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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第一章 岩場の聖域編
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18話 未熟者とコーヒー

今日も一日暑かったorz

でも、仕事から帰宅したらここで書いている。

もう、ほぼ日課となっています。


新しい趣味を見つけたい、そんな今日ころ頃です。


ブックマークや感想など、宜しくお願いします。

では、18話をお楽しみください。

「身体強化!さてっと、急ぎますか!」

悠斗は傾きかけた陽を見ると森へ向かって駆け出した。


悠斗は魔法に慣れるため身体強化を使う。

(違和感を解消するには鍛錬あるのみだしね♪)


今現在、悠斗が身体強化で制御できる魔力は30%

それ以上だと制御できなくなるからだ。


癒やしの森へ駆け出した悠斗は行く手に立ちはだかる

4m程の岩が迫ると、その岩を飛越し次に迫る岩を避け

阻む大岩をもクリアして行った。


「よしっ!行けるな・・・」

悠斗は気合を入れ直すと魔力を込め速度を上げた。


目の前に森が迫る頃、もう一度太陽を見ると

陽が傾き始めた。


「ザザッッッー!」っと、到着した悠斗は急いで薪を拾い集める。

悠斗は薪を拾い集めると、マジック・ボックスに片っ端から詰め込んでいった。


もう少し集めようと思い、少し森の中に入ってみると・・・

「ワオォォーーン!」と、獣の遠吠えがかすかに聞こえた。


「ん?狼か?」悠斗はそうつぶやくと地面に耳を当て耳を澄ませた・・・。

(足音は聞こえないな・・・まだ距離はある)

すぐさま立ち上がり聖域の岩場へ戻ろうとすると・・・


「ピピッ」

「気配察知&気配遮断を習得致しました」

突然の声に少し驚く悠斗。

「お、お前ね~・・・」と、少し文句を言いたかったが

今はそんな事をしている場合じゃない。


「日が暮れる前に戻るか・・・」

つぶやくと同時に身体強化を使い岩場の聖域へと駆け出す。


癒しの森へ向かう時よりも早く戻ってくる事ができたが

聖域の手前で足を止める。


悠斗は、スキル気配察知を使用して、周りに気配がないかを確かめると

聖域の中へ入って行った・・・。


先程テーブルに使用していた場所に行くと腰を降ろし

水分を補給する。

「ふぅ~、少し慣れたせいか帰りは早かったな」

薄暗くなってきた景色に目を向けながら

これからやる事を考えていた・・・。


悠斗はマジック・ボックスの中を少し確認する。

「あっ・・・トライポッドがある!って言うか、キャンプ用品があるんだけど

 まじかー・・・ありがたい!」


時空神ミスティからの心憎い贈り物だ。

悠斗は天を仰ぐと、ミスティに感謝を伝えた。

その時、空からミスティが笑うような声が聞こえた気がした。


早速悠斗は、トライポッドを取り出し設置する。

トライポッドは、焚き火の上で鍋などを吊り下げる三脚のことだ。

設置すると、森から拾ってきた薪を設置していき、魔法で火をつけた。


すでに暗くなった世界に、癒やしの火が燃える。

火の明かりで安堵すると、再びマジックボックスから小さな鍋を取り出すと

水を入れ、湯を沸かす。


お湯が沸くまでの間に、インスタント・コーヒーと、木製のコップを取り出す。


「異世界で初のコーヒー!!感無量ですっ!!」

コーヒー好きな悠斗は、今にも号泣してしまいそうになる。


少し経って湯が沸く・・・

木製のコップの中に湯を注ぐと、たちまちコーヒーの匂いが漂ってくる。

そして、木製のスプーンでかき回し・・・一口・・・


「あっっっつっ!!」っと・・・

どうでもいい話だが・・・悠斗は猫舌だった・・・。

「ん?今何か聞こえた気が・・・まぁいいか」


悠斗は熱いコーヒーに息を吹きかけながら適温になるのを待つと

コーヒーに口をつけた・・・。

「ふぅ~・・・」

今、悠斗の顔は至福の時・・・。

少しの間、悠斗はコーヒーを堪能しつつ夜空を眺めていた。


コーヒーを堪能すると辺りを見回す。

「・・・何処で寝よう?」

此処は岩場、いくら聖域だからとは言え・・・ただの岩場である。

寝心地良さげな芝生や草花などはない。


「あっ、マジック・ボックスの中に寝袋が・・・」

悠斗は慌てて確認する。

「まぁ・・・ないよね」

ため息を吐きながら考える。


「せめて小屋でもあれば・・・雨露は凌げるだろうしな」

自分の言葉にはっとした悠斗は勢いよく立ち上がる。


「魔法で作れるのかな?」

悠斗は直ぐ側の開けた場所で魔法を試してみる。

「んー。土魔法で作るんだっけか?」


悠斗は地面に両手を着き土の壁をイメージする。

イメージが固まると「ゴゴゴゴ」と、音をたてながら土壁が出現する。

「おおー!やった!!」

悠斗は再び魔法によって生み出された壁に感動していた。


「ピピッ」

「土魔法習得致しました」

「俺がイメージした壁は藁などが混ざっている土壁なんだけど

 今出来た壁は普通の土壁なのは何故だ?」


悠斗は「素敵な声のお姉さん」に聞いてみたが何も答えない。

「あれ?さっきは会話できていたんだけどな?」

首を傾げながらも返事がないので作業を続ける。


悠斗は四方を土壁で囲むと、ショート・ソードを取り出し

「気刃剣」で、入り口を作った。

そして中へ・・・広さはざっと、12畳くらいなのだが・・・。


中に入った瞬間、立ち竦む悠斗・・・。

ふと、違和感に気づき天井を眺める。


「あっ・・・屋根、忘れてた・・・」


己の未熟さを痛感する悠斗の姿がそこにあった。


その頃神界では。その様子を見ていた2人の神が

再び椅子から転げ落ち、ラウルが「あほかァァァ!!と、叫んでいた。


悠斗は何か聞こえた気がしたが・・・

「ま、まぁーいいか」と、気のせいにしていた。


再び外?へ出るとお湯を沸かしコーヒーを飲む。

気の落ち着いたとろこで、土壁で覆われた屋根のない小屋へ入る。

一度そのまま地面に寝転がるが・・・


「か、硬い・・・無理」

悠斗は座り込みながら思案する。

(さっき森で草を取っておけば良かった・・・はぁー。

 俺って戦闘以外・・・ダメだな)


自分に自覚がある。だが今は一人・・・

己の未熟さを再び呪う。


暫く思案した後・・・

寝る場所を耕してみてはどうか?と言う結論に至ったので

そのイメージを固定しつ土魔法を使うと・・・


イメージが貧困だったのか、微妙な感じで耕された。

「さっきよりはいい・・・はず?」

すぐに寝転がってみる。


「ないよりいいので・・・OKですっ!」

そう不貞腐れながら就寝した。


神界から見ていた2人の神は少し・・・引いていた。










ラウル ・・・ あー、なんだろ?神界の場面なかったね?

ミスティ ・・・ え、ええ、そうですわね。とても寂しいですわね

ラウル ・・・ これはあれかな?暑さにやられた・・・かな?

ミスティ ・・・ そうですわね。私もそうだと思いますわ。

ラウル ・・・ 地球も今、何かと大変みたいだからね。

ミステイ ・・・ 今回は許して差し上げましょう♪


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんか描写細かくて、こちらまで悠斗君を見守っている気分になります。 最近ふと思うのは、ヒロインが 登場したら、ミスティは大丈夫なんでしょうか? はらはら。。。
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