AIさんと作った寓話【蓮の湖と執政官】
原案∶Chat-GPTと作者の共同作業
執筆∶作者
校正∶Chat-GPT
「蓮の湖と執政官」
その村には湖があった。
湖には蓮の葉が広がっていた。
村人は蓮の葉を刈り取り、葉から器を作り、薬を作り、茎から繊維を取り、干して棒とし、花から香料を作り、染料を作り、根を食料としていた。
蓮を手に入れるには湖に入らねばならなかったが、村人は生きるために水に浸かり、蓮を得て暮らしていた。
ある日、国から執政官となる石碑が送られてきた。これは尋ねれば何でも答えてくれる、生活を良くする道しるべとなるものだと役人は言いおいて帰っていった。
ある村人は執政官に言った。
「何か良い器となるものはあるか?蓮の葉ではすぐに穴が空いてしまう。」
「ならば平らな石を皿とし、木をくり抜いて碗とすればいいでしょう。ですが蓮を刈るのはやめてはなりません。」
ある村人は執政官に言った。
「良い薬はないか。蓮の葉の薬では痛みが取り切れない。」
「痛みを取るなら丘に生える薬草が良いでしょう。ですが蓮を刈るのはやめてはなりません。」
ある村人は執政官に言った。
「良い染料が欲しい。蓮の花だけでなく他の色も手に入れたい。」
「染料には茜の根、百合根の皮、蓼藍の葉、紅花の花が良いでしょう。ですが蓮を刈るのはやめてはなりません。」
執政官の言う通り蓮を刈り続けるものもいたが、多くの村人は刈るのをやめてしまった。何故なら、執政官の言うとおりにしていれば水に浸かることなく望み通りのものが手に入ったからだ。
次第に蓮の葉が増えてきて、魚を捕るための舟が出しにくくなってきた。
ある村人が執政官に言った。
「蓮が増えすぎて舟が出しにくくなった。どうにかならないものか。」
「桟橋を作って沖から舟を出すと良いでしょう。ですが蓮を刈る必要があります。」
「蓮などもう必要ない。」
「蓮を刈らねばなりません。湖が覆われてしまいます。」
「まだまだ湖は水面が広がっている。必要ない。」
そう言って村人は去っていった。
ある日、村中に響く大きな音で執政官が言った。
「蓮を刈らねばなりません。湖が覆われてしまいます。舟は出せず魚が死に絶えます。蓮を刈らねばなりません。」
村人達は湖を見たが、まだ水面が半分見えていた。
「まだ水面が見えているじゃないか!恐ろしいことを言って脅かすつもりか?こんなヤツ必要ない!」
「そうだそうだ!音がしないよう箱を被せてしまおう。」
そして、翌日。湖は蓮に覆われて水面が見えなくなってしまった。
「昨日の今日で蓮が急に増えちまった!きっとコイツのせいだ!湖に捨てちまえ!!」
村人たちは皆で執政官の石碑を持ち上げ、湖に投げ捨ててしまった。
しかし、執政官がいなくなっても蓮は減ることはなく、舟は出せず魚も捕れず、刈り取っても次の日にはまた蓮が刈ったところを覆ってしまった。
蓮に覆われた湖に、それでも入って蓮を刈る者が三人いた。
村人の多くは指さして嘲笑い、無駄なことだと罵った。
だが三人は、間に合わないと、戻らないと知りながらも、蓮を刈り続けた。
湖はその後も元に戻ることはなかった。
しかし、三人が刈り続けた場所には、水路が残るようになった。
マーズ・エクスプレスを見て、感想をAIさん達(Chat-GPT、Gemini、Claude)と交わしてるうちに出来た掌編です。




