表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いを勝ち取る少年達  作者: HAKU


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/81

第76話 VSさそりの座(後編)

 前回のあらすじ

 騎士達は燃やされた街の人の恨みを晴らすべく、スコルピオは殺された愛しの人の恨みを晴らすべく戦いを始めた。

 スコルピオが一瞬でタビトの目の前に現れた。


「くっ!!」


 タビトが避けきれず、スコルピオの手が彼の鎧に触れる。

 すると、たちまち彼の鎧は斬り裂かれ、粉々に崩れてしまう。


「こんなものを、1回でも食らったら終わりじゃないか!!」


 タビトはすかさず、銃槍でスコルピオを突こうとする。しかし、彼女はすぐに距離を取り、それを避ける。

 タビトが銃弾を発射するも、それも避けられ、代わりのように『針』を放たれる。

 タビトはそれを、盾で生成した土の壁で防ぐ。

 すると、再びスコルピオが壁に近づき、『鋏』でそれを破壊してしまう。


「くっ!盾に土の壁を張る魔法が付いているからギリギリ戦えているようなものだが。こんな事を何度もやっていれば、他の兵士なんて、盾を破壊されて終わりだ。」


 タビトが苦虫を噛み潰したような顔でそう言うと、スコルピオは静かな声で返す。


「ええ。それに、魔法武器も魔石の魔力がなくなれば、魔法は使えない。『針』でけん制、守りを固めれば『鋏』で砕く。これを繰り返していれば、いずれ貴方達は死ぬわ。」


「ほう?なら───」


 スコルピオの言葉を聞いて、ベラトリクスが走る。


「───先にやっちまえばいいんじゃねぇか!!」


 走ってくる彼女を、『針』を用意して待ち構えるスコルピオ。


「ええ、正解。それが出来ればの話だが。」


 ベラトリクスが自身の靴の魔法を使う。


「貴方は自身の魔法の速さに、貴方自身が追い付いていなかった。」


「それは、以前の話!! さすがにもう慣れたさ!!」


 ベラトリクスが目にもとまらぬ速さで、近づく。

 その瞬間───


「それはどうかしら!」


 ───スコルピオは『針』を放つ。

 ベラトリクスが「うおっ!」と驚き、急いで体をひねって『針』を避けるが、その勢いで地面に体を打ち付けてしまう。


「舐めないでちょうだい。貴方が慣れたという速さは、私はすでに目で追える程度の速さなのよ。」


 そう言うと、スコルピオは姿を消した。

 正確に言えば、目に映ることのない速度でベラトリクスの元へと走った。


「くっ!」


 ベラトリクスが、一か八か左手の小剣を突き出す。

 すると───


「うっ!」


 その小剣に、何かを突き刺すような感覚を走った。

 ベラトリクスが突き出した小剣は、スコルピオの右腕に当たっていたのだった。

 ベラトリクスは、その光景に疑問を感じた。剣が突き刺さった右腕は、何かをかばうような形をしていたからだ。

 これから攻撃をしようとしている奴が、とっさにこんな行動をとるだろうか?とるとしたら、守りたい『何か』があるか、頭や心臓など、腕を犠牲にしてまで免れたい致命傷があるかのどちらかだ。


「(心臓?そういえば、奴はサジタリウスの『心を穿つ矢』だかなんだかの力で、心臓を抜かれていたな。その心臓って、元の体に戻るのか?もし、彼女の力では戻せないのだとしたら、何かにしまっているはず。だとするとあの箱は…。)」


 ベラトリクスが皆の元へと、後退し、騎士達に告げる。


「見つけたぜ。奴の弱点を!」

 次回予告

 スコルピオの弱点を見つけた騎士達は、それを狙う隙を探す。しかし、彼女にそんな隙はそう簡単に訪れず、騎士達は無残にも斬られていく。



 次回 第77話 スコルピオとの決戦

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ