第9話 のりこめー^^ぎゃー!?
モンスター考えるのに手間取ってました(´・ω・`)
ザコ敵協力、提案、ネッ友2人
「とりあえず目標は10レべ。ここを一人で奥まで行って、入り口まで戻ってこい」
そう言われて連れてこられたのは、街からちょっと離れた位置にある廃村…の地面にある、謎の四角い扉。
━━【ダンジョン情報】━━
レベル1[地下シェルター]
[階層:B1~B2]
[適正レベル:3~]
攻略を開始しますか?
━━【はい】【いいえ】━━
ダンジョン…ダンジョン!?
初ダンジョン!!モチベ上がってきた!!
あれ、でも…
「俺今武器ないんだけど。あと防具の耐久値もそんなに残ってないんだけど…」
「え、まだ装備新調してなかったのか?…まぁいいや、じゃあ俺のお古やるわ」
そう言うと手元でちょちょいっとウィンドウを操作しているような動きをし、俺の目の前に半透明のウィンドウが表示された。
━━【譲渡申請】━━
ハヤブサマンから譲渡申請が届きました。
『お前のステータスで扱えるお古これしかなかった、許せ。あと返す必要は無いからな。』
[内容物]
・汚染蛇の皮鎧(DEF+10)
・汚染猟犬の毛皮ズボン(DEF+10)(AGI+2)
・鉄製のコンバットナイフ(ATK+10)
・浄化水×5
・鑑定モノクル(低級)
譲渡を受けますか?
━━【はい】【いいえ】━━
えーーーーーーっとぉ…?今の俺からしたらちょっと強すぎないです…?
しかもこれ防具のほうはモンスタードロップ使って作ったよね?え、なにそれすごい。なんだ汚染猟犬って。絶対かっこいいだろ!
ってお、鑑定…?
「それで敵の情報が一部だけ見れる」
「えっ!?」
ホント!?なら結構楽になるよ!?一部だけって言っても名前とか体力とかが見えるだけだとしても相当役に立つよ!
人間ゴールが見えるだけでモチベーションうなぎ登りだからね……あんまりゴールが遠すぎると鉛直下方向に叩き落とされることもあるけど。
とりあえず「はい」を押す。
『ハヤブサマンからの譲渡アイテムを受け取りました。』
『汚染蛇の皮鎧を入手しました。』
『汚染猟犬の毛皮ズボンを入手しました。』
『鉄製のコンバットナイフを入手しました。』
『浄化水を5個入手しました。』
『鑑定のモノクル(低級)を入手しました。』
耐久ギリギリの装備品は…後で自分で新しい装備買った後に売り払おう。というわけでさっそく受け取った装備をつけてみる。
皮鎧の見た目は、ぴっちりと皮膚に密着する感じの蛇柄下地に申し訳程度に肩と手の甲にそこそこ固そうなパットがついている。毛皮ズボンの方は…外側が毛の層になっていて内側は皮独特の感触がする。色は白に近いかも。
モノクルはアクセサリー枠だったらしく右目の方に装着された。装備が装備だったらめちゃくちゃ知的でかっこよかったかもしれない…
ファッションセンスが問われるようなコーディネートだが、今回は仕方ない。性能がいいならフリッフリのリボンだって装備するのがアオマゲオンラインの先輩プレイヤーことスカイさんだし。先輩は見習わないと。
…いや別に、そういう趣味だとは思ってないですよ、尊敬すべき先輩をそんな失礼な…
「ちなみに中にある宝箱の中身はもちろん全部お前のにしていいからな」
「あ、そう?」
「おう、装備あげたのは俺だけど攻略するのお前だし」
「あぁそっか、確かに」
「いいかシュンコウ氏、絶対に魔素蓄積量には注意しろよ、溜まってきたらあげた浄化水で回復な」
「了解ー」
────
そして俺は現在ダンジョンの入り口から直接ダンジョン内部に転移させられたわけだが…
内部は薄暗く、一見すると防空壕のようにも見える。そこかしこに何らかの破片やらが散乱していたりする。ただ一つ特筆すべきは体の倦怠感…そう、全身にまとわりついてくる魔素のヴェールがダンジョンの外より二倍くらい濃い気がする。
さすがダンジョン…外の広大な土地と違って明確に目標が存在するだけあって障害もわかりやすい。だるさは感じるが活動に支障が出るかと聞かれたら、慣れれば無いと思う。
中に散乱しているものを見るに、ダンジョン名も相まって…ここって多分もともと戦争の時に避難してたところで間違いないよね?壁や床はボロボロだがコンクリートに似た何かで構成されている。部屋も何箇所か存在しているようだが、同時にモンスターらしきものの声や音も聞こえなくもない…
なんでこんなに予想が多いかっていうと、魔素のせいで自分が今いるところ以外は見えないんだよね、見えるようにするための眼鏡とかアイテムとかないのかな…
チューチュー……
「っ…!」
一気に警戒度を上げる。
いや、たかがネズミだろ?って思うけど、そこが命取り。
「「チュー!!」」
「2匹同時…!?」
人間の大きさよりも5分の1サイズくらいのネズミが目の前に現れ視界に入った途端、モノクルの効果が発動したのか視界の隅にウィンドウが表示される。
━━━━━
[汚染鼠]Lv.4
[汚染鼠]Lv.3
━━━━━
そうかぁ…名前とレベルだけかぁ……うん、悪くは無い。俺のレベル以下って事はまだ倒せる確率はある。相手がどんな能力持ってるかによるけど…
スキルはまだあまり使いたくない。縮地は万が一遠距離が飛んできた時とかの為の緊急回避にもワンチャン使える。まぁ2m以内に誰もいなかったら普通に避けた方がいいんだけど…
連続斬りは…とりあえず勝手を覚えるために1回試してみよう。
「連続斬り!」
おぉ、刃がぼんやりと淡い赤色の光に包まれた。これでスキルが発動した状態なのか?
「チュアアア!!」
「うぉっと!」
隙ありと言わんばかりに歯を剥き出しにして飛びかかってきた汚染鼠を間一髪で躱す。と同時に、飛びかかってきた方とは別の動かなかった方の汚染鼠に接近を仕掛ける。
「チュッ!?」
「油断が命取り、だぜ!」
そしてナイフを一振り、すると斬撃エフェクトが複数描画され、汚染鼠に浅い傷跡を残す。赤のエフェクトがそこから散り、大きくノックバック…うわ、このスキル強すぎじゃない?これ今回マジで余裕…
「チュアッ!」
「いってぇ!!」
ゆ、油断して腕、腕ェ…!くい込んでるくい込んでる!!
ここでちょっと設定というか知識をば…
【汚染○○】シリーズ
生物、植物、その他あらゆる有機物が魔素によって汚染されモンスター化した際に一律に名付けられる。動物の分類階級で言うところの「門」に当たる。「○○」の部分には元になった動物、植物の種類の名前が入る。汚染が進むかレベルが上がって進化し、危険度が増すと…?




