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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
外伝・弐・日本編
447/447

閑話・ノーブル編 9 静かなる交渉

お疲れ様です。


今年の夏は『スーパーエルニーニョ』だと知り、

凹んでいる緋色で御座います。


・・・まじで、夏いらない。


って感じなんですけど・・・。


次回で『ノーブル編』は終了します。

また『日本編』に戻りますので、応援のほど宜しくお願いします。



それでは、閑話・ノーブル編 9をお楽しみ下さい。

OP曲 【緋色の残響】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/TRiHfW32NyAY5SoRAXWXh8?is_from_share=1&song_title=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E3%81%AE%E6%AE%8B%E9%9F%BF&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1



悠斗とリヒテルの勝負は、あっけなく決着した・・・。


仲間達は安堵の息を零していたが、

悠斗は笑顔を見せるどころかどこか・・・不満げだった・・・。


すると『ゼェゼェ』と息を切らしながらも、

ジュゲムが悠斗に声を掛けた。


「あ、兄貴・・・?

 何か言いたそうな顔だな?」


『ハァ、ハァ』と荒い息を吐くジュゲムに、

悠斗は無言で手をかざすと『ヒール』を使用した・・・。


「・・・す、すまねー」


首を傾げながら仲間達に視線を向けたジュゲムは、

『兄貴は一体どうしたんだ?』と声を掛けると、

訝し気な表情をしたセルンが悠斗に声を掛けた・・・。


「・・・ねぇ、ユウト?

 一体リヒテルがどうしたって言うのよ?」


「・・・・・」


セルンの問いにも何も反応を示さず、

肩を竦めていると、黒紅が仲間達に口を開いた。


「もしかして・・・手応えが無さ過ぎた・・・とかですかね?」


そう言った黒紅に仲間達の視線は一気に悠斗に向けられると、

ナイアドが『ははっ、そんなまさか?』と口を開いた・・・。


「・・・ユウト様が強過ぎたせいなのでは?

 リヒテルも所詮は人族の子。

 『神の使途』であるユウト様には到底及ばなかった・・・のでは?

 それにこの男は何処からどう見ても、リヒテル本人だ。

 俺は何度も会っているから間違いない」


ナイアドのその言葉に頷く者は誰もいなかった・・・。


『えっ?』と驚き悠斗を見つめたナイアドは、

『で、では?一体・・・』と、声を挙げた時、

悠斗が『ふぅ~』と息を吐きながらこう言った・・・。


「こいつ・・・多分、リヒテルってヤツじゃない」


悠斗の言葉に仲間達は一斉に『えっ!?』と声を挙げる中、

黒紅だけが呆れた声を挙げた・・・。


「ははは・・・ですよね~?

 そうだと思ってました~」


「い、いやっ!でもっ!この男の顔は間違いなくリヒテルでっ!」


慌てながらそう言ったナイアドは困惑の色を隠せなかった・・・。


だが、そんなナイアドを他所に、

黒紅にジュゲムが『まじかよっ!?』と声を挙げると、

黒紅は『そんな事もわからないんですか~?』と返した。


「てっ、てめー・・・も、門の分際でっ!」


ジュゲムが怒りを露にしながら黒紅に詰め寄った時、

悠斗は険しい表情を見せながら呟いた・・・。


「・・・こいつは一体誰なんだ?」


そう言った時だった・・・。



『ブッブゥゥっ!』と・・・。


突然、通信用の魔石が振動し、慌てて出たナイアトは声を張り上げた。


「・・・なっ!?イオが攫われたっ!?」


『っ!?』


その声に仲間達は驚き、視線がナイアドへと向けられると、

通信を聴きながら口を開いた。


「・・・サっ、サディルとサディラ姉妹にっ!?

 ちっ、父上っ!?

 妹は・・・イオは一体何処へっ!?」


通信相手がナイアドの父である『公爵・グラフィス』である事がわかり、

事態は深刻である事が容易に理解出来た・・・。


ナイアドは通信を終えると『くっ!』と呻き、

『一体どうすれば・・・』と声を挙げた時、

セルンが怒りを露にするナイアドの肩に手を乗せながら言った。


「・・・今、この現状ではどうしようもないわ。

 探すにしても情報が少な過ぎるしね?」


セルンの言葉にナイアドは『わ、わかりました』と頷いた時、

『うぅっ』と呻き声を挙げたのは、

悠斗に斬られ倒れたリヒテルからだった・・・。


ジュゲムは『チっ!』と舌打ちしながらも歩みを進め、

悠斗の隣に並びながら尋ねた。


「・・・兄貴?

 殺らなかったのかよ?」


そう尋ねて来たジュゲムに悠斗は『あぁ』と静かに答えると、

今にも目を覚ましそうな男を見つめながら口を開いた。


「・・・こいつはもしかすると『影武者』・・・。

 つまり『ボディダブル』なんじゃ?」


その言葉に仲間達は『えっ!?』と声を挙げると、

悠斗は倒れている男に目を凝らしながら続けた・・・。


「・・・こいつの纏う雰囲気があまりにも怪しくてさ?

 だから確認をする為にも時間を作ったんだけど・・・」


悠斗のその声にセルンは『あぁ~だからなのね?』と声を挙げると、

その続きをイリアが口にしたのだった・・・。


「私達が戦っている間に、そいつを鑑定する為の、

 言わば時間稼ぎ・・・」


そう納得ししつもイリアは『えっ?でも・・・』と言葉を続けた。


「鑑定なんてすぐに出来るのに・・・?

 どうして時間を作ってまで?」


イリアの疑問に仲間達は無言で頷くと、

悠斗の代わりに黒紅が口を開いた・・・。


「それはですね~・・・皆さん。

 悠斗様の鑑定が弾かれたからですよ~?」


『・・・弾かれた?』と・・・。

そう声を挙げたジュゲムにセルンは『あっ』と、

何かが思い当たり声を挙げた・・・。


「も、もしかして・・・鑑定を弾かれたのは?」


そんなセルンに視線を向けた悠斗は、

『コクリ』と頷きながら言った・・・。


「・・・前に黒い液体を鑑定した時、

 何度か弾かれた事があったよね?」


「そ、それじゃ~・・・やっぱり?」


『コクリ』と頷いた悠斗は、その視線を男へと向けながら言った。


「・・・こいつから漂う匂い。

 そしてあの『黒い擬人体』といい・・・。

 鑑定が弾かれる時点で『もしかして?』と思ってたんだ。

 だから・・・」


そう悠斗が説明していた時、

その続きを今度は黒紅が説明していった・・・。


「私が声を挙げた時、悠斗様は『ステイ』とおっしゃられました。

 そのあと、すぐ・・・。

 悠斗様から念話が入り、この男を鑑定してくれ・・・と」


そう説明した黒紅にナイアドが『鑑定結果はっ!?』と尋ねると、

黒紅はその巨体を左右に揺らしながらこう言った。


「・・・神門であるこの私の鑑定を以てしても、

 結果は『鑑定不可』でした。

 わっ、私の鑑定をも弾くとはっ!?

 敵ながらあっぱれとしか言いようがっ!

 で、ですがぁぁぁぁっ!

 じ、実に腹立たしいっ!」

 


そう憤る黒紅の身体に触れた悠斗は、

『どうどう♪』とあやすと、その視線を男へと向けた・・・。


「とりあえず、こいつには色々と聞きたい事もあるし、

 それにナイアドのあの・・・血気盛んな妹君の行方も気になる。

 だからこいつを捕らえて情報を聞き出そう」


悠斗の言葉にジュゲムが『わかったぜっ!』と言いながら、

倒れている男の下まで行き、無理矢理起こそうとした時だった・・・。


突然、悠斗の声が響いた・・・。


『危ないっ!』


『キィィンっ!』


悠斗の声が挙がったのと同時に、

ジュゲムの前に姿を現した悠斗は刀を抜くと何かを弾き飛ばした。


『ドスっ!』と、地面に突き刺さったモノが、

悠斗が弾いた鋭利なナイフだと分かると、

ジュゲムは『ゴクリ』と喉を鳴らした・・・。


「す、すまねー・・・兄貴」


そんな声が悠斗に向けられた時、

やや遅れてイリアとセルンもジュゲムの前へと躍り出た。


じっと、とある場所を睨みつけている悠斗に、

イリアが小声で『ごめん、気付くのが遅れたわ』とそう言った。


悠斗は小さく頷きながらも、

睨みつけている方向へ向けて口を開いた。


「・・・そこに居るのはわかってるんだけど?

 いい加減・・・姿を見せてくれないかな~?」


だが、悠斗の声に反応を示す事無く沈黙が続いた時・・・。


悠斗は静かに納刀した瞬間・・・


『ザザっ!』と土煙を上げながら抜刀術の態勢に入った。


ナイアドとジュゲムは『えっ!?』と声を挙げたのも束の間・・・。


『フフフフフっ』と・・・。


聞き覚えのない笑い声が聞こえたが、

ナイアドはその笑い声に反応すると、悠斗の前へと躍り出た・・・。


『ザザァァっ!』と土煙を上げながら剣を抜き、

正面に構えながら声を挙げた。


「・・・リヒテルっ!?

 そこには居るのはわかっているんだぞっ!

 貴様の声を知らぬほどの付き合いではあるまいっ!

 姿を現せっ!

 この・・・卑怯者っ!」


他の者達は『えっ?』と驚く中、

悠斗は心の中で『やはりな?』と呟いていると、

何もない空間から突然ナイフが2本飛んで来た・・・。


『くっ!』と声を零しながらもナイアドは、

『キンっキィィンっ!』と弾き飛ばすと、

地面に突き刺さったナイフを見ながら言った。


「・・・サディルとサディラも居るようだな?」


ナイアドが双眼を細め睨みつけた時だった・・・。


目の前の空間が波立つように上下に揺れ、

『ブワワワン』と低振動を伴った音を立てながら、

姿を現したのは、馬上に居るサディルとサディラ姉妹と、

白い馬に跨るリヒテルだった・・・。


その姿を見たナイアドは『やはり貴様だったかっ!?』と、

怒りを滲ませながら声を挙げた時、

『うぉぉぉっ!』と声を張り上げながらナイアドは突っ込もうとした・・・。


「ちょっと待ったっ!ナイアドっ!」


悠斗の声にナイアドは『なっ!?』と驚き、

『どうして止めるのですかっ!?』と怒声を挙げると、

ナイアドの隣に並んだ悠斗はこう言った・・・。


「・・・姉妹の・・・どっちかはわかんないけど、

 あの人の後ろに居るのって・・・イオじゃね?」


『えっ?』と・・・。


ナイアドは悠斗の言葉に驚き慌てて視線を向けると、

サディラの跨る馬の後ろには目を閉じぐったりとしているイオの姿があった。


『イオォォォォっ!?』


必死の形相となったナイアドをジュゲムが羽交い絞めにし、

『お、落ち着けっ!ナイアドっ!』と声を挙げていた。


「はっ、離せっ!離すんだっ!ジュゲムゥゥゥっ!?

 離せぇぇぇぇぇっ!」


羽交い絞めにされているナイアドは、

必死に声を張り上げながら藻掻き、ジュゲムを振り払おうとした。


悠斗は白い馬の馬上に跨るリヒテルを睨み刀を抜きながら、

いつの間にか目覚めていた男の前へと移動すると、

静かに刀の切っ先を向けた・・・。


『ヒィっ!』と、怯える男に構う事無く、

悠斗はリヒテルに言った・・・。


「・・・この男を捕らえた場合、

 お前達は困る事になるんじゃないのか?」


静かにそう言った悠斗の声に、藻掻いていたナイアドも『えっ?』と驚き、

その動きを止めた・・・。


「ユ、ユウト・・・様?

 一体貴方は何を言って・・・?」


ジュゲムに羽交い絞めにされながらも、

振り返りそう言ったナイアドがそう言うと、

それに続きイリアもまた『ユウトっ!?何を言ってるのよっ!?』と、

険しい表情を浮べていた・・・。


イオを背にしていた馬上のサディラは、

『・・・そんな男など』と薄く笑みを浮かべたが、

『ジロっ!』と鋭い視線を向けた悠斗に『くっ』と呻き声を挙げた。


リヒテルは表情を崩さないまま、

じっと悠斗を見つめていると、『やれやれ』と呟いた悠斗はこう言った。


「・・・リヒテル?

 お前が問題ないと言うのなら、イオを連れて行けばいい」


その瞬間・・・。


この場に居た者達全てが『っ!?』と驚き、

口角を上げる悠斗を見たのだった・・・。


「・・・・・」


リヒテルはその表情こそ崩さなかったが、

白い馬の手綱を握るその手に力が入った事を見逃がさなかった。


悠斗は敢えて挑発するように言った。


「・・・ほら、リヒテル・・・早く行けよ?」


この状況を楽しむかのように言った悠斗に、

ナイアドは『ユ、ユウト様っ!?何をバカな事をっ!?』と、

怒声にも似た声を張り上げ、

セルンまでもが『ユウトっ!?それ以上はっ!』と声を張り上げていた。


だが悠斗はそんな声に構う事も無く、

じっとリヒテルを見つめていた・・・。


「・・・こいつを捕らえれば、その拠点や情報、

 はたまたその背後関係もはっきりするし、

 俺的には有難いんだけど?」


悠斗の言葉に再びナイアドは声を張り上げ、

罵声を浴びせたが、悠斗はそんな声などどこ吹く風と言わんばかりに、

リヒテルをじっと見つめると、その表情を一変させ、

鋭い眼光を向けながら口を開いた・・・。


「・・・例えば『黒い液体』の正体・・・とかな?」


『っ!?』


悠斗がそう言った瞬間・・・。


リヒテルの顔から余裕が消え、

サディルとサディラの表情にもあきらかな緊張が走ったのだった。


すると悠斗は真剣な眼差しを地面で震えている男へと向けると、

『・・・たくさん吐かせてやるからな?』と、

楽しげな口調であるにも関わらず、その表情には冷酷さが見て取れた。


そんな悠斗に男は大粒の涙を流しながら、

『リ、リヒテル様ぁぁぁぁっ!』と泣き叫ぶと、

悠斗は『あっ、そうだ・・・』と楽しげな声を挙げた。


「・・・今、ここでこいつの片腕を飛ばしたら、

 一体どうなるんだろうな~?」


「・・・ユ、ユウト?」


悠斗の発言に心配そうな声を挙げたセルンに、

わざとらしくこう言った。


「・・・あくまで俺の予想・・・だけどさ?」


「・・・よ、予想?」


「・・・こいつから吹き出す血液は、

 もしかしら・・・」


そう言いながら視線をリヒテルへと向けると、

その声色を変え、怒りを募らせた声で言った・・・。


「・・・こいつの血液・・・黒いんじゃね?」


『っ!?』


「・・・人質を取ったつもりなんだろうけどさ?

 それはこちら側も同じって事・・・わかってるのか?

 イオを人質にしたところで、困るのはベルフリード家だけだ。

 俺達には・・・意味を成さない」


『ギンっ!』と・・・。


悠斗は身体から魔力を放出させながらそう言うと、

リヒテルは『チっ!』と舌打をするとようやく口を開いた。


「・・・よかろう。

 貴様の提案に乗ろうではないか?」


そう言ったリヒテルを悠斗の顔をじっと見つめながら、

『サディラ』と声を掛けた・・・。


サディラは『リヒテル様・・・』と呟きつつも、

馬を降り、気を失っているイオを抱き止めると歩き始めた・・・。


すると悠斗はジュゲムにナイアドを解放するように伝えると、

鋭い眼差しを悠斗へと向けるナイアドにこう言った。


「・・・お前が人質交換をしろ」


「・・・わ、わかりました」


悠斗の下で這いつくばっていた男を立ち上がらせたナイアドは、

剣を背中に付きつけながら歩き始めた・・・。


そしてナイアドが苛立ちを滲ませながら、

悠斗に背中を見せた時、

『バカな事はするなよ?』とそう聞こえるように言った。


『っ!?』


一瞬悠斗の言葉に驚くナイアドは、

静かに小声で『分かりました』と伝えると、

その歩みを進め男を解放すると、サディラが怒りを滲ませながら、

『受け取れ』と言って、イオを地面に転がした・・・。


『ドサっ!』と乱暴に地面に放られたイオは、

呻く事もなく地面に転がると、

ナイアドは『貴様ぁぁっ!』と声を張り上げたものの、

悠斗から『ナイアド~?』と釘を刺すかのような声が聴こえた。


『チっ!』と悔しさを滲ませながらも、

ナイアドは地面に転がった妹であるイオを抱えると、

殺意に満ちた眼光をリヒテルに向けつつも悠斗の下へと戻って行った。


馬上に跨るリヒテルに跪いた男は涙を流しながら声を張り上げ、

感謝の言葉を口にした・・・。


「リヒテル様ぁぁぁっ!こ、この度はっ!この度はっ!

 大変申し訳御座いませんでしたぁぁっ!

 命を救っていただき・・ま、誠に・・・感謝をっ!」


男の言葉にリヒテルは何も答えず、

ただ、悠斗へと鋭い眼光を向けていた・・・。


するとリヒテルは馬上から悠斗に向かって口をほ開いた。


「・・・そこの少年」


『・・・少年?って・・・誰?』と・・・。


悠斗は自分の事だと気づかず辺りを見渡していると、

そんな悠斗に目を細めながら言った。


「・・・少年、貴様の名を教えろ」


リヒテルの言葉に悠斗は相変わらず知らんぷりを貫いていると、

『お、おのれ』と苛立ちを募らせたリヒテルは、

ナイフを取り出しながら一瞬にして投擲した・・・。


『ヒュンっ!』と心地いい風切り音を発しながら、

そのナイフは余所見をする悠斗に刺さる直前、

音もなく投擲されたナイフを2本の指で挟み難なく止めた・・・。


そんな悠斗の反応にリヒテルは口角を上げ、

『悪くない』と呟くと、悠斗は『そりゃどーも』と、

不敵な笑みを浮かべた・・・。


悠斗はそのナイフの柄を掴み直すと、

鋭い眼光を向けながらこう言った・・・。


「・・・俺の名は『カミノ・ユウト』だ。

 少年・・・じゃない」


そう言った悠斗にリヒテルは珍しく、

肩を揺らせながら『あっはっはっはっ!』と大声で笑ったのだった。


そんなリヒテルが余程珍しいのか、

サディルやサディラだけではなく、ナイアドもまた驚いていた。


リヒテルは白い馬の手綱を引き、

向きを変えながら悠斗に言った・・・。


「・・・また会おう、ユウト。

 お前と剣を交わえる日を楽しみにしている」


そう言うとリヒテルは『はぁぁっ!』と声を挙げると、

白い馬を走らせ、姉妹達もまた『リヒテル様っ!?』と声を挙げながら、

馬を走らせ遠ざかって行ったのだった・・・。


そんなリヒテル達を見ていた悠斗は、

『あぁ、またな・・・リヒテル』と呟くと、

その瞳を『緋色』へと変え静かに拳を握り締めるのだった・・・。


ED曲 【不死鳥の扉】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/5ijngCGohiawBFyn7p8BEG?is_from_share=1&song_title=%E4%B8%8D%E6%AD%BB%E9%B3%A5%E3%81%AE%E6%89%89&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1



ってな事で・・・。


今回のお話はこんな感じとなりました。


次回は『ノーブル編』も終わり、

『日本編』へと戻りますので、応援のほど宜しくお願いします。



ってなことで、緋色火花でした。

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