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俺とアイツの恋愛殺人  作者: 恋☆々
狗神編
10/28

case2俺と狐と狗神と(解決編)

俺達は昨日知り合ったばかりの少女が今朝死体で発見されたという知らせは衝撃的な出来事だった

しかも俺が昨日訪れていた稲荷神社付近の公園で・・・

はぁ・・・刑事という仕事をしていればこういう事件は良くある事かもしれないが

それでも俺はやるせない気持ちと悔しい気持ちで一杯だった

しかし怒りや感情に身を任せてもこういう場合は良いことなど何もないと俺の経験がそういうのだ

そんな俺を翡翠と琥珀は慰めるように手にすり寄ってくるのだ


「ありがとうな・・・翡翠・琥珀。俺は大丈夫だよ」


””キュッキュッ!””


「今朝の事件も十中八九犯人は犬上家の人間だろう

 それはわかりきっている事だが・・・問題は呪術が悪い方向に進行した可能性が高い

 そうなるといつ暴走してもおかしくは無い」

「そうですね。気がかりなのはそこですよね

 もし呪術による呪詛が強まっていた場合、死体の周辺にも影響があるかも知れないですね

 どうします?現場にも行ってみます?」


俺は白金さんに言われて少し考えてみる


「いや・・・現場の情報は逐一俺のタブレットに送って貰ったので情報は入ります

 それよりも犬上家に近づく前に俺たちの素性がばれて警戒されてしまうリスクがある

 だからこのまま犬上家に向かおう」


下手に警戒されてそれこそ近隣住民などがでてきたらそれこそ最悪の事態だ

俺がそう言うと二人も頭を縦に振ってくれた


「そうですね。俺もその意見に賛成です

 只でさえよそ者というだけでこの町では警戒の対象になっていますからね」

「俺もその意見には賛成です」

「じゃあその方向で行きましょう

 俺が昨日この町を歩いた感想としては犬上家の恐怖による支配と

 それから祟りや呪いへの恐怖でピリピリしてて変な雰囲気になっていました

 タクシーの運転手からの情報だと他から人間が入ると色々と犬上家に報告が行くらしいですよ

 そういう意味で俺達も監視対象のはずだ」

「なんというか徹底しているな」

「多分悪いことをしているという自覚があるからこそ警戒しているって事か」

「そうですね。それに狗の習性もあるんだろうな

 俺も狼だから通ずるものがある

 特に狗神は野犬のようなもんだし縄張り意識も強い」


野犬と同じか・・・変な所で鼻が効くのだろう

用心しないとな

まぁ、その事前提で教われても大丈夫なように色々準備してきただろう


「そろそろ目的の家にに着くぞ。準備はいいか?」


それぞれの武器や身を守る為の護符などを身体に見つけて準備も万全

だけど事件に予想外な事は常に付き物だ用心に用心を重ねるのに越したことはない

大神の運転している車が目的地である犬上家へと着いた

昔ながらの風習が残る家には独特の雰囲気が漂う

その家に代々伝わる物を守ろうという気持ちやピリピリと張り詰めた空気が肌に突き刺さる

ふと大きな門に視線を向けると・・・・黒いもやのようなものが見える

形はそう、犬だ

禍々(まがまが)しい気を漂わせて”グルルルル・・・・”と血のように紅い瞳を光らせて唸っていたのだ


「おやおや・・お出迎えですかね?」

「まったく・・これだからしつけのなっていない犬はって言われちゃうんだよ」


二人ともこんな空気の中でも軽口を言い合っている


「森、大丈夫か?」


”””キュッ!キュッ!””


心配してくれているのかポケットの中の管から顔を出してキリッ!とドヤ顔の翡翠と琥珀

そんな小さな協力者を見て俺の気持ちが少し柔いた

思っていたより俺は気負って気が張っていたのかもしれない


「ありがとう。頼りにしてるぞ!」と言うと


”キュッ!”と鳴いて俺の服の中に隠れたのだ


二人は俺を見て”もう大丈夫だな?”と目で合図すると犬上家のインターフォンを押した

今回の訪問については最初から身分を明かしてしまうと警戒されてしまうとわかっているので


「こんにちは。私森川と申します。

 先日お電話頂きましてお庭用のお花をお持ちしました」


ここから先はしばらくは俺一人


”ああ・・先日電話した。今迎えをやるわ”


「ありがとうございます」


何故俺達が花屋を装ったのかというと・・・

実は事件が起きた後零係に残ったメンバーが犬上家の同行をマークしてくれていたお陰で情報が入った

それは犬上家に客人が来た時の事で客人と家の人間が庭を散歩していると客人の一人が言い出したのだ


”ねぇ。何か変な匂いがしない?”

”匂い?ああ・・・確かに、何かこう・・な(腐ったような匂いだ”

”あなたも分かる?(そうよ!それ・・”

”そうかしら?きっとお二人の勘違いよ”


そう言った屋敷の長女のかおるの目はじっと夫妻を見ていて不気味だったそうだ

そしてその夫妻は犬上家の噂を思い出して怖くなり警察に通報したそうだ

その時に夫妻の言葉でその”匂い”を隠すために匂いの強い金木犀の木を注文していたのだ

それも”花が咲いてるのにしてちょうだい。あっ・・でも半部くらい咲いてるのがいいわ”と言っていたそうだ

注文された花屋の主人にこちらの事情を説明すると”変わってくれるならありがたい”と言った

この家の噂を知っていた為に来ることを怖がっていたので”俺達が代わりに行きますよ”と言って店の名前をお借りした

俺達がトラックから金木犀の木を荷台に降ろそうと作業をしていると


「お待たせしました。あら?今日は若いお兄さんなのね♪」


若い女が一人来たのだ

容姿を見て頭の中の人物リストをペラペラと捲っていく

すると見事に合致する人物がいた、長女の”馨”だ


「どうも、森川です。これから作業させて頂きます。場所はどの辺りがいいでしょうか?」

「今案内するわね」


俺は彼女の後ろを台車を引きながら歩いていく

すると突然俺に歩幅を会わせるようにするりと横にやって来た


「お兄さん。お兄さん、獣の匂いがするわね」

「ああ・・・すみません。匂いますか?今朝うちで飼ってる犬を撫でて来たんです

 大型犬で可愛いんですよ」

「へぇ~。お兄さん、犬好きなの?」

「はい。特に大型犬が好きですね~」

「そっか。」


なぜそんな事を聞くのか?とも思ったが、何かありそうだ

それにやけに馴れ馴れしいというか・・・こうねっとりとした嫌な気配だ

俺はいっそう気を引き締めて彼女と話ながら庭へと向かう

庭に着くとここよと彼女が指を指す


「ねぇ。いつものおじさんはどうしたの?」

「いつものって・・ああ、篠原さんですね。

 実は彼今腰を痛めちゃってて・・それで知り合いの店の俺が代わりに来たんですよ」

「まぁ!それは大変ね」

「そうなんですよ。医者から重いもの持つのは禁止だっ!って怒られてましたよ」

「ふふふふ、そうなの?」


俺は言われた場所を丁寧にスコップで堀ながら植える為の穴を掘りながら会話をしていく


”キィィンッ!”とスコップに何か固いものが当たるような音がした


「ん?今何かスコップに当たった見たいですね・・何だろう?」


俺の脳裏に嫌な予感が過るが、ここは平然としたままで彼女に聞いてみる


「本当ね!何かしら?掘って見てくださる?」

「わかりました」


しばらく掘り進めて行くと・・・・・じ・・人骨?

さんざん事件現場で見てきたんだ、俺が見間違えるはずはない


「・・・・・・これ・・・じ・・人骨ですよね?」

「きゃあ!何よこれ!警察!警察呼ばなくちゃっ!」

「そそそ・・・そうですね!!連絡します!」


俺は”予定通り”に110番に電話をかける

すると110番お決まりの”事件ですか?事故ですか?”と言う言葉が聞こえた

俺は事情を話して「あの・・ここの家の方も一緒です。とにかく来ていただけませんか?」と言った

数分後パトカーのサイレンを鳴らした覆面パトカーが到着したのが見えた


「すみません。パトカー来たみたいなんで、俺入り口まで迎えに行ってきます!

 お嬢さんはここにいてくださいねッ!」


俺は入り口まで駆け足で向かった

俺は警察手帳を確認して、”こっちです!”と彼らと庭に向かった

それからは”警察官二名が到着し”事情聴取が始まった

勿論庭の捜索もする事を伝えると彼女が妙な事をいい始めたのだ


「ごめんなさい。お庭の捜索についてはお母様に聞いて見ないと・・・」

「では、お母様に連絡してい頂いても?」

「はい」


彼女が携帯から母親に連絡を入れた

彼女が庭から人骨が出てしまって警察が来ていると告げると電話の向こうから外に漏れるほどの怒号が聞こえてきた


”貴女ッ!何て事してくれたのッ!あれほど庭は弄ってはダメと言ったじゃない!

どうしましょう、どうしましょうッ!”


女の酷く取り乱したヒステリックな声が漏れてくる


「お母様・・・ごめんなさい。ごめんなさい。」


”どうしましょうッ!このままではダメよ。ダメなのよ”と何やらぶつぶつと呟いている


そして・・・ガサガサと何やら茂みが揺れる音がした後

紅い瞳の大きな黒い犬が三頭現れたのだ

鋭い牙をむき出しにしながら唸るのかと見ていたが・・喋り出したのだ


”・・・・オマエタチ・・ミタナ・・ヒミツヲ・・ミタナ・・・”

”コノイエ・・ノ・・モノノ・・ネガイヲ・・カナエル・・”

”ヒミツヲミタモノハ・・・コロセ・・”

”””コロセ・・コロセ・・・・”


不気味な声”で俺達四人を見つめながら殺意を込めた呪いを吐き出す

良く見ると首輪の着いた首と胴体が・・・・繋がっていないのだ

そしてその隙間からはドロドロとした黒い障気しょうきが溢れていく

やがて辺りの空気も重く、そして濁った物へと変わって行った


「ねぇ・・・何が起きてる・・の?」

「俺にも・・わかりません」

「何やら、嫌な空気ですね・・・」

「そうですね。それにあの犬達は何なんでしょう」


俺達は黒い犬達から距離を取りつつ、皆で集まった

すると俺の隣にいた彼女が「私・・怖いわ・・」と言いながら抱きつこうとして来たのだ

「大丈夫ですか?」と聞くと

「ええ・・・」と彼女が言った


抱きつかれる間際俺は彼女に思いっきり蹴りを入れる


「きゃっ・・・森川さん・・何するの・・・?」


俺はわざとらしい演技を続ける目の前の女を思いっきり睨んだ


「人を”刺し殺そう”としたくせに何が、”何するの”だ。ふざけんな!」

「フフフフフ・・・あらあら・・気がついてたの?ざんねんね~

 せっかくあの子達のエサが見つかったのに・・・ねぇ。死んでくれない?」

「は?誰が死んでやるかっての」

「でも・・どうやってここから逃げるのかしらぁ・・ねぇ」


彼女は包丁をもって狂気を纏い不気味な笑みを浮かべている


「そうよねぇ~・・・あら、ここにも獲物が二人ッ!?」


警官二人の背後から狙い殺せると思っていたがその警官は女の攻撃を避けたのだ


「なっ!?」

「殺せるとでも思った?おあいにく様、犬ごときにやられないっての」

「ふふふふ、本当に犬臭いですね。はぁ・・嫌な匂いです」


二人の言葉に怒りを覚えた物の瞳をギラギラさせて彼女は言葉を吐く


「わたしったら・・ちょっとあせっちゃったわ~。次はちゃんと殺してア・ゲ・ル♪」

今度は大きな鉈を持った女がずりずりと鉈を引きずりながら近づいてくる


「さてと・・・お仕事始めますかね」

「そうですね。さっさと片付けて温泉にでも行きましょう」

相変わらずマイペースな二人は殺伐とした雰囲気の中でもいつも通りだ

「そうですね。三人で入りますか?」

「「それいいね!」」


そんな俺達のふざけた様子を見た彼女達はさらに怒りを募らせた

「フフフフフ・・・何を言ってるのかしら?ねぇ馨・・」

「ええ・・ここで死ぬって決まってるのにねぇ・・お母様」

俺達を殺せると自信があるのか楽しそうですね

お母様と呼ばれた女は大きな鉈を振り回し、俺達の周りを犬達が囲んでいる

それに反対側からは馨が包丁を振り回し迫ってくる


まぁ!俺達を殺すのは・・・”無理”ですけどねっ!

俺は凡人なので自分の力で術なんかも使えないのだ

御門さんが作った物のみ一時的に術を使えるのは使えるが威力は弱い

だけど、それでも俺は戦う

出来ることがある限りは抗って・足掻いて行く


「避けてるだけじゃ、勝てないわよッ!」と包丁を振りかざしたが・・俺には届かない


俺は隠していた”獅子王”を手に取り彼女の包丁を受け止めた


「刀ですってっ!忌々しい・・・・でも所詮はただの刀・・

 私を殺すことなんてできないわ」


警察官になる前から剣道を続けていた俺は今日の日の為に剣術を御門から教わっていたのだ


”御門・・俺さ、文献で読んだんだけど妖退治に刀を使う事もあるんだろ?


なら、難しい術を使えない俺に剣術を教えてくれ

他にも体を動かして出来る事があれば教えてくれないか

それくらいしか俺には出来ないからな”


”いいよ。まったく君は・・・稽古はつけてあげるけど無理はしない事。いいね?”

”わかった。ただ・・やれるとこまではやりたいんだ”


それから俺は御門家で今までずっと稽古をして来た

仕事終わりに毎日毎日稽古をした

お陰で家に帰るのは一週間のうちせいぜい一日か二日だ

でも俺は今痛感している


「これで終わりよッ!」


振りかざされた包丁をかわして俺は前に踏み込んだ

そして一閃・・・・刀を振るう

彼女の腹を切り付け派手に赤黒い血飛沫が舞い俺を汚していく


「な・なぜ・・・ただの刀・・ごとき・・・に・・・」

「お前は勘違いをしている

 この刀の名前は”獅子王”・・・その昔”鵺”を切ったという刀だ」


そうこの刀はその昔源頼政みなもとのよりまさが鵺を討ったと言うことで得た刀

そしてこの狗神はその討った鵺の死体から生まれたという説がある

つまりはこの狗神にとっての"天敵”という事になるのだ

だからこそ俺はこの刀を選んだのだ


「なん・・・だ・・・と・・・・私が・・・人ごときに・・・」

そういうと彼女は庭先で倒れた


「いやぁぁぁッ!おのれ!おのれ!可愛い私の子ぉぉぉ!許さぬ!ゆるさぬぞぉぉぉ!」


酷い怨念を破棄ながら長い髪を振り乱しながら女は叫ぶ


「うるさいなぁ。白金・・・この女はお前に任せた

 俺はこの”しつけのなっていない犬どもに格の違いを見せてやる”」

「では私もこの女に教えてあげなくてはいけませんね・・・」


大神の体はめきめきと音を立てて本来の姿である”大神”になり狗神どもを蹴散らしている

狗神どもがまるで子供のようにあしらわれ、そして次々と殺されて行く

獣とは・・まさしく今の大神を指すのだろう

一方の白金は無数の蛇を使役して女の動きを封じていく

足元から絡み付き体を這いずり回る蛇達・・女は悲鳴をあげながら鉈を振り回す

しかし蛇は体を切り裂かれても動きを止めることはない

なぜならば死んでも死んでも後から次々と新しい蛇が上がって来るのだ

彼女が蛇に埋もれるのは時間の問題だ

蛇の様にじわじわと這い上がり獲物を捉えて離さないのだ

やがて彼女の体に無数の蛇が噛みついていく


「ぎゃぁぁぁぁ!おのれ・・・おのれ・・・・人間の分際で・・・」

「ふふふふ・・いつ私が”人間”だと言いましたか?」

「なん・・・だと・・貴様・・・我らと・・同じ・・・?

 ならば・・なぜ・・・」

「なぜ?おかしな事を聞きますね~

 なぜって?それは、私は人間が好きなんですよ」

「そんな・・・理由で!!!おのれ・・おのれぇぇぇぇぇ」


蛇に埋もれ足掻いていたが、やがて動きが止まった

蛇達が消えると、そこには女の死体が一つ

でもまだこれで終わりじゃない

俺達はこの呪いの要・・呪詛のじゅそのたねとなる犬の頭蓋骨を掘り起こす

一匹・・二匹・・三匹・・・無数の骨が見つかった

この骨達も掘り起こし用意した木箱に入れて封印を施した


またそれとは別に使役する為に作られた”壺”が見つかる


その壺は封印の札を貼り持ち帰ることになる

すべての用事を終えた訳だが・・俺は血みどろ・・・

持ってきていた鞄からタオル等を出し、応急処置を済ませる

とりあえず外に出れる身なりになった俺達は後始末を始める

まずは御門さんへの報告を大神さんがしてくれた

俺達はその間に荷物を車へと積んでいく

そしてここからは今回の事を公には出来ない為、いつも通りに裏工作を・・・

誉められることじゃないし、本来であれば規律違反だ

俺達の仕事は言わば裏の仕事・・・それに”人間の法”には当てはめることが出来ない

でも・・それでも・・・俺はこの仕事は”必要悪”だと、そう思う


俺はタバコに火を付けてふぅ~・・・と一息


「お疲れさま。はい。コーヒー」

「お疲れさまです。君、いい剣筋でしたよ」


いつもの仕事終わりのように優しい声をかけられる


「そうか?まぁ、俺も沢山稽古したからな!」

と俺は笑った

こいつらがこうしていつも通りに接してくれる

俺はそれだけで、心の靄が晴れて行く


「じゃ!約束通りに温泉でも行きますか!」

「いいですね~。私は、露天風呂がある所がいいです」

「いいね!ここからだと・・・」

帰りの車内で俺達は他愛のない会話をしながら笑みを浮かべる

常に死と隣り合わせだからこそ、この時間が愛しくて、大切だ


そして俺は明日もまた違う事件へと向かっていく


後日約束通りに神社に報告を済ませた

御門さんが新しい神主さんを連れてきて神様へ挨拶をした

日にわかった事があるのだが、犬上家であの呪いについて知っていたのは”女性”だった

代々血を引く直系の女性のみに継承されている

なんでも犬上家はその昔”巫女”を排出するほどの名家だったそうだ

しかしいくら血筋は良くとも身分が低く、嫁ぎ先にも恵まれない

そんな時にこの”狗神”の呪いを知り行うと家が裕福になり、彼らはその富に溺れた

御門さん曰く”巫女の血筋はね、一歩間違うと妖憑きになりやすい”という

そうして不幸にも現在までこの呪いは続いてしまった

数日後、この家から・・いや、親戚を含む全ての血を引く女性が居なくなったそうだ

これもある意味天罰なのだろう

その後、犬上家がどうなったかは知らない



帰りに俺は神社近くの公園にそっと花束を置いた

彼女が好きだった神社のお守りと共に


こうして俺達は仕事を終えて東京に戻った

因みに部署の皆へのお土産は神社のお守りと温泉まんじゅうだ

御門さんに”君は本当に予想外だよね~”と言われたし

他の皆からは”お土産おんせんまんじゅうかよ!”と文句を言われた


さてさてお次はどんな事件が待ってることやら・・・

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