対潜戦
海戦のパート2です。お楽しみください
出港してから丸一日経った頃、警戒ラインに入ったらしく、敵の潜水艦を哨戒機が発見した。機体が装備していた航空爆雷で攻撃すると、不自然なほどすんなりとすぐに離れていった。報告を受けたカーブル提督は接敵した艦の目的が偵察だと考えてこれから起こる海戦に備えることにした。「総員起こし。全艦に達する第一種戦闘配置だ。警戒を厳とせよ」そう下令した。水兵たちがあたふたと持ち場につく中で俺たちは再び立ち尽くすしかなかった。今回は無力感をあまり感じず、その代わりにうまくいくことを祈っていた。しばらくして、別の潜水艦が艦隊に近づきつつあることが発覚した。それに対して輪形陣の一番外側にいた駆逐艦2隻と軽巡洋艦1隻が艦隊から分かれて対処にあたった。すると反対方向にも潜水艦が現れたという報告があり、そちらにも駆逐艦1隻と軽巡洋艦1隻を向かわせた。最初に分派した戦隊は駆逐艦二隻同士で、三角測量を行い、おおよその位置を割り出すと上空待機していた艦爆に連絡して、上空からの攻撃を行わせた。航空爆雷を四発も海面に叩き込んだ。機体を引き起こして水平飛行に戻った頃、弾着した場所では水柱が上がった。衝撃が収まると、海面には多数の漂流物が生まれていた。アクティブソナーにはすでに反応はなく、ソナーマンが聞いていたのは金属が擦れるような圧壊音のみだった。しかし、もう一方の戦隊はそう上手くは行かなかった。二つ目の戦隊も同じ手法で対応していたが、こちらは艦からの爆雷投下となった。敵潜の真上を通るために駆逐艦は距離を詰めていった。100メートルを切った時、敵は自分達への被害を承知した上で爆裂魔法を放った。それによって攻撃を仕掛けていた味方の船体は真っ二つに折れて、瞬く間に多くの水兵を乗せたまま海底へ引き摺り込まれていった。退艦できたのはごく少数だった。ただ、敵も爆発に巻き込まれた。至近距離での衝撃に耐えきれず、船体に亀裂が入り、浸水し、徐々に沈降しているようだと直衛駆逐艦のソナー員から興奮した様子で報告が入った。
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次回の投稿予定は4月20日です。




