表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とアイツの恋愛殺人  作者: 恋☆々
狗神編
9/28

case2俺と彼女の悲しい別れ(事件編)


ちょっ・・・今何て言った??

神様?かみさまぁぁぁぁ!

え?マジで?

会った上に気に入られたって事???

状況が見えなさすぎて訳がわからない

森さん・・君何したの!?

俺は話を聞くべく管狐に夢中なこいつを問い詰めていく


何々?

神社の拝殿前で神使の稲荷にあって助けを求められて悪い気がしなかったから着いていった。

着いていった!?

で・・・保険に持っていったアイテムが役に立ってその神使に信頼された

アイテム?何持ってったの?え?何?汚れ避けに大幣と・・例のお婆さんから渡された鈴とお酒と・・神楽鈴!?

お前の鞄は四○元ポケットかよ!?で?神使が神楽鈴で神様を呼んだんですか・・・・?

それで謁見して・・・何々?色々話をした?どんな?

真名の事とか・・なんでここに来たのかとか?ふむふむ・・で?

最終的には・・・交渉した!?おまっ!?え?大丈夫だった?


「お前ねぇ・・・どんだけ危険な橋渡ったか自覚ある?」

「大丈夫だよ。俺は神様に問われた事以外は言ってないし、名前も名字しか教えてない。

 それにね、二人とも凄くいい神様だったよ

 亡くなった神主さんを凄く大切にしていたし、自分達が居ぬ間に亡くなった事を悔やんでいたからね」

「それでも・・・あんまり無茶すんなよ」

「ありがとう。俺は大丈夫だ。

 無謀な事はしていない、出来ない事はしない」


そうだろうけど・・・一歩間違えば何があるのかわからないんだ

この人無防備なんだよな・・色々


「本当に気を付けろよ」

「うん。でね、最終的になんだけどな」

「うん」


「女神様達の願いを叶える事になったんだけど、それは俺一人じゃ叶わないんだよな

 大神、御門さんに電話かけてくれる?」

「電話?いいけど」


そう言って電話をかけてくれる


「もしもし。御門さん?なんか森が話があるってさ。代わるね」

「もしもし。御門さん?森です」


”お疲れさま。僕にお願いがあるって?”


「そう。今日例の稲荷神社に行ったんだけどその時に女神様からお願いされた事があって・・」


”え?君直接お会いしたの?”


「はい。で・・あの神社の新しい神主が素質無いらしく色々と問題があるんですよ

 それで御門家の力で何とかしてください。いや、しろ!」


”それって、神主が視えない人ってこと?それと上司に対して・・しろって、酷くない?”


「そうそう、霊感もないし巫女の素質ゼロです

 俺の足元に神使がいても気付けないくらいですからね

 いいんですか~この前の俺に対するアレコレ喋っちゃっても」


”うっ・・・・!?それは・・・はぁ・・そんな事しなくてもそれくらいなら僕らが何とかするよ”


「じゃあ、宜しくお願いしますね♪因みに神様から直接指名貰ったんでその人を神主にしてくださいね

 写真は後で大神君からメールで送ります。じゃ。」


”えっ???ちょっ・・・”

俺は有無を言わずブチッと電話を切った(笑)


「なに、そういうこと?」

「うん。実は今の神主最悪だったんだよ

 守銭奴で神様への供物は疎かにするわで神社も凄い嫌な雰囲気だったよ」

「そっか・・それは下手すると背信行為で加護も無くなるかもしれないね」

「そうなんですよね・・・神様怒ってたし」


あれはマジで怖かった;;


「それと、神様からは狗神退治してもいいって許可は貰ったから大丈夫だよ

 但し全部終わったら話をしに神社に来て欲しいと言ってたな」

「わかりました。とにかく俺の準備も整ったし明日はどうしますか?」

「俺の方で白金さんを呼んだので、明日は合流して狗神退治と行きましょうか」

「わかりました。明日行動するってことでいいですか?」

「うん。準備も情報もバッチリだからね!」

「じゃあ、準備して寝ましょうか」

「そうだね」


こうして俺と大神は明日の決戦に向けて準備を始める

可愛い管狐達はご飯を食べ終わると”けぶっ”と可愛いく鳴くと俺の首元に巻き付いて離れない

頭を指で軽く撫でてやると嬉しいのか


””キュっキュ~♪♪””


「いい子で待っててな。おやすみ(癒し・・・)」


””きゅっ!””


「なんかその子達なついてるね。名前は・・翡翠と琥珀だよね?」

「そう。瞳の色で決めちゃったんだけど大丈夫かな?

 名前気に入った?翡翠・琥珀」


”キュ♪””キュゥ♪”


「大丈夫。気に入ってるよ。じゃなきゃこんなに君になつかない

 こういう獣の妖は特に育てるのが難しいんだ

 でもこの子達は皆君にちゃんと好意があるよ」

「そっか・・・良かった」


俺はその言葉を聞いて素直に嬉しかった

今日出会ったばかりのこの子達だけど俺は一目惚れ状態なんでね

その後も色々な話をしながら全ての準備を終わらせると眠りについた

翡翠も琥珀もそれぞれの管の中に入り俺の枕元で眠っている

明日は狗神を何とかする番だな



次の日の朝俺は翡翠と琥珀に起こされた

可愛らしくキュウキュウ鳴きながら俺の頬にちゅっちゅっとキスしてくる

お・・おう。朝から積極的ですね・・・

俺が”おはよう”というと俺の首に巻き付くのだ

可愛いから許す!

俺は起きて着替えをした後にリビングで寛いでいるとチャイムが鳴った

ドアを開けると白金さんがいた


「おはようございます。おや?可愛らしい子を連れてますね」

「ああ・・翡翠と琥珀の事ですか?

 とりあえず中にどうぞ」

「お邪魔します。大神は?」

「ああ・・・あいつはまだ寝ていますよ」

「そうですか。では起きる前に今までの内容を教えて頂けませんか?」

「勿論です。取り合えずコーヒーでいいですか?」

「はい。」

「お前達はこれな。お稲荷さんと油揚げに御神酒。」


テーブルにのせると翡翠と琥珀は体は俺の腕に巻き付けたまま食べるという器用な事をしているうちの子

その状態のまま今まで調査でわかった

稲荷神社の神主という被害者は居たこと

それから狗神付きであるかもしれない犬上家の男に迫られていた少女とその祖母

祖母については稲荷と何らかの関係があることや俺の身に起きた事を話した

それとこの町では犬上家に逆らうと不幸が起きると思われていてる上に外部の人間は警戒されるということ

他にも色々な噂話がありそれを話した

そうですか・・なるほどねぇ・・

 それにしても君・・最高に面白いですね!

 まさか神様と話をした上に信頼を勝ち取るなんて・・天然だからかな?」


天然?何がですか?


「天然って・・・せめて純真とか?いや・・なんかこれも恥ずかしいわ」

「きっと素直な貴方を気に入ったんですね

 いいお仕事したじゃないですか、上出来です

 それでこの子達を頂いたんですね」

「そうなんですよ

 もう可愛くて可愛くて」


意外と彼も可愛いもの好きなんですねぇ~


「そろそろ、大神起こしてきます」

「そうですね。朝食を済ませて向かいましょう」

「は~い」


翡翠と琥珀を連れたまま寝室に向かい大神さんを起こしに来た俺だけど

・・・・・・・・・・・予想外です

なんということでしょうベッドの上で丸まっている彼の頭に可愛い耳とおしりにはふさふさの尻尾が・・・

く・・・なんという拷問

さ・・・触りたい・・・

写真撮っておこう・・・・うん。パシャ。

俺はそっと優しく尻尾を撫でて近くで見つけた合ったブラシでブラッシングした


「ん~~気持ちいいぃ~・・・はっ!えっ!」

「おはようございます♪俺は今、田中の気持ちを理解した」

「ちょっ!ってか・・・森さんの触り方とそのブラッシングは反則ですよ!

 ヤバイ・・・気持ちよすぎです」

「じゃあ今度ゆっくりしてあげますよ!今は狗神退治に向かいましょう」

「そうだな。いつ次の殺人事件があるかわからないからな」


物騒だが、確かにそうだ

それにこの町は何もかもが不安定で不穏な空気に包まれているのだ

実際に短い感覚で人が死んでいる

同じ一人の人間がというよりかは犬上家の人間がという方が正しい

そんなときに俺の携帯の着信が鳴った

ディスプレイを見ると御門の表示・・・

俺は嫌な予感が過ったが電話に出ることにした


「おはようございます!」


”おはよう・・・・朝からこんな連絡して悪いけど、今朝第四の変死体が発見された


被害者の名前は神山美波さん。女子高生だ”


どくんッ・・今・・・何て・・・・何て言った?

美波・・・ちゃん


「何処で!!何処で亡くなったんですか!?」


”何々!どうしたんだい、そんなに興奮して・・・稲荷神社近くの公園で発見されたよ”


どういう・・・なんでそんな所で・・・


「俺も大神も昨日・・昨日彼女に会っているんです

 彼女、例の犬上家の次男で銀次ってヤツに迫られていて・・・

 それに彼女は稲荷神社の関係者でもありました」


”なんだって!つまりこの第四の殺人も・・・呪殺ということだね

第四の事件が起きてしまった以上はもう一刻の猶予もありません。宜しくお願いしますね”


「わかりました。」


俺は電話を切ると頭を切り替えた


「御門さん?なんだって?」

「美波ちゃんが今朝・・・死体で発見されたそうだ」

「そっか・・・・・」

「悔しい・・けど、今は犬上のヤツをなんとかするのが先だな」


俺は腸が煮えくり返りそうになりながらも、この気持ちを事件解決に向けることにした

それから大神と一緒に白金の所に向かった

俺の表情を見て白金は何かを察したようで”何かあったのか?”と聞いてきたので俺は事情を説明した

話を終えると白金が小さな声で”・・・・下衆どもめ”と呟いた

俺達三人は準備を終えると色々な気持ちを抱えたまま決戦へと向かった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ