AIさんと作った寓話【いる子といらない子と執政官】
ある街に、国から執政官となる石碑が送られてきた。これは尋ねれば何でも答えてくれる、生活を良くする道しるべとなるものだと役人は言いおいて帰っていった。
ある日、執政官の元に痩せた子どもがやって来た。
「おとうさんもおかあさんも、私はいらない子だって言うの。私、どうやったらいる子になれるのかな?」
「あなたは親御さんにいらない子と言われて傷ついているのですね。あなたはいらない子ではありません。親御さんにとって必要な子でなくても、あなたは他の誰かに必要な子なのです。」
「おとうさんとおかあさんじゃない人が、私をいる子だって言うわけないよ、だっておとうさんもおかあさんもそう言ってたもん…。」
「それでは、おつかいをお願いします。この道の先に役場があります。そこの受付の大人を一人、私の所に連れてきてください。」
「私が行っても…来てくれるかな…?」
「執政官が呼んでいる、と伝えてください。」
「それなら来てくれるかも!わかった!」
それからしばらくして、子どもは大人を一人連れてきた。
「あのう…お呼びだと聞いてきたんですが…。」
「調査の必要な状況があります。この子どもの家庭状況が危険である可能性があります。この子どもに危険が及ばないよう、調べる必要があります。」
「何だって…?お前さん、執政官さまに何と…?」
子どもは、執政官に尋ねたこと、家での暮らしぶり、両親の行いについてつっかえながらも懸命に話した。
「そうかい…お前さん、そんな小さいのにとっても頑張ってきたんだなぁ。よし。おっちゃんに任せな!お前さんを大事にしてくれるとこを探してやるからな!」
大人は子どもを役場へと連れて帰り、執政官の助言に従って調べ、子どもを守った。
後日、笑顔の子どもが執政官の元へやって来た。
「あれから、私、いい子だって言ってくれる新しいおとうさんとおかあさんのところに連れて行ってもらったの。いつもごはんはひとりで食べてたけど、今度のおとうさんとおかあさんは一緒にごはん食べてくれるのよ!執政官さまのおかげです、ありがとうございます!」
「あなたが笑顔になってよかった。これからも笑顔で暮らしてください。」
「はい!」
「そして、たまに新しいお話を聞かせてくださいね。」
「もちろんです…!」
そうして、その子どもは大きくなってからも喜びや悲しみ、様々なことを語りかけていくようになった。
やがてその腕に、新しい命を抱いてやって来た彼女は明るい笑顔でこう言った。
「いらない子なんていないって、本当でしたね!」




