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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第一章 岩場の聖域編
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17話 気道と身体強化

この小説が日課になりつつある今日この頃

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?


私ですか?

私は今日、階段を踏み外して軽く捻挫しましたよ?

大丈夫なので問題ないですがw


ブックマーク及び感想など宜しくお願い致します。


それでは、17話をお楽しみください。

悠斗は火球の訓練を一旦止めると辺りを見回した。

「んー。あっ、あの岩なら丁度テーブルになりそうだな。

 椅子になりそうな岩もあるし・・・あそこでいいか」


その場所まで歩いて行くと、「ドカッ!」と、腰を落とした。

テーブル代わりになる岩に前のめりに体を預けた。


(や、やばい・・・。腹が・・・減った・・・)


慣れない魔力制御に疲れていた。

上半身をテーブルとなる岩に預けたまま

マジック・ボックスの中から水を取り出し、喉の乾きを潤すと

体を起こし、ミスティからもらった手料理を取り出した。


「ミスティの手料理。まじで助かります!!」

料理を取り出すと、手を合わせ「いただきます」そう言うと

ミスティの手料理にむさぼりついた・・・。


悠斗の言葉をしっかり受け取ったミスティは

再び妄想の世界へと旅立って行った・・・。

それを見ていたラウルは「もう帰ってこなくていいからね」

ミスティに冷たい眼差しを送っていた。


悠斗は料理を食べ終えると、再びテーブル代わりの岩に身をあずけた。


「さてっと、次はどうしようかな?魔法に慣れておかないと

 今後、苦労しそうな気がするな~・・・

 同じ投げる系の練習でもするかな。火球の次は・・・水球かな?」


悠斗は休憩を終えると、再び魔力操作の訓練を再開した。

水球を何度か投げてみたが、かなり威力は小さかった。

目標とした岩もたいした損傷もない。


「ふむふむ、これなら・・・人に向けても問題なしだな!」

どことなく楽しそうな悠斗の表情。

「次はっと・・・雷球だな!」

悠斗は雷球をイメージし、掌に出現させると・・・

「バチバチバチ」っと、電気特有の音を発していた。

そして、雷球を投げると・・・

かなり派手な音がしたかと思うと、放射線状に電気が走った。


「お、おおー・・・ちょいヤバめ?」

思っていた以上に威力と副産物に戸惑っていると

辺りをキョロキョロ見回した。

そして、天に向かってこう言った・・・。


「良い子はマネしないでね!」そう言うと、天に向かって親指を立てた。

「ん~・・・。とりあえず、火・水・雷は、なんとかなったかな~?」


そして悠斗は再び、先程食事をした場所に戻り、再び休憩した。



神界では・・・

火球に続き、水球・雷球と練習しているのを見ていたのだが・・・


「・・・そもそも投げる系って何?いつの間にそんなジャンルができたのさ。

 まぁー楽しそうだからいいんだけれど・・・

 あとさ・・・そんなの誰もマネなんてできないからねっ!」


口では少し皮肉るラウルだが、その表情は違い楽しそうだった。

ラウルはふと・・・

「僕もやってみようかな?僕は神だからマネしてもいいんだよね?」


「わくわく」が止まらないラウルは気合を入れると

火球を出現させ・・・投げて・・・


「ん??・・・投げるって、どうやるの?

 あれ??どうすればいいか・・・わかんないんだけど?・・・」


ラウルは暫く試行錯誤し、何とか投げる事に成功する。

「んんんんー。思ってたより難しいよこれ?

逆に僕が投げ方を教えて欲しいんだけど・・・」


投げる事には成功したが距離がでない。

しかも、スピードも出ないのである・・・。


「質量がないモノをどうやって投げてるのさ・・・

 いや~・・・ほんとに不思議な子だね♪」

楽しそうに笑いながら、再びモニターを見るラウル。

その眼差しは、悠斗と同じモノだった。



そして、岩場の聖域・・・。


水を補給し、休憩を終えた悠斗は

体全体をほぐすために、ストレッチを始めていた・・・。


「いち・にっ・さん・しー・ごーごの昆布茶っと・・・」

どこかで聞いた掛け声が聞こえてくる。


「よしっと・・・。まずは確かめないとな。「操術」っと・・・」(そうじゅつ)

悠斗は呼吸を変える・・・「コオォォォォ」

一瞬にして体中に気を巡らせると・・・

呼吸する音が高くなった。


「気道一之書・操術・壱」静かに声を発すると大きな岩めがけ駆け出す。

「はあぁぁっ!」っと、大きな岩へ蹴りを放つと

「ガァーン!」と、音が鳴り響く。


その岩の表面には、悠斗の足刀がめり込んでいた。


更にそこから・・・

「気道ニ之書・纏術・壱」(まといじゅつ)

そう発すると、今度は体の中に駆け巡らせていた気を解放し、体に纏わせる。

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

そして今度は蹴りでなく拳で岩を打つ。

「グシャッ!」っと、鈍い嫌な音が鳴る・・・。


拳の骨が砕けたかと思うほどの音・・・。

しかし、砕けたのは拳ではなく・・・岩の方だった・・・。


岩の表面には、悠斗の拳ひと回りほど大きく・・・

そして深さ5cmほど、穿っていた・・・。


悠斗は後ろに飛び退くと息を吐いた・・・

「ふぅー・・・。まぁ、いつもと同じか・・・」

異世界に来ても能力は変わらない事を確認すると安堵した。


「これで、15歳になっても日本に居た時と変わらないって

 証明出来たことは素直に嬉しいな」


肉体が若返った事で、能力も下がっているのでは?

確認する為の気道であった。


「じゃ~ここからが本番だな」

手足をブラブラさせると、今度は魔力に集中した。

暫く微動だにしなかった悠斗だが・・・


「身体強化!」そうつぶやくと悠斗の体が少し光った。

「よしっ!行くか・・・」

その言葉と同時に、悠斗は駆け出す・・・


数歩走ったところで・・・

盛大にコケる・・・


「ドシャッッ!!」


「痛ったーーー!!うおぉぉ!!いたたたた」

魔力に不慣れな悠斗は、コケたのと同時に、魔力も消失したのである。

従って、その衝撃は・・・モロ、自分に帰ってくる。


顔面を強打した悠斗は顔を擦りながら「ゴロゴロ」転がる。

身体強化中にコケ、消失と同時に強打・・・たまったものではない。


少し痛みが引き体を起こすと・・・

悠斗の鼻から・・・鼻血が・・・

「うぅっ・・・まじ痛い・・・」


悠斗は痛みに慣れると「ヒール」と発したのと同時に

悠斗の体は淡い緑色の光が纏った。


「ああー・・・まじ痛かった・・・」

ぶつぶつと言いながら文句を垂れていた。


(やっぱり身体強化は気道とは違うなー・・・

 なにあれ?体が軽過ぎて意識が追いつかなかった・・・)

「反省、反省!っと・・・」


「魔法での強化って、身体的にあまり負荷がかからないから

 自分の意識がついていけてない・・・。

 まぁーこれも数をこなさないとな~。

 慣れってほんとに大切だなー」


反省を踏まえ、今度は少し速度を落として走る。

(おっ・・・いい感じじゃん!)

悠斗は徐々に慣れてきたので速度を上げる。


「よしっ!完全に慣れた!」そう声に出すと気合を入れ

今度は5割増しで駆け出した・・・

やがて大きな岩が近づき、方向転換しようとするが・・・


曲がれない・・・止まれない・・・

もう激突は免れない・・・ので・・・ある。


「うおおぉぉ!!止まれない!まがーれ・・・ない!はいっ!無理ー!!

ぶつかるー!うおぉぉぉぉ!!」


どこか余裕があるようにも見える悠斗。


「ドォーン!」と、激突音が響く・・・。

悠斗は岩に張り付いたまま、動けない状態になっている。


「ごほっごほっ・・・ま、まじか・・・、ありえない・・・

 止まれないって・・・謎・・・だ・・・」


悠斗は「くたっ」っとなる前に、ヒールをかけ復活すると・・・

「はぁ・・・色々とやっかいだなー」っと、深い溜め息を吐いた。



そして再び神界では・・・


悠斗の気道術にラウルは関心を示していた。

「気道術って本当にすごいねー・・・。僕と模擬った時もそうだけど

 内側に巡らせる気と、放出する気と、両方を制御するなんて・・・

 んー。魔法の方が簡単だと思うのだけれどね~。

 それにあの纏術だったかな?アレは見てないなー・・・

 解放した気を纏うのか~・・・威力すごいね」


手を顎に当てながら感想を漏らしていたラウルに声がかかる。

「ラウル様、只今戻りました・・・」ペコリと礼をするミスティ


「別に戻って来なくてもよかったのに・・・とりあえず、おかえり」

皮肉るラウルだがミスティに言葉は届いておらず

ただ・・・モニターを見つめていた。


「ふーん、あっそ!」と、拗ねるラウル。

拗ねるラウルを放置していたミスティが急に叫んだ。

「あっ、危ないっ!!」ミスティは両手で顔を覆った。

丁度拗ねて見ていなかったラウルは・・・

「ああああ!!僕見てないよー!!」大声で訴えかけるがもう遅い。


「ぷんぷんっ!」っと、怒るラウルは

「もういいっ!巻き戻す!」そう言って、何処からかリモコンを取り出すと

巻き戻しボタンを押した・・・。

その一連の動作を見ていたミスティは「ポカーン」と、していた。


「あ、あの~?ラウル様~?いつの間にそんな機能が?」


「んー?どうせ見るならっと、思ってさー・・・。

 日本で見てきたモノを作ってみたのさ♪

 録画って絶対に必要だよねー♪これでいつでも見られるよん♪」

ラウルは得意気に自慢していた。


「わ、私にも使わせてくださいね?」

「ええ~・・・君はダメだよ?悠斗君のお風呂シーンを見るんでしょ?

だから、君にはぜーーーったいに貸さないからね!」


図星なミスティは小さな声で・・・「ちっ」っと、言ったとか・・・。

その様子を横目で見ながらラウルは盛大にコケる悠斗に爆笑していた。


「ほんっとに、悠斗君は僕を飽きさせないよねー♪

 すごいよ・・・君はさ♪」


とても楽しそうにしているラウルを見ていたミスティは

「そんなお顔・・・とても久しぶりに見ている気がしますわね♪」

微笑ましくラウルを見ている。


「そうだね。異形の魔が出てきてからはさ、悲しい出来事しかなかったし

 それこそ・・・笑う気力もなかったからね。」

「そうですわね」

ミスティもまたラウル同様だった。


ラウルは雰囲気を変えようと話題を悠斗に戻す。

「それにしても悠斗君はすごいね」

お茶を飲みながらモニターを見つめ微笑む。

ミスティもまた・・・お茶を飲みながら悠斗を見つめている。

少し・・・ミスティは違う意味で危ない感じはするのだが・・・。


2人の神はお茶を「ぐっ」っと含んだ時だった・・・

 {うおおぉぉ!!止まれない!まがーれ・・・ない!はいっ!無理ー!!

ぶつかるー!うおぉぉぉぉ!!}


{ドォーン!}


「「ブフォォーー!!」」

その瞬間、2人の神は一斉に口からお茶を吹き出した。

「ごほっごほっごほっ・・・ま、またなのか!

必ず何かやらかさないと気がすまないのか!!」


ラウルは咳き込みながら、モニターに映る悠斗に叫んでいた。

「ごほっごほっ・・・ゆ、悠斗さん・・・わざと・・・なのですかっ!」

流石のミスティも悠斗に苦情を漏らしていた。


「もう!全く君はー!!天然ってのは困った種族だねー!」

ラウルはもはや悠斗を人族ではなく、「天然」と言う種族に認定していた。

「ラウル様、天然と言う種族は恐ろしい存在なのですね」

ミスティもまた、悠斗の天然な破壊力に驚愕の表情をしていた。


{ごほっごほっ・・・ま、まじか・・・、ありえない・・・

 止まれないって・・・謎・・・だ・・・}


悠斗のそのセリフにラウルが再び噛み付いた。


「君のほうが謎だよ!!一体どの口がそんなことを!!

お、おのれ・・・天然めっ!!

 本当に色々とやっかいなのは君の方だからねっ!!

 ・・・異形の魔よりも、天然のほうがヤバい気がする・・・」


ラウルは天然の方がヤバいと本気で思いつつあった・・・。


ミスティは吹き出したお茶の後始末をしていた・・・

テーブルを雑巾で拭きながら・・・


(こ、これも試練なのです!天然とは恐ろしい・・・

 ですが、この時空神ミスティ・・・相手が手強いほど

 ・・・・・・・・萌えますわっ!!)


お茶の跡始末をしているミスティをスルーしながら

ラウルは椅子に座るとため息を吐いていた・・・。



そして再び岩場の聖域・・・


「身体強化は日課にしないとダメだなー・・・はぁ~あ・・・」

ため息を吐いていると、陽が傾き始めようとしていた。


「あっ・・・夜になると流石にヤバいな・・・どこで寝よう?」

辺りを見回すが植物など一切ない。


「とりあえず・・・火の確保だな」

当然、岩場に薪などないのである。

悠斗は「癒やしの森」に視線を移すと・・・

「あそこにしか薪なんてないよな・・・んーーー間に合うかな?」


傾きかけた太陽を見ながらつぶやく。


「あっ、身体強化で走って行けば・・・間に合う・・・かな?

 障害物も無さそうだし・・・何kmあるんだろ?」


そう言って、身体強化を使って、「癒しの森」へ駆け出した。

「癒しの森までは・・・5kmほどありました・・・。









ラウル ・・・ お、おのれっ!天然!!

ミスティ ・・・ 最強種族・・・天然!

ラウル ・・・ あーもう、こうなったらさー・・・

ミスティ ・・・ いかがなされたのですか?

ラウル ・・・ ステータスの種族名を「天然」に・・・

ミスティ ・・・ はっ!た、確かに、変更するのも手かと。

ラウル ・・・ まじで変更しちゃおっかな~♪

ミスティ ・・・ ふっふっふっ♪それは楽しみですわね♪


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 火や水や雷などの性質によって発現状態が変わるとか、リアルな感じですねー [一言] 悠斗君は努力することも天然なんでしょうね。 ドラゴンボールの悟空のようですねー
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