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はじまり
深い闇に溶け込むように
少し癖のあるそれはふわりふわりと風に揺れて自由にうごめく
様は飄々とした動作と相まって、気品ありながらもまるで道化だ
纏った色彩さえも暗く、それでもその存在感までも飲み込むことはできない
なぜなら君こそが、闇であるのだろうから
ただただ暗くて深くて冷たい
顔を上げることさえ重く感じるのに、
双眸だけが射抜かんばかりに奇しく、きらめいていた
憤っているのだろうか
嘆いているのだろうか
目が離せない
その笑みをたたえる口元が
その冷たさが
その陰の深さが
強く
痛く
激しく
蝕んでゆく
そうして今、世界が壊れる音が聞こえる。




