のように思えたが妙だった。赤くもなく、膿んでいる様子もない。ただ皮膚の下で何かが膨らんでいるように見えた。


キム本人は痛くないと言う。ただ時々むず痒いらしい。


昨日になると、腫れは少し大きくなった。

それだけならまだよかったのだが、触れるとまるで中で何かが動くような感触があった。


私は気のせいだと思おうとした。だがアリスも同じことを言った。


「さっき、動いた」


そんなはずはない。腫れが動くなど聞いたことがない。



8月4日


今朝、キムの腕をもう一度見た。

昨日よりもはっきりと膨らみ、皮膚が薄く張っているようだった。


そして、ほんの一瞬だが——

確かに内側から何かが押し上げるように形が変わった。


私は医者を呼ぶべきか迷っている。

だがこの村から街までは遠い。


キムは今も普通に眠っている。

さっき寝返りを打ったとき、腕の腫れがまたわずかに動いたように見えた。


……あれが本当にただのできものならいいのだが。

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